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今週の【日経平均】9月11日〜15日『1カ月ぶりに19900円台を回復、北朝鮮ミサイルの影響は限定的』

注目トピックス 市況・概況
【大幅反発、警戒ムードがいったん後退】11日(月)

■概況■19545.77、+270.95
11日(月)の日経平均は大幅反発。北朝鮮が9日の建国記念日に弾道ミサイル発射などの挑発行為を行わず、地政学リスクに対する警戒感がいったん後退した。前週末に一時1ドル=107円台前半まで進んだ円高が一服したこともあって、本日の日経平均は166円高からスタートすると、前場中ごろには19567.03円(前週末比292.21円高)まで上昇する場面があった。ただ、その後は国連安全保障理事会での北朝鮮に対する追加制裁決議案の採決を見極めたいとの思惑から、高値圏でこう着感の強い展開が続いた。

大引けの日経平均は前週末比270.95円高の19545.77円となった。東証1部の売買高は14億9864万株、売買代金は1兆9899億円だった。業種別では、ゴム製品、電気機器、医薬品、金属製品が上昇率上位だった。一方、下落したのは鉱業、倉庫・運輸関連業の2業種のみだった。


◆注目銘柄◆
任天堂<7974>、三菱UFJ<8306>、トヨタ自<7203>、三井住友<8316>、ソフトバンクG<9984>など売買代金上位は全般堅調。ソニー<6758>や日本電産<6594>が4%高、安川電<6506>が5%高となるなど、値がさハイテク株やFA(工場自動化)関連株の上昇が目立った。ルネサス<6723>は7%超高。エイチーム<3662>は好決算を受けて急伸した。また、電気自動車(EV)関連銘柄の活況が続き、安永<7271>やチタン工<4098>がストップ高まで買われた。

一方、日本郵政<6178>が軟調で、住友鉱<5713>は3%近い下げ。一部証券会社による投資評価引き下げが観測されたダイキン<6367>は小幅に下落した。また、電磁パルス対策関連として足元人気だった阿波製紙<3896>がストップ安まで売られ、決算発表のカナモト<9678>やポールHD<3657>も東証1部下落率上位に顔を出した。


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【大幅続伸、北朝鮮情勢への警戒感後退と円安で】12日(火)

■概況■19776.62、+230.85
12日(火)の日経平均は大幅続伸。国連安全保障理事会での北朝鮮に対する追加制裁案の採択が注目されたが、米国が態度を軟化させたことにより全会一致で採択された。地政学リスクへの警戒感後退に加え、米金利上昇とともに円相場が1ドル=109円台前半まで下落したことも支援材料となり、本日の日経平均は190円高でスタートした。後場には一時19792.06円(前日比246.29円高)まで上昇する場面があったが、追加制裁採択に対する北朝鮮の反応を見極めたいとの思惑もあり、高値圏でこう着感の強い展開が続いた。

大引けの日経平均は前日比230.85円高の19776.62円となった。終値としては8月8日以来の高値水準となる。東証1部の売買高は16億5476万株、売買代金は2兆2254億円だった。業種別では、保険業、証券、その他製品、パルプ・紙、非鉄金属が上昇率上位だった。一方、下落したのは建設業のみだった。

◆注目銘柄◆
売買代金トップの任天堂<7974>、株式売出しが正式発表された日本郵政<6178>、東京海上<8766>や第一生命HD<8750>などの保険株が3%超の上昇となった。ファーストリテ<9983>は一部証券会社の投資評価引き上げを受けて4%超の上昇。前日逆行安となった住友鉱<5713>は急反発した。その他売買代金上位も三菱UFJ<8306>、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>など全般堅調。また、リチウムイオン電池関連のチタン工<4098>、第1四半期決算が好感されたライクKN<6065>がストップ高まで買われた。

一方、売買代金上位ではソニー<6758>や鹿島<1812>が逆行安。ソニーは投資評価引き下げの動きが観測された。また、同様に格下げ観測のVOYAGE<3688>、決算発表の正栄食<8079>、シーズHD<4924>、gumi<3903>が東証1部下落率上位に並んだ。

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【3日続伸、金融株やEV関連が堅調】13日(水)

■概況■19865.82、+89.20
13日(水)の日経平均は3日続伸。12日の米国市場は地政学リスクが和らぎ、投資家心理の改善によって終日堅調な展開となった。米長期金利の上昇を受けて金融株が買われたことも、買い安心感につながっていた。この流れを引き継ぐ格好から買いが先行し、ザラバベースでは8月15日以来の19800円を回復して始まった。ただし、買い一巡後はこう着感の強い相場展開となり、日経平均の日中値幅は40円程度にとどまっている。

大引けの日経平均は前日比89.20円高の19865.82円となった。終値としては8月8日以来の高値水準となる。東証1部の売買高は16億0511万株、売買代金は2兆0498億円だった。業種別では、証券、不動産、銀行、機械、電気機器、石油石炭、輸送用機器、サービスが上昇。半面、空運、パルプ紙、その他金融、精密機器、水産農林、医薬品が小安い。

◆注目銘柄◆
米国での長期金利の上昇を受けた金融株物色が刺激となり、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほ<8411>のメガバンク3行が堅調。野村<8604>、第一生命HD<8750>も終日しっかりだった。その他、EV関連物色のなか、パナソニック<6752>が大商いだったほか、日本電産<6594>もマドを空けての上昇が続いていた。

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【4日ぶり反落、地政学リスクへの警戒感再燃】14日(木)

■概況■19807.44、-58.38
14日(木)の日経平均は4日ぶり反落。前日までの3日間で591円ほど上昇していたことから、本日は利益確定売りが先行して5円安からスタートした。寄り付き後は米株高や米金利上昇に伴う円安を支えにプラスへと切り返し、前場には19918.39円(前日比52.57円高)まで上昇する場面があった。しかし、北朝鮮が国連安全保障理事会の追加制裁決議を非難する声明を発表したことが伝わると地政学リスクに対する警戒感が再燃し、後場に入り一時19793.85円(同71.97円安)まで下落した。

大引けの日経平均は前日比58.38円安の19807.44円となった。東証1部の売買高は16億6250万株、売買代金は2兆2501億円だった。業種別では、空運業、非鉄金属、精密機器が下落率上位だった。一方、石油・石炭製品、繊維製品、その他金融業が上昇率上位だった。

◆注目銘柄◆
売買代金トップの任天堂<7974>が小安いほか、三菱UFJ<8306>、ソフトバンクG<9984>、キーエンス<6861>、三井住友<8316>もさえない。ソニー<6758>はユーロ安を嫌気する向きがあり、3%超下落した。前日に燃料電池用触媒に関する一部報道を受けてストップ高比例配分となっていた日清紡HD<3105>は急反落。三井金<5706>や東邦鉛<5707>など非鉄金属セクターの一角も下げが目立った。また、シーアールイー<3458>、チタン工<4098>、モリテック<5986>などが東証1部下落率上位に顔を出した。

一方、トヨタ自<7203>やパナソニック<6752>が小高い。東エレク<8035>など半導体関連株の一角は堅調だった。今期大幅増益見通しの鳥貴族<3193>、防衛関連の石川製<6208>が急伸。また、ダイニック<3551>やヤーマン<6630>はストップ高まで買われた。

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【反発、北朝鮮ミサイルの影響は限定的】15日(金)

■概況■19909.50、+102.06
15日(金)の日経平均は反発。朝方に北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことを受けてリスク回避の売りが先行し、本日の日経平均は13円安からスタートした。ただ、前日に発射の兆候が伝わっていたほか、円相場も一時1ドル=109円台まで上昇したのち110円台で落ち着きを見せていたことから、日経平均は寄り付き直後に安値を付けるとプラスへと切り返した。海外投資家による買いも観測され、日経平均は後場に入ると19933.40円(前日比125.96円高)まで上昇する場面があった。

大引けの日経平均は前日比102.06円高の19909.50円となった。終値で19900円台を回復するのは8月8日以来となる。東証1部の売買高は19億8644万株、売買代金は2兆8921億円だった。業種別では、ガラス・土石製品、証券、鉱業が上昇率上位だった。一方、電気・ガス業、陸運業、鉄鋼など5業種が下落した。


◆注目銘柄◆
売買代金トップの任天堂<7974>やトヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>、ソフトバンクG<9984>、キーエンス<6861>などがしっかり。東エレク<8035>は2%超、アステラス薬<4503>やダイキン<6367>は3%超上昇した。アステラス薬は抗がん剤の試験結果が好感された。昭電工<4004>や安永<7271>などの電気自動車(EV)関連銘柄は強いリバウンドを見せた。また、業績予想を上方修正したオハラ<5218>やラサ商事<3023>がストップ高まで買われた。

一方、ルネサス<6723>、日本電産<6594>、信越化<4063>などがさえない。NTT<9432>やKDDI<9433>は小幅安。東京ドーム<9681>は決算を受けて売られ、Jフロント<3086>や資生堂<4911>などインバウンド関連株の下げも目立った。また、ブラス<2424>、鎌倉新書<6184>、ダイニック<3551>などが東証1部下落率上位となった。

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