後場に注目すべき3つのポイント〜日経平均は反落、中小型株にシフトする流れが続いている
[17/08/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
28日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は反落、中小型株にシフトする流れが続いている
・ドル・円は109円16銭、下げ渋り、日本株にらみ
・値上がり寄与トップはソフトバンクG、同2位はテルモ
■日経平均は反落、中小型株にシフトする流れが続いている
日経平均は反落。21.96円安の19430.65円(出来高概算6億5000万株)で前場の取引を終えた。注目されたジャクソンホール会合については、欧米中央銀行のトップが金融政策に言及しなかった。もっとも、サプライズはなく、一先ずアク抜けが意識された。また、北朝鮮を巡る地政学リスクに対しても、短距離ロケット発射にとどまっており、こちらも買い戻しを誘う格好となった。
しかし、米債務上限問題など米政権運営に対する警戒感は強く、買い先行後は次第に値を消す展開となり、寄付き後早い段階で下げに転じている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が若干上回っている。セクターではその他製品、ゴム製品、パルプ紙、繊維がしっかりな半面、鉱業、保険、石油石炭、銀行がさえない。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、TDK<6762>、コナミHD<9766>、SUBARU<7270>の下げが重し。
日経平均は19500円を回復して始まったが、指数インパクトの大きい値がさハイテクの一角が弱く、これが重しになっている。一方で、マザーズ指数、JASDAQ平均、東証2部は上昇している。薄商いの中をインデックスに振らされやすいなか、個人主体の資金は中小型株にシフトする流れが続いているとみられる。午後は日銀のETF買い入れへの思惑から下げ渋りをみせてくる可能性が高いが、戻りの鈍さが意識されてくるようだと、次第に中小型株へのシフトが強まることになりそうだ。
また、指数インパクトの大きいところで上昇しているのは、ソフトバンクG<9984>のほかは、医薬品セクターなどややディフェンシブ系である。ソフトバンクGも小幅な上昇にとどまっているため、関心は向かいづらいであろう。そのため、Aiming<3911>、レノバ<9519>、サイバーステップ<3810>、ユーザベース<3966>など前場に強い動きをみせている、中小型株が引き続き注目されそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は109円16銭、下げ渋り、日本株にらみ
28日午前の東京外為市場で、ドル・円は下げ渋り。日本株の反落を手掛かりに下落基調に振れたが、株売り一服で下げ渋る展開となった。
ドル・円は、日経平均株価の寄り付き後の上昇で買い先行となり、109円40銭まで上昇。その後の反落を受け、ドルは一時109円09銭まで値を下げたが、日本株の売りが弱まるとドルは下げ渋った。
ランチタイムの日経平均先物は下げ幅を縮小。目先の日本株の再浮上が期待されており、リスク回避的な円買いは後退しつつある。米ジャクソンホール会合の通過で、リスク要因の後退による円売りも見込まれる。
12時30分時点のドル・円は109円16銭、ユーロ・円は130円16銭、ポンド・円は140円65銭、豪ドル・円は86円69銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・ぱど<4833>や三社電機<6882>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位はテルモ<4543>
■経済指標・要人発言
・イエレンFRB議長
「金融規制緩和は緩やかに」
「FRBの2つの責務で、目標達成に向けて著しく進展」
「最大雇用に向けて、著しい前進」
「物価安定に向けて進展している」
・ドラギECB総裁
「緩い規制は、金融政策緩和時に不均衡をもたらしかねない」
「世界経済の回復は強まっている」
「保護主義への回帰は重要なリスクに」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・特になし
<海外>
・特になし
<HT>
・日経平均は反落、中小型株にシフトする流れが続いている
・ドル・円は109円16銭、下げ渋り、日本株にらみ
・値上がり寄与トップはソフトバンクG、同2位はテルモ
■日経平均は反落、中小型株にシフトする流れが続いている
日経平均は反落。21.96円安の19430.65円(出来高概算6億5000万株)で前場の取引を終えた。注目されたジャクソンホール会合については、欧米中央銀行のトップが金融政策に言及しなかった。もっとも、サプライズはなく、一先ずアク抜けが意識された。また、北朝鮮を巡る地政学リスクに対しても、短距離ロケット発射にとどまっており、こちらも買い戻しを誘う格好となった。
しかし、米債務上限問題など米政権運営に対する警戒感は強く、買い先行後は次第に値を消す展開となり、寄付き後早い段階で下げに転じている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が若干上回っている。セクターではその他製品、ゴム製品、パルプ紙、繊維がしっかりな半面、鉱業、保険、石油石炭、銀行がさえない。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、TDK<6762>、コナミHD<9766>、SUBARU<7270>の下げが重し。
日経平均は19500円を回復して始まったが、指数インパクトの大きい値がさハイテクの一角が弱く、これが重しになっている。一方で、マザーズ指数、JASDAQ平均、東証2部は上昇している。薄商いの中をインデックスに振らされやすいなか、個人主体の資金は中小型株にシフトする流れが続いているとみられる。午後は日銀のETF買い入れへの思惑から下げ渋りをみせてくる可能性が高いが、戻りの鈍さが意識されてくるようだと、次第に中小型株へのシフトが強まることになりそうだ。
また、指数インパクトの大きいところで上昇しているのは、ソフトバンクG<9984>のほかは、医薬品セクターなどややディフェンシブ系である。ソフトバンクGも小幅な上昇にとどまっているため、関心は向かいづらいであろう。そのため、Aiming<3911>、レノバ<9519>、サイバーステップ<3810>、ユーザベース<3966>など前場に強い動きをみせている、中小型株が引き続き注目されそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は109円16銭、下げ渋り、日本株にらみ
28日午前の東京外為市場で、ドル・円は下げ渋り。日本株の反落を手掛かりに下落基調に振れたが、株売り一服で下げ渋る展開となった。
ドル・円は、日経平均株価の寄り付き後の上昇で買い先行となり、109円40銭まで上昇。その後の反落を受け、ドルは一時109円09銭まで値を下げたが、日本株の売りが弱まるとドルは下げ渋った。
ランチタイムの日経平均先物は下げ幅を縮小。目先の日本株の再浮上が期待されており、リスク回避的な円買いは後退しつつある。米ジャクソンホール会合の通過で、リスク要因の後退による円売りも見込まれる。
12時30分時点のドル・円は109円16銭、ユーロ・円は130円16銭、ポンド・円は140円65銭、豪ドル・円は86円69銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・ぱど<4833>や三社電機<6882>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位はテルモ<4543>
■経済指標・要人発言
・イエレンFRB議長
「金融規制緩和は緩やかに」
「FRBの2つの責務で、目標達成に向けて著しく進展」
「最大雇用に向けて、著しい前進」
「物価安定に向けて進展している」
・ドラギECB総裁
「緩い規制は、金融政策緩和時に不均衡をもたらしかねない」
「世界経済の回復は強まっている」
「保護主義への回帰は重要なリスクに」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・特になし
<海外>
・特になし
<HT>