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ケンブリッジ大学が、仮想通貨に関して2017年に調査【フィスコ・ビットコインニュース】

注目トピックス 市況・概況
イギリスのケンブリッジ大学が、世界の仮想通貨データをもとにした「Global Cryptocurrency Benchmarking Study」というタイトルの114ページに及ぶ調査を発表した。その中では、ユーザーやウォレットの数、仮想通貨業界の発達やテクノロジーについて、また、取引や利用者状況などについて述べられており、その一部をご紹介する。

同研究ではまず労働者数について、少なくとも1876人が仮想通貨業界でフルタイムで働いていると報告している。アジア太平洋地域が720人と多くを占め、次いで北米で676人が確認されているとする。

取引所の数はヨーロッパが最も多く、アジアがそれに次ぐ。またこのうち49%の取引所は11人以下の従業員で動いており、全体でも取引所あたりの従業員は11人程度だという。

仮想通貨利用者の全体数を把握することは不可能だと同研究では報告する。仮想通貨を利用するほとんどの人が複数のオンライン・ウォレット(仮想通貨を管理・送金する際などに利用するアプリ)を所有していることがその原因である。以上を踏まえた上で、研究によればアクティブなウォレット数は580万から1150万と推定されている。推定数が広範に及ぶのは「アクティブなウォレット」の定義の違いによる。アクティブなウォレットを所有するユーザーは、北米とヨーロッパに多く、それぞれ全体数の30%にのぼる。

仮想通貨の中で最も普及しているのはビットコインで、ライトコインが2番目であると報告書ではまとめる。その他、普及している仮想通貨にリップル、イーサリアムクラシック、モネロ、ドージコイン、ダッシュなどが挙げられている。

同研究の数値は2017年3月や4月時点をベースとしているものが多く、特にどの法定通貨建てによる仮想通貨の取引が多いか、またマイニング(ビットコインなどの通貨が新規発行される際に行われる取引履歴の承認作業)に参画する企業が多い国はどこかといった点では最新の情報とはやや異なる部分もあるが、ウォレットの利用状況のセキュリティーに関する示唆なども含まれており興味深い内容となっている。また、研究データの出元にはCoin Market Cap、Coin Dance、CryptoCompareなどが参照されている。




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