28日の米国市場ダイジェスト:ダウは40ドル高、税制改革法案成立に向けて様子見ムード
[17/09/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは40ドル高、税制改革法案成立に向けて様子見ムード
NYダウ ナスダック
終値 :22381.20 終値 :6453.45
前日比:+40.49 前日比:+0.19
始値 :22306.83 始値 :6437.96
高値 :22394.74 高値 :6456.23
安値 :22288.97 安値 :6427.66
28日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は40.49ドル高の22381.20、ナスダックは0.19ポイント高の6453.45で取引を終了した。税制改革案を受けた株価上昇が一服し、その実現性や影響を見極めたいとの思惑から上値の重い展開となった。4-6月期GDP確定値が予想を上振れたほか、週間新規失業保険申請件数が概ね予想に一致したものの、相場への影響は限られた。セクター別では、消費者・サービスや半導体・半導体製造装置が上昇する一方でメディアやテクノロジー・ハード・機器が下落した。
ソフトウェアのブラックベリー(BBRY)は決算内容が予想を上回り、大幅上昇。ファストフードのマクドナルド(MCD)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、堅調推移。一方で、家具小売のピア・ワン・インポーツ(PIR)は決算内容が嫌気され、下落。ドラッグストアのライト・エイド(RAD)は利益率低下を示唆し、売られた。
本日、ニューヨーク証券取引所に上場したビデオストリーミング用機器・ソフト開発のロク(ROKU)は、公開価格の14ドルを68%近く上回る上昇となった。同市場は、アップル(AAPL)やアルファベット(GOOGL)、アマゾン(AMZN)等の大手ハイテク企業も注力しており、期待の高さが窺える。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米長期金利上げ渋りでドルは伸び悩む
28日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円76銭から112円26銭まで下落し、112円33銭で引けた。トランプ政権・共和党が発表した大規模な減税案を受けて、財政赤字の拡大懸念が浮上したほか、7年債入札後、米債利回りの上げ幅が縮小したためドル買いは後退した。
ユーロ・ドルは、1.1767ドルから1.1804ドルまで上昇し、1.1787ドルで引けた。ユーロ圏9月景況感指数が10年ぶりの高水準に達し、域内の金利先高感をうけたユーロ買いが再燃。ユーロ・円は、132円89銭へ上昇後、132円29銭へ反落。ポンド・ドルは、1.3411ドルから1.3455ドルへ上昇した。利上げ観測を受けたポンド買いが再燃した。ドル・スイスは、0.9744フランから0.9698フランへ下落した。
■NY原油:反落で51.56ドル、有力な手掛かり材料不足で伸び悩む
28日のNY原油先物11月限は反落(NYMEX原油11月限終値:51.56 ↓0.58)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比-0.58ドルの51.56ドルで取引を終えた。有力な手掛かり材料不足でポジション調整的な売買が主体となった。原油在庫のさらなる減少は期待されているものの、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国による協調減産の大幅な延長に対する懐疑的な見方は残されており、原油先物は伸び悩んだ。目先的な需要増大につながる材料が少ないことも
嫌気されたようだ。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 25.45ドル +0.04ドル(+0.16%)
モルガン・スタンレー(MS) 48.15ドル +0.07ドル(+0.15%)
ゴールドマン・サックス(GS)235.47ドル +0.76ドル(+0.32%)
インテル(INTC) 37.83ドル +0.29ドル(+0.77%)
アップル(AAPL) 153.28ドル -0.95ドル(-0.62%)
アルファベット(GOOG) 949.50ドル +5.01ドル(+0.53%)
フェイスブック(FB) 168.73ドル +1.05ドル(+0.63%)
キャタピラー(CAT) 125.23ドル +0.71ドル(+0.57%)
アルコア(AA) 46.08ドル +1.02ドル(+2.26%)
ウォルマート(WMT) 78.95ドル -0.34ドル(-0.43%)
スプリント(S) 7.75ドル -0.10ドル(-1.27%)
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