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前場に注目すべき3つのポイント〜ドラギ総裁会見待ちで模様眺めムード

注目トピックス 市況・概況
20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ドラギ総裁会見待ちで模様眺めムード
■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の売り越し
■前場の注目材料:丸紅、米で高級牛肉生産、現地加工大手を買収


■ドラギ総裁会見待ちで模様眺めムード

20日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続きそうである。19日の米国市場ではモルガン・スタンレーの決算が好感されたほか、原油相場の上昇、良好な住宅関連指標を受けてNYダウ、ナスダックともに上昇。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円高の20015円、円相場は1ドル111円90銭辺りでの推移となっている。

米株高の流れからやや買いが先行しようが、円高が重石となり、日経平均はシカゴ先物が位置する2万円を挟んでの攻防といった展開になりそうだ。また、日銀の金融政策決定会合の結果が注目されるが、金融政策の現状維持を決める見通し。これが円売り要因になるかを見極めたいところ。

また、欧州中央銀行(ECB)が金融政策を決定し、ドラギ総裁が記者会見する。ECB理事会では金融緩和策で続けてきた資産買い入れについて、段階的に縮小して行く方針がコンセンサス。ドラギ総裁会見での発言が、円安を後押しする可能性はあるが、これを見極めたいとする模様眺めムードが強まりそうである。

ただし、日経平均の2万円処での底堅さが意識されるなか、ビットコイン関連やゲーム関連など足元でやや調整が続いていた中小型株の一角には、自律反発狙いの買いが入りやすいだろう。その他、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>など指数インパクトの大きい銘柄や、TDK<6762>、京セラ<6971>、アルプス電<6770>などハイテクセクターの動向も注目される。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り780万株、買い660万株、差し引き120万株の売り越しとの観測。

07月12日(水):190万株の売り越し
07月13日(木):100万株の売り越し
07月14日(金):70万株の買い越し
07月18日(火):120万株の売り越し
07月18日(水):130万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(21640.75、+66.02)、
・ナスダックは上昇(6385.04、+40.74)
・6月住宅着工・建設許可件数、予想を上振れ堅調
・シカゴ日経平均先物(20015、+5)
・NY原油は上昇(47.12、+0.72)
・米銀行5社、最終増益に

・丸紅<8002>、米で高級牛肉生産、現地加工大手を買収
・東芝<6502>、WD情報遮断再び、米控訴裁、申し立て認める
・日東電工<6988>、米工場を拡張、拡散医薬生産能力2.5倍
・LIFULL<2120>、全国の空き家簡単検索
・住友商<8053>、化粧品、中南米を深耕、ブラジル社に追加出資
・富士フイルム<4901>、認知症治療薬で協業、21年度の発売視野
・出光興産<5019>、創業家の即時抗告棄却 きょう増資実行 合併に前進か

・ロス米商務長官
「米国勢製品の対中輸出を増やす必要」
「中国との貿易不均衡を是正する時期」
「対中貿易赤字の縮小を公約」


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・09:45  グアハルド・メキシコ経済相が会見
・10:00  銅電線出荷統計(6月)

<海外>
・10:30  豪・失業率(6月)  5.5%  5.5%



<HT>

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