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前場に注目すべき3つのポイント〜買い一巡後はJASDAQ銘柄での出遅れを探る動きも

注目トピックス 市況・概況
30日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:買い一巡後はJASDAQ銘柄での出遅れを探る動きも
■外資系証券の注文動向:差し引き130万株の売り越し
■前場の注目材料:オムロン、米大手買収、省力化投資、拡大にらむ


■買い一巡後はJASDAQ銘柄での出遅れを探る動きも

30日の日本株市場は買い先行で始まろう。29日の米国市場ではNYダウ、ナスダックともに上昇。北朝鮮によるミサイル発射を受けて売りが先行したが、トランプ大統領の反応が比較的穏やかだったことから、大規模な戦闘にはつながらないとの楽観的な見方が広がった。これにより、引けにかけて切り返す展開になり、この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比90円高の19470円、円相場は1ドル109円60銭辺りと円安に振れている。

米株高の流れを受けて、一先ず自律反発の流れが意識される。また、日経平均は前日の下げで200日線レベルまで調整したことにより、テクニカル面でも自律反発が意識されやすい水準であろう。商いが膨らみづらい状況のなか、インデックスに絡んだ商いによって日経平均が押し上げられる展開になりそうである。

もっとも、北朝鮮の地政学リスクが後退した訳ではなく、直ぐさまリスクオンになるとは考えづらい。また、米国での債務上限問題といった政権運営リスクへの警戒感も根強い。週末には米雇用統計が控えているが、その前哨戦となるADP雇用報告の発表を今晩控えていることもあり、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。

物色は指数インパクトの大きい値がさの一角から、次第にこれまで同様、新興市場の中小型株にシフトしやすい。JASDAQ指数は6営業日続伸で27年ぶり高値水準と需給状況は良好であり、JASDAQ銘柄での出遅れを探る動きも意識されやすい。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き130万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り800万株、買い670万株、差し引き130万株の売り越しとの観測。

08月23日(水):20万株の売り越し
08月24日(木):60万株の買い越し
08月25日(金):480万株の売り越し
08月28日(月):140万株の売り越し
08月29日(火):140万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(21865.37、+56.97)大統領の反応穏やかで
・ナスダックは上昇(6301.89、+18.87)
・シカゴ日経225先物(19470、+90)
・JASDAQは6営業日続伸、中小型株物色活発
・ドル円は1ドル109円55銭-65銭
・NAND型メモリーの世界売上高が過去最高を更新


・三井物産<8031>、分散型発電、インドで電気、地産地消
・オムロン<6645>、米大手買収、省力化投資、拡大にらむ
・日立<6501>自動運転用アプリ開発効率化、期間短縮技術を開発
・ジェイテクト<6473>富士機工<7260>のTOB、10月以降開始へ
・日産自<7201>東風汽車と合弁、小型EVを共同開発
・ホンダ<7267>FCV住宅給電システム普及、赤松電気と連携へ
・東芝<6502> あすにも売却先判断 「WD連合」伸長見極め


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:10  国債買い入れオペ(残存期間5年超10年以下と10年超)(日本銀行)

<海外>
・特になし



<HT>

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