28日の米国市場ダイジェスト:ダウ33ドル高、アマゾン決算を嫌気
[17/07/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウ33ドル高、アマゾン決算を嫌気
28日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は33.76ドル高の21830.31、ナスダックは7.51ポイント安の6374.68で取引を終了した。本日は、ネット小売のアマゾンの決算が大幅減益となり、ハイテク株を中心に売りが広がった。共和党上院で医療保険改革法(オバマケア)の一部撤廃法案が否決され、当面オバマケアの撤回が難しい状況となったことに加えて、北朝鮮によるミサイル発射で地政学リスクへの警戒感が高まった。一方で、4-6月期GDP速報値が予想に概ね一致したほか、予想を上振れた7月ミシガン大学消費者景況感指数が好感され、引けにかけて下げ幅を縮小した。セクター別では、保険や運輸が上昇する一方で消費者・サービスや食品・飲料・タバコが下落した。
コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)は翌四半期の業績悪化を示唆したことで、大幅下落。石油大手のエクソン・モービル(XOM)は一株利益が予想を下振れ、軟調推移。一方で、同業のシェブロン(CVX)は黒字転換となり、上昇。旅行予約サイトのエクスペディア(EXPE)や製薬のメルク(MRK)は決算内容が好感され、買われた。
米食品医薬品局(FDA)が煙草に含まれるニコチン量を中毒性のない水準に引き下げると表明したことで、アルトリア・グループ(MO)など煙草銘柄に売りが広がった。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米上院オバマケア廃止案否決&北朝鮮ミサイル発射で円高推移
28日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円25銭から110円55銭まで下落し110円70銭で引けた。米上院がオバマケアの廃止範囲縮小案を否決したことがネガティブサプライズとなったほか、米国の4-6月期GDP速報値や雇用コスト指数が予想を下回り、7月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値も昨年の大統領選挙以前の低水準となったため、米債利回り低下に伴うドル売りが優勢になった。その後、北朝鮮のミサイル発射の報でリスク回避の円買い・ドル売りにさらに拍車がかかった。
ユーロ・ドルは、1.1715ドルから1.1764ドルまで上昇し1.1750ドルで引けた。ユーロ・円は、130円40銭から129円99銭まで下落。ポンド・ドルは、1.3071ドルから1.3152ドルへ上昇した。ドル・スイスは、0.9646フランへ下落後、0.9716フランへ反発。ユーロ・スイス絡みのフラン売りが続いた。
■NY原油:続伸で49.71ドル、需給改善やドル安を材料視
原油先物9月限は5日続伸(NYMEX原油9月限終値:49.71 ↑0.67)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日比+0.67ドルの49.71ドルで取引を終えた。原油在庫が予想以上に減少していることや米国内における生産量抑制によって需給関係の改善が進み、供給超過の状態は解消されつつあるとの見方が一段と広がった。外為市場でドル安が進んだことも材料視されたようだ。
市場関係者の間では「米国内での在庫調整はしばらく続く可能性があり、それが一巡すると在庫を一定水準まで積み上げる動きが出てくる」との見方が浮上している。ただ、生産量は以前の水準を下回ることは確実視されており、在庫増加のペースは緩やかになると予想されていることから、「原油価格に対する下押しの圧力はそれほど高まらない」との声が聞かれている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 24.03ドル -0.08ドル(-0.33%)
モルガン・スタンレー(MS) 46.66ドル -0.43ドル(-0.91%)
ゴールドマン・サックス(GS)223.61ドル +2.13ドル(+0.96%)
インテル(INTC) 35.31ドル +0.34ドル(+0.97%)
アップル(AAPL) 149.50ドル -1.06ドル(-0.70%)
アルファベット(GOOG) 941.53ドル +7.44ドル(+0.80%)
フェイスブック(FB) 172.45ドル +2.01ドル(+1.18%)
キャタピラー(CAT) 114.1ドル -0.27ドル(-0.24%)
アルコア(AA) 35.64ドル -0.72ドル(-1.98%)
ウォルマート(WMT) 79.81ドル +0.03ドル(+0.04%)
スプリント(S) 8.22ドル +0.02ドル(+0.24%)
<HT>
28日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は33.76ドル高の21830.31、ナスダックは7.51ポイント安の6374.68で取引を終了した。本日は、ネット小売のアマゾンの決算が大幅減益となり、ハイテク株を中心に売りが広がった。共和党上院で医療保険改革法(オバマケア)の一部撤廃法案が否決され、当面オバマケアの撤回が難しい状況となったことに加えて、北朝鮮によるミサイル発射で地政学リスクへの警戒感が高まった。一方で、4-6月期GDP速報値が予想に概ね一致したほか、予想を上振れた7月ミシガン大学消費者景況感指数が好感され、引けにかけて下げ幅を縮小した。セクター別では、保険や運輸が上昇する一方で消費者・サービスや食品・飲料・タバコが下落した。
コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)は翌四半期の業績悪化を示唆したことで、大幅下落。石油大手のエクソン・モービル(XOM)は一株利益が予想を下振れ、軟調推移。一方で、同業のシェブロン(CVX)は黒字転換となり、上昇。旅行予約サイトのエクスペディア(EXPE)や製薬のメルク(MRK)は決算内容が好感され、買われた。
米食品医薬品局(FDA)が煙草に含まれるニコチン量を中毒性のない水準に引き下げると表明したことで、アルトリア・グループ(MO)など煙草銘柄に売りが広がった。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米上院オバマケア廃止案否決&北朝鮮ミサイル発射で円高推移
28日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円25銭から110円55銭まで下落し110円70銭で引けた。米上院がオバマケアの廃止範囲縮小案を否決したことがネガティブサプライズとなったほか、米国の4-6月期GDP速報値や雇用コスト指数が予想を下回り、7月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値も昨年の大統領選挙以前の低水準となったため、米債利回り低下に伴うドル売りが優勢になった。その後、北朝鮮のミサイル発射の報でリスク回避の円買い・ドル売りにさらに拍車がかかった。
ユーロ・ドルは、1.1715ドルから1.1764ドルまで上昇し1.1750ドルで引けた。ユーロ・円は、130円40銭から129円99銭まで下落。ポンド・ドルは、1.3071ドルから1.3152ドルへ上昇した。ドル・スイスは、0.9646フランへ下落後、0.9716フランへ反発。ユーロ・スイス絡みのフラン売りが続いた。
■NY原油:続伸で49.71ドル、需給改善やドル安を材料視
原油先物9月限は5日続伸(NYMEX原油9月限終値:49.71 ↑0.67)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日比+0.67ドルの49.71ドルで取引を終えた。原油在庫が予想以上に減少していることや米国内における生産量抑制によって需給関係の改善が進み、供給超過の状態は解消されつつあるとの見方が一段と広がった。外為市場でドル安が進んだことも材料視されたようだ。
市場関係者の間では「米国内での在庫調整はしばらく続く可能性があり、それが一巡すると在庫を一定水準まで積み上げる動きが出てくる」との見方が浮上している。ただ、生産量は以前の水準を下回ることは確実視されており、在庫増加のペースは緩やかになると予想されていることから、「原油価格に対する下押しの圧力はそれほど高まらない」との声が聞かれている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 24.03ドル -0.08ドル(-0.33%)
モルガン・スタンレー(MS) 46.66ドル -0.43ドル(-0.91%)
ゴールドマン・サックス(GS)223.61ドル +2.13ドル(+0.96%)
インテル(INTC) 35.31ドル +0.34ドル(+0.97%)
アップル(AAPL) 149.50ドル -1.06ドル(-0.70%)
アルファベット(GOOG) 941.53ドル +7.44ドル(+0.80%)
フェイスブック(FB) 172.45ドル +2.01ドル(+1.18%)
キャタピラー(CAT) 114.1ドル -0.27ドル(-0.24%)
アルコア(AA) 35.64ドル -0.72ドル(-1.98%)
ウォルマート(WMT) 79.81ドル +0.03ドル(+0.04%)
スプリント(S) 8.22ドル +0.02ドル(+0.24%)
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