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後場に注目すべき3つのポイント〜日経平均22000円は通過点の可能性

注目トピックス 市況・概況
26日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は大幅続伸、海外勢の実需買い継続で22000円は通過点か
・ドル・円は114円11銭、小じっかり、ドル買い主導の展開
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はファナック<6954>

■日経平均は大幅続伸、海外勢の実需買い継続で22000円は通過点か

日経平均は大幅に続伸。203.46円高の21943.24円(出来高概算10億3000万株)で前場の取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)による段階的な金融緩和策縮小が発表され欧州株が全面高となったほか、米下院で18年度予算案が可決され、米税制改革の審議が進むとの見方から、米債券市場で長期金利が上昇。この流れを受けた日本株市場は買い先行となり、日経平均は21900円を回復して始まった。

その後は21800円前半レベルでのもみ合いが続く中、前場半ば辺りからじりじりと上げ幅を広げる展開となり、25日につけたザラバ高値を更新した。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1400を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは銀行の上昇率が2%を超えたほか、情報通信、繊維、ゴム製品、不動産、医薬品、保険が上昇。一方で電力ガス、空運、その他金融が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテスト<6857>が日経平均をけん引している。

買い一巡後は週末要因もあってこう着感が強まるかに思えたが、下値の堅さが意識されるなか、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均をけん引する格好となった。テクニカル面ではボリンジャーバンドの+2σの上昇に沿ったトレンドを形成しているが、+2σは22000円を突破してきており、節目の22000円は通過点になりそうな勢いである。また、海外投資家と見られるインデックスに絡んだ売買が中心であり、実需の資金流入による上昇のため、需給が大きく傾いているともいえないだろう。

一方で中小型株へはなかなか資金シフトが明確に起こらず、引き続き主力大型株の動向を見極めながらの循環物色を待ちたいところであろう。来週は米雇用統計の発表も控えており、良好な米国経済を背景とした追加利上げ観測が、金融株への押し上げ要因になりそうだ。また、米アマゾンが決算を受けて時間外で上昇するなか、今晩の米国市場の上昇期待も、買い安心感につながりそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は114円11銭、小じっかり、ドル買い主導の展開

27日午前の東京市場でドル・円は小じっかり。前日の欧州中銀(ECB)理事会を受けユーロが売られやすいなか、ドルに資金が集中した。

本日は日経平均株価の強含みを手がかりに国内勢によるドル買いが進み、東京市場では114円前半を中心とした値動き。また、引き続き高水準の米10年債利回りもドルの押し上げ要因となっている。

ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いを維持し、目先の日本株高継続を期待した円売りがドルを支えている。足元では7月11日高値の114円49銭が視野に入り、その水準を上抜ければ115円を目指す展開となりそうだ。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は113円97銭から114円26銭、ユーロ・円は132円60銭から132円94銭、ユーロ・ドルは1.1625ドルから1.1657ドルで推移した。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・メディシノバ<4875>やYKT<2693>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます

・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はファナック<6954>

■経済指標・要人発言

・ドラギECB総裁
「金利は現行の水準で、QE終了後も維持へ」
「ECBは資産購入プログラム規模を1月から300億ユーロへ削減、少なくとも9月まで継続」
「必要とあれば、規模拡大や期間延長へ」
「QEはどのような限度にも見合うよう柔軟にデザインされている」
「QEのリミット、パラメータを協議しなかった」
「ECBはV字型のインフレを予想している」
「QEの構成は協議しなかった」
「別のQEシナリオを議論しなかった」
「基本的インフレはいくらか上昇」
「エネルギー価格の影響で、インフレは低下」
「総合インフレ率、年末年始にかけて低下する見込み」
「コアインフレはまだ、上昇基調が確信できない」
「コアインフレは中期的に緩やかに上昇へ」
「賃金はいくらか上昇」
「成長の勢いは劣えていない」
「経済の見通しは依然ECBの支援に依存」
「堅調で広範な成長が見られる」
「雇用の増加が消費を押し上げ」
「世界的な回復が輸出を支持」
「成長リスクはほぼ均衡」
「為替相場などが、成長の下方リスク」
「国内の物価圧力は抑制」
「大規模の緩和が引き続き必要」
「ECBはインフレ目標達成に向けた適切な位置にある」
「本日の決定は全会一致ではなかった」
「大半のメンバーは、QEの期限なしとすることを支持」
「カタルーニャ州の独立問題が金融安定リスクになるかに言及することは時期尚早」
「QEを突然終了することはない」
「資産購入額の減額はテーパリングではない」


☆後場の注目スケジュール☆

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特になし

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特になし




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