22日の米国市場ダイジェスト:ダウ9ドル安、米朝関係の緊迫化を嫌気
[17/09/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウ9ドル安、米朝関係の緊迫化を嫌気
22日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は9.64ドル安の22349.59、ナスダックは4.23ポイント高の6426.92で取引を終了した。トランプ大統領が北朝鮮への経済制裁強化に踏み切り、同国が水爆実験の実施を示唆して挑発するなど、地政学リスクへの警戒感から売りが先行。投資家も様子見ムードとなっているが、来週に共和党上院が採決を行うとされる新たなオバマケア改廃案に対して、マケイン上院議員が反対を表明したことでヘルスケアセクターに買い戻しの動きが広がり、引けにかけて下げ幅を縮小した。セクター別では、電気通信サービスや自動車・自動車部品が上昇する一方で不動産や公益事業が下落した。
宝飾品のティファニー(TIF)はゴールドマンサックスによる投資判断引き下げを受け、下落。本日、新製品の発売を開始したアップル(AAPL)だが、11月に控える「iPhoneX」の発売動向を見極めたいとの思惑から、軟調推移。米長期金利の下落でモルガン・スタンレー(MS)やゴールドマンサックス(GS)などの金融各社が売られた。一方で、通信大手のTモバイルUS(TMUS)とスプリント(S)は仮条件での合併合意に近づいているとの報道を受け、ともに上昇。自動車販売のカーマックス(KMX)は決算内容が予想を上回り、堅調推移となった。
トランプ政権は新たな入国制限令の発表を予定しており、8-9ヶ国の対象国には米国との関係性や脅威の度合いに応じて、異なる制限が設けられる見通しだ。政権運営への懸念が高まる恐れもあり、今後の状況を注視したい。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米朝関係の緊迫化でドル買い一巡
22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円17銭から111円85銭まで下落し112円00銭で引けた。マークイットが発表した米国の9月総合PMI速報値が予想を下回ったことや、米朝関係の緊迫化を警戒しリスク回避のドル売り・円買いが優勢となった。しかし、押し目からは、米国の年内の追加利上げ観測を受けたドル買い意欲も強く下値も限定的となった。
ユーロ・ドルは、1.1984ドルから1.1937ドルまで下落し、1.1947ドルで引けた。ユーロ・円は、134円23銭から133円79銭まで下落。リスク回避の円買いが再燃。ポンド・ドルは、1.3586ドルから1.3451ドルまで下落した。英国のメイ首相による欧州連合(EU)離脱に関する主要演説で、資金などに関する詳細が示されなかったほか、米信用格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスが英国の格付けを引き下げたことを嫌気したポンド売りが加速した。ドル・スイスは、0.9681フランから0.9706フランへ上昇した。
■NY原油:やや反発で50.66ドル、リグ稼働数減少などが材料視される
22日のNY原油先物11月限はやや反発(NYMEX原油11月限終値:50.66 ↑0.11)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比+0.11ドルの50.66ドルで取引を終えた。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国は22日、合同閣僚監視委員会を開催し、来年3月末に期限を迎える協調減産の延長を加盟国などに勧告することを見送った。ロシアのノバク・エネルギー相は減産合意の延長について「来年1月までは決定しない」との見通しを示した。
原油先物は減産延長の思惑が後退したことから売られる場面もあったが、需給改善を期待した押し目買いが入ったことで下げ止まった。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した最新週の国内石油掘削リグ稼働数が前週比-5基の744基だったことも原油先物相場を下支えする要因となった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 25.02ドル -0.14ドル(-0.56%)
モルガン・スタンレー(MS) 48.22ドル -0.04ドル(-0.08%)
ゴールドマン・サックス(GS)231.03ドル -0.26ドル(-0.11%)
インテル(INTC) 37.18ドル -0.02ドル(-0.05%)
アップル(AAPL) 151.89ドル -1.50ドル(-0.98%)
アルファベット(GOOG) 928.53ドル -3.92ドル(-0.42%)
フェイスブック(FB) 170.54ドル -0.57ドル(-0.33%)
キャタピラー(CAT) 124.43ドル -0.36ドル(-0.29%)
アルコア(AA) 45.38ドル -0.87ドル(-1.88%)
ウォルマート(WMT) 79.53ドル -0.48ドル(-0.60%)
スプリント(S) 8.52ドル +0.49ドル(+6.10%)
<SK>
22日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は9.64ドル安の22349.59、ナスダックは4.23ポイント高の6426.92で取引を終了した。トランプ大統領が北朝鮮への経済制裁強化に踏み切り、同国が水爆実験の実施を示唆して挑発するなど、地政学リスクへの警戒感から売りが先行。投資家も様子見ムードとなっているが、来週に共和党上院が採決を行うとされる新たなオバマケア改廃案に対して、マケイン上院議員が反対を表明したことでヘルスケアセクターに買い戻しの動きが広がり、引けにかけて下げ幅を縮小した。セクター別では、電気通信サービスや自動車・自動車部品が上昇する一方で不動産や公益事業が下落した。
宝飾品のティファニー(TIF)はゴールドマンサックスによる投資判断引き下げを受け、下落。本日、新製品の発売を開始したアップル(AAPL)だが、11月に控える「iPhoneX」の発売動向を見極めたいとの思惑から、軟調推移。米長期金利の下落でモルガン・スタンレー(MS)やゴールドマンサックス(GS)などの金融各社が売られた。一方で、通信大手のTモバイルUS(TMUS)とスプリント(S)は仮条件での合併合意に近づいているとの報道を受け、ともに上昇。自動車販売のカーマックス(KMX)は決算内容が予想を上回り、堅調推移となった。
トランプ政権は新たな入国制限令の発表を予定しており、8-9ヶ国の対象国には米国との関係性や脅威の度合いに応じて、異なる制限が設けられる見通しだ。政権運営への懸念が高まる恐れもあり、今後の状況を注視したい。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米朝関係の緊迫化でドル買い一巡
22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円17銭から111円85銭まで下落し112円00銭で引けた。マークイットが発表した米国の9月総合PMI速報値が予想を下回ったことや、米朝関係の緊迫化を警戒しリスク回避のドル売り・円買いが優勢となった。しかし、押し目からは、米国の年内の追加利上げ観測を受けたドル買い意欲も強く下値も限定的となった。
ユーロ・ドルは、1.1984ドルから1.1937ドルまで下落し、1.1947ドルで引けた。ユーロ・円は、134円23銭から133円79銭まで下落。リスク回避の円買いが再燃。ポンド・ドルは、1.3586ドルから1.3451ドルまで下落した。英国のメイ首相による欧州連合(EU)離脱に関する主要演説で、資金などに関する詳細が示されなかったほか、米信用格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスが英国の格付けを引き下げたことを嫌気したポンド売りが加速した。ドル・スイスは、0.9681フランから0.9706フランへ上昇した。
■NY原油:やや反発で50.66ドル、リグ稼働数減少などが材料視される
22日のNY原油先物11月限はやや反発(NYMEX原油11月限終値:50.66 ↑0.11)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比+0.11ドルの50.66ドルで取引を終えた。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国は22日、合同閣僚監視委員会を開催し、来年3月末に期限を迎える協調減産の延長を加盟国などに勧告することを見送った。ロシアのノバク・エネルギー相は減産合意の延長について「来年1月までは決定しない」との見通しを示した。
原油先物は減産延長の思惑が後退したことから売られる場面もあったが、需給改善を期待した押し目買いが入ったことで下げ止まった。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した最新週の国内石油掘削リグ稼働数が前週比-5基の744基だったことも原油先物相場を下支えする要因となった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 25.02ドル -0.14ドル(-0.56%)
モルガン・スタンレー(MS) 48.22ドル -0.04ドル(-0.08%)
ゴールドマン・サックス(GS)231.03ドル -0.26ドル(-0.11%)
インテル(INTC) 37.18ドル -0.02ドル(-0.05%)
アップル(AAPL) 151.89ドル -1.50ドル(-0.98%)
アルファベット(GOOG) 928.53ドル -3.92ドル(-0.42%)
フェイスブック(FB) 170.54ドル -0.57ドル(-0.33%)
キャタピラー(CAT) 124.43ドル -0.36ドル(-0.29%)
アルコア(AA) 45.38ドル -0.87ドル(-1.88%)
ウォルマート(WMT) 79.53ドル -0.48ドル(-0.60%)
スプリント(S) 8.52ドル +0.49ドル(+6.10%)
<SK>