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後場に注目すべき3つのポイント〜日経平均は続落、2万円が心理的な抵抗に変わるか

注目トピックス 市況・概況

5日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は続落、2万円が心理的な抵抗に変わるか
・ドル円は112円98銭、ドル・円は弱含み、北朝鮮リスクの継続で
・ASJ、インフォテリアなどがストップ高


■日経平均は続落、2万円が心理的な抵抗に変わるか

日経平均は続落。103.56円安の19928.79円(出来高概算8億9000万株)で前場の取引を終えた。4日の米国市場は独立記念日の祝日で休場だったため、海外勢のフローは限られるなか、欧州市場の弱い流れもあり、小幅に売りが先行した。その後は節目の2万円処での攻防が続くなか、北朝鮮に関する報道を受けて、2万円を割り込む展開となった。

セクターではリバランス中心となり、不動産、陸運、鉱業、海運、倉庫運輸、食料品、医薬品が軟調。一方で、鉄鋼、機械、輸送用機器、ゴム製品、非鉄金属が小じっかり。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1000を超えており、過半数を占めている。

北朝鮮が4日に発射した弾道ミサイルについて、米政府は、北朝鮮が主張しているとおり、大陸間弾道ミサイル(ICBM)だったと確認したと報じられている。また、北朝鮮が6度目の核実験を実施する可能性が高いとの一部報道もあり、地政学リスクの高まりから日経平均は節目の2万円を割り込んで推移している。支持線として意識されている25日線を割り込んでおり、参加者が限られているなかで、より神経質になりそうである。

後場は日銀のETF買い入れへの思惑等から底堅さは意識されやすいだろうが、25日線が上値抵抗として意識されるようだと、次第に戻り待ちの売り圧力が強まる格好になろう。中小型株物色についても、資金の逃げ足の速さが意識され、短期的な資金は防衛関連などにシフトする格好になろう。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル円は112円98銭、ドル・円は弱含み、北朝鮮リスクの継続で

5日午前の東京外為市場で、ドル・円は弱含み。北朝鮮の核実験実施に警戒が広がり、ドル売り先行となった。

ドル・円は113円前半で寄り付いた後、北朝鮮が前日の長距離弾道弾の発射に続き、核実験実施の可能性が報じられ、警戒の円買いが強まった。また、日経平均株価の20000円割れも、円買いを支援した。

ランチタイムの日経平均先物は下げ幅を縮小しているが、引き続き軟調推移のため、目先の日本株安継続を警戒したリスク回避的なドル売り・円買いの流れは続いているようだ。
ここまでのドル・円の取引レンジは112円82銭から113円36銭、ユーロ・円は128円24銭から128円64銭、ユーロ・ドルは1.1339ドルから1.1368ドルで推移した。

12時20分時点のドル・円は112円98銭、ユーロ・円は128円35銭、ポンド・円は146円18銭、豪ドル・円は86円09銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・ASJ<2351>、インフォテリア<3853>などがストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます


■経済指標・要人発言

【経済指標】
・中6月財新サービス業PMI:51.6(5月:52.8)
・中6月財新総合PMI:51.1(5月:51.5)

【要人発言】
・韓国国防省
「北朝鮮は6度目の核実験を実施する可能性が高い」


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・14:00  需給ギャップと潜在成長率(日本銀行)

<海外>
・14:00  印・サービス業PMI(6月)
・14:00  印・総合PMI(6月)




<SK>

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