29日の米国市場ダイジェスト:ダウ56ドル高、北朝鮮情勢への不安がやや和らぐ
[17/08/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウ56ドル高、北朝鮮情勢への不安がやや和らぐ
29日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は56.97ドル高の21865.37、ナスダックは18.87ポイント高の6301.89で取引を終了した。昨日の北朝鮮によるミサイル発射を受け、地政学リスクへの警戒感から売りが先行。テキサス州に上陸したハリケーン被害の影響に対する不透明感や長期金利の低下が嫌気されるも、8月消費者信頼感指数が予想を上振れたほか、北朝鮮情勢への緊張が一服すると、引けにかけて下げ幅を縮小し上昇に転じた。セクター別では、資本財や食品・生活必需品小売が上昇する一方で耐久消費財・アパレルや銀行が下落した。
防衛企業のレイセオン(RTN)、ロッキード・マーティン(LMT)やノースロップ・グラマン(NOC)、航空機のボーイング(BA)など防衛株が上昇。一方で、家電量販店のベストバイ(BBY)は予想を上回る決算を発表したものの、CEOが売上高見通しに弱気な姿勢を示し、ネット小売のアマゾン(AMZN)による競争激化が意識され大幅下落。靴小売のフィニッシュ・ライン(FINL)は通期見通しを引き下げ、急落。スポーツ用品メーカーのアンダーアーマー(UA)、ナイキ(NKE)などにも売りが広がった。
ディスカウントストアのターゲット(TGT)はアマゾンのクラウドサービス「AWS」の利用を中止し、他社サービスに乗り換える方針を明らかにした。アマゾンが食品スーパーのホールフーズ買収を完了したこともあり、既存小売店との競争が激化しており、今後も小売各社が「AWS」の利用を止める動きが広がりそうだ。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米朝間の緊張緩和でリスク回避のドル売り縮小
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円41銭から109円90銭まで上昇し、109円76銭で引けた。北朝鮮のミサイル発射を受けてトランプ米大統領は「全ての手段を選択肢にする」と表明し、軍事的手段も除外しない方針を繰り返したことから、米朝関係緊迫化懸念にドル売り・円買いが観測された。しかしながら、29日発表の8月米消費者信頼感指数は予想を上回ったことや、米国国防総省が「北朝鮮のミサイル、米国、グアムの脅威にはならない」と指摘したため、地政学リスク増大に対する警戒感は低下し、ドルを買い戻す動きが急速に広がった。
ユーロ・ドルは、1.2059ドルから1.1947ドルまで下落し、1.1973ドルで引けた。ユーロ・円は、130円45銭から131円62銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.2973ドルから1.2915ドルへ下落した。ドル・スイスは、0.9440フランから0.9561フランへ上昇した。
■NY原油:続落で46.44ドル、主要製油所の操業率低下を嫌気
NY原油先物10月限は続落(NYMEX原油10月限終値:46.44 ↓-0.13ドル)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比-0.13ドルの46.44ドルで取引を終えた。ガソリン先物は堅調に推移したが、主要製油所の操業率低下の影響で原油需要は短期的に減少するとの見方が多く、原油先物は伸び悩んだ。原油需要の減少は一時的との見方は多いが、製油所の操業再開時期ははっきりしていないことから、原油先物がただちに反発する可能性は低いとみられている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 23.58ドル -0.14ドル(-0.59%)
モルガン・スタンレー(MS) 45.35ドル -0.13ドル(-0.29%)
ゴールドマン・サックス(GS)219.96ドル -0.39ドル(-0.18%)
インテル(INTC) 34.73ドル +0.08ドル(+0.23%)
アップル(AAPL) 162.91ドル +1.44ドル(+0.89%)
アルファベット(GOOG) 921.29ドル +7.48ドル(+0.82%)
フェイスブック(FB) 168.05ドル +0.81ドル(+0.48%)
キャタピラー(CAT) 116.01ドル +0.94ドル(+0.82%)
アルコア(AA) 43.00ドル +0.83ドル(+1.97%)
ウォルマート(WMT) 78.77ドル +0.74ドル(+0.95%)
スプリント(S) 8.27ドル -0.02ドル(-0.24%)
<HT>
29日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は56.97ドル高の21865.37、ナスダックは18.87ポイント高の6301.89で取引を終了した。昨日の北朝鮮によるミサイル発射を受け、地政学リスクへの警戒感から売りが先行。テキサス州に上陸したハリケーン被害の影響に対する不透明感や長期金利の低下が嫌気されるも、8月消費者信頼感指数が予想を上振れたほか、北朝鮮情勢への緊張が一服すると、引けにかけて下げ幅を縮小し上昇に転じた。セクター別では、資本財や食品・生活必需品小売が上昇する一方で耐久消費財・アパレルや銀行が下落した。
防衛企業のレイセオン(RTN)、ロッキード・マーティン(LMT)やノースロップ・グラマン(NOC)、航空機のボーイング(BA)など防衛株が上昇。一方で、家電量販店のベストバイ(BBY)は予想を上回る決算を発表したものの、CEOが売上高見通しに弱気な姿勢を示し、ネット小売のアマゾン(AMZN)による競争激化が意識され大幅下落。靴小売のフィニッシュ・ライン(FINL)は通期見通しを引き下げ、急落。スポーツ用品メーカーのアンダーアーマー(UA)、ナイキ(NKE)などにも売りが広がった。
ディスカウントストアのターゲット(TGT)はアマゾンのクラウドサービス「AWS」の利用を中止し、他社サービスに乗り換える方針を明らかにした。アマゾンが食品スーパーのホールフーズ買収を完了したこともあり、既存小売店との競争が激化しており、今後も小売各社が「AWS」の利用を止める動きが広がりそうだ。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米朝間の緊張緩和でリスク回避のドル売り縮小
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円41銭から109円90銭まで上昇し、109円76銭で引けた。北朝鮮のミサイル発射を受けてトランプ米大統領は「全ての手段を選択肢にする」と表明し、軍事的手段も除外しない方針を繰り返したことから、米朝関係緊迫化懸念にドル売り・円買いが観測された。しかしながら、29日発表の8月米消費者信頼感指数は予想を上回ったことや、米国国防総省が「北朝鮮のミサイル、米国、グアムの脅威にはならない」と指摘したため、地政学リスク増大に対する警戒感は低下し、ドルを買い戻す動きが急速に広がった。
ユーロ・ドルは、1.2059ドルから1.1947ドルまで下落し、1.1973ドルで引けた。ユーロ・円は、130円45銭から131円62銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.2973ドルから1.2915ドルへ下落した。ドル・スイスは、0.9440フランから0.9561フランへ上昇した。
■NY原油:続落で46.44ドル、主要製油所の操業率低下を嫌気
NY原油先物10月限は続落(NYMEX原油10月限終値:46.44 ↓-0.13ドル)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比-0.13ドルの46.44ドルで取引を終えた。ガソリン先物は堅調に推移したが、主要製油所の操業率低下の影響で原油需要は短期的に減少するとの見方が多く、原油先物は伸び悩んだ。原油需要の減少は一時的との見方は多いが、製油所の操業再開時期ははっきりしていないことから、原油先物がただちに反発する可能性は低いとみられている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 23.58ドル -0.14ドル(-0.59%)
モルガン・スタンレー(MS) 45.35ドル -0.13ドル(-0.29%)
ゴールドマン・サックス(GS)219.96ドル -0.39ドル(-0.18%)
インテル(INTC) 34.73ドル +0.08ドル(+0.23%)
アップル(AAPL) 162.91ドル +1.44ドル(+0.89%)
アルファベット(GOOG) 921.29ドル +7.48ドル(+0.82%)
フェイスブック(FB) 168.05ドル +0.81ドル(+0.48%)
キャタピラー(CAT) 116.01ドル +0.94ドル(+0.82%)
アルコア(AA) 43.00ドル +0.83ドル(+1.97%)
ウォルマート(WMT) 78.77ドル +0.74ドル(+0.95%)
スプリント(S) 8.27ドル -0.02ドル(-0.24%)
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