後場に注目すべき3つのポイント〜日経平均は200日線の攻防、下げ渋りも資金はJASDAQなどへ
[17/08/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
29日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は200日線の攻防、下げ渋りも資金はJASDAQなどへ
・ドル・円は108円79銭、下げ渋り、北朝鮮情勢受けた日本株に反応
・値下がり寄与トップはファーストリテ、同2位はソフトバンクG
■日経平均は200日線の攻防、下げ渋りも資金はJASDAQなどへ
日経平均は続落。118.95円安の19330.95円(出来高概算7億4000万株)で前場の取引を終えた。北朝鮮西岸から北東に向かってミサイルが午前5時58分ごろ発射された。北海道の襟裳岬東方の東、およそ1180キロの太平洋上に落下と推定されており、この影響からシカゴ225先物は時間外で一時19045円まで下げ幅を拡大させる場面もみられた。円相場は1ドル108円30銭辺りと円高に振れて推移するなか、幅広い銘柄に売りが先行した。
ただし、シカゴ先物程は下げず、寄付き直後に19300円を下回った後は、19300円処でのこう着が続いている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは、パルプ紙、保険、証券、その他製品が下落。半面、鉄鋼、水産農林、建設、サービスが小じっかりだった。
北朝鮮のミサイル発射がネガティブ視されたが、一先ず日経平均は200日線処での攻防をみせている。心理的な支持線として意識されていることもあり、ここから改めて売り仕掛け的な流れにはならないだろう。午後は日銀のETF買い入れに対する思惑から、やや自律反発も期待されてくる可能性はある。
とはいえ、北朝鮮を巡る緊張からリバウンドが強まるとは考えづらく。様子見ムードのなかで、個別に押し目を拾う流れになりそうだ。値上がり率上位では防衛関連が目立ってはいるが、その他ではマザーズやJASDAQの中小型株が上位を占めている。JASDAQ平均は27年ぶりの高値水準であり、需給状況は良好であろう。外部リスクを避ける流れからも、引き続き新興市場の中小型株への資金流入が続きそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は108円79銭、下げ渋り、北朝鮮情勢受けた日本株に反応
29日午前の東京外為市場で、ドル・円は下げ渋り。北朝鮮が発射したミサイルの日本上空の通過で警戒が強まり、日本株安を受け円買いが強まった。
北朝鮮は今朝、日本海に向けてミサイルを発射。ミサイルは北海道上空を飛行し、襟裳岬沖の太平洋上に落下した。小野寺五典防衛相は、中距離弾道ミサイル「火星12」の可能性があると指摘している。
こうした事態を受け日経平均株価が弱含み、リスク回避的な円買いが優勢に。ドル・円は一時108円34銭まで値を下げ、4月に付けた年初来安値108円13銭が意識された。ただ、日本株はその後下げ渋り、ドルは108円後半に値を戻した。
日米両政府は北朝鮮に対し圧力を強めるとしており、韓国や中国、ロシアなど周辺各国の今後の対応が注目される。ただ、足元では過度な警戒は後退しており、午後の取引では様子見ムードが広がりそうだ。
12時28分時点のドル・円は108円79銭、ユーロ・円は130円22銭、ポンド・円は140円74銭、豪ドル・円は86円20銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・日本サード<2488>やホリイフード<3077>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984>
■経済指標・要人発言
・トランプ米大統領
「ハリケーン(ハービー)への対応での協力体制、非常に順調に進んでいる」
「29日にテキサス訪問へ、9月2日もテキサス、またはルイジアナ訪問へ」
「メキシコ国境の壁建設費用を獲得するために、政府機関を閉鎖することがないことを期待する」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・14:00 基調的なインフレ率を捕捉するための指標(日本銀行)
<海外>
・特になし
<HT>
・日経平均は200日線の攻防、下げ渋りも資金はJASDAQなどへ
・ドル・円は108円79銭、下げ渋り、北朝鮮情勢受けた日本株に反応
・値下がり寄与トップはファーストリテ、同2位はソフトバンクG
■日経平均は200日線の攻防、下げ渋りも資金はJASDAQなどへ
日経平均は続落。118.95円安の19330.95円(出来高概算7億4000万株)で前場の取引を終えた。北朝鮮西岸から北東に向かってミサイルが午前5時58分ごろ発射された。北海道の襟裳岬東方の東、およそ1180キロの太平洋上に落下と推定されており、この影響からシカゴ225先物は時間外で一時19045円まで下げ幅を拡大させる場面もみられた。円相場は1ドル108円30銭辺りと円高に振れて推移するなか、幅広い銘柄に売りが先行した。
ただし、シカゴ先物程は下げず、寄付き直後に19300円を下回った後は、19300円処でのこう着が続いている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは、パルプ紙、保険、証券、その他製品が下落。半面、鉄鋼、水産農林、建設、サービスが小じっかりだった。
北朝鮮のミサイル発射がネガティブ視されたが、一先ず日経平均は200日線処での攻防をみせている。心理的な支持線として意識されていることもあり、ここから改めて売り仕掛け的な流れにはならないだろう。午後は日銀のETF買い入れに対する思惑から、やや自律反発も期待されてくる可能性はある。
とはいえ、北朝鮮を巡る緊張からリバウンドが強まるとは考えづらく。様子見ムードのなかで、個別に押し目を拾う流れになりそうだ。値上がり率上位では防衛関連が目立ってはいるが、その他ではマザーズやJASDAQの中小型株が上位を占めている。JASDAQ平均は27年ぶりの高値水準であり、需給状況は良好であろう。外部リスクを避ける流れからも、引き続き新興市場の中小型株への資金流入が続きそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は108円79銭、下げ渋り、北朝鮮情勢受けた日本株に反応
29日午前の東京外為市場で、ドル・円は下げ渋り。北朝鮮が発射したミサイルの日本上空の通過で警戒が強まり、日本株安を受け円買いが強まった。
北朝鮮は今朝、日本海に向けてミサイルを発射。ミサイルは北海道上空を飛行し、襟裳岬沖の太平洋上に落下した。小野寺五典防衛相は、中距離弾道ミサイル「火星12」の可能性があると指摘している。
こうした事態を受け日経平均株価が弱含み、リスク回避的な円買いが優勢に。ドル・円は一時108円34銭まで値を下げ、4月に付けた年初来安値108円13銭が意識された。ただ、日本株はその後下げ渋り、ドルは108円後半に値を戻した。
日米両政府は北朝鮮に対し圧力を強めるとしており、韓国や中国、ロシアなど周辺各国の今後の対応が注目される。ただ、足元では過度な警戒は後退しており、午後の取引では様子見ムードが広がりそうだ。
12時28分時点のドル・円は108円79銭、ユーロ・円は130円22銭、ポンド・円は140円74銭、豪ドル・円は86円20銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・日本サード<2488>やホリイフード<3077>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984>
■経済指標・要人発言
・トランプ米大統領
「ハリケーン(ハービー)への対応での協力体制、非常に順調に進んでいる」
「29日にテキサス訪問へ、9月2日もテキサス、またはルイジアナ訪問へ」
「メキシコ国境の壁建設費用を獲得するために、政府機関を閉鎖することがないことを期待する」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・14:00 基調的なインフレ率を捕捉するための指標(日本銀行)
<海外>
・特になし
<HT>