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前場に注目すべき3つのポイント〜銀行の出直りに注目

注目トピックス 市況・概況
30日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:銀行の出直りに注目
■外資系証券の注文動向:差し引き170万株の買い越し
■前場の注目材料:キヤノン、FPD露光装置5割増、来年度、中小型向け

■銀行の出直りに注目

今週は決算発表が第一弾のピークを迎える。決算が本格化するに向かって慎重姿勢が高まりやすいだろうが、海外投資家による資金流入が継続するなか、相場全体としては先高観の強い状態が続きそうである。日経平均はあっさり節目の22000円を回復したが、次のターゲットは1996年6月26日高値の22750円ところが意識されてこよう。10月第3週の投資主体別売買動向では、海外投資家が現物株を4週連続で買い越し。4週合計の買い越し額は1.7兆円を超えている。また、先物合算では6週連続で買い越しており、合計で4.4兆円を超えている。海外投資家を中心とした買いが、個人などの売りを吸収する格好である。

日経平均が21年ぶり高値を更新する歴史的状況であるが、ソフトバンクG<9984>、東京エレクトロン<8035>が2000年のバブル時以来の高値を更新しているほか、リクルートHD<6098>が2014年上場時から2.6倍に上昇しているインパクトが大きい。一方でメガバンクをみると、三菱UFJ<8306>はようやく先週の上昇で年初来高値を更新したものの、まだ15年12月以来の水準である。15年高値936円処に位置しており、この水準を抜けてくるまでは、個人のスタンスは戻り売りといったところであろう。そのため、歴史的上昇とはいえ、個人にとってはやれやれの売りを出しているところ。もっとも、2016年の下落局面で半値水準まで押していただけに、足元の上昇相場によってセンチメントが改善してきているのは確かである。

達成感を意識するのは時期尚早だろうが、主力大型株主導で手掛けづらさがあるため、目先的には出遅れセクターや中小型株への資金シフトを掴みたいところである。また、今週は米雇用統計などの重要な指標発表が予定されている。良好な米国経済が確認されることで年内追加利上げ観測が一段と強まることになり、これが日本株の出遅れ修正の流れを一段と強めさせよう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き170万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り680万株、買い850万株、差し引き170万株の買い越しとの観測。

10月 23日(月):140万株の買い越し
10月 24日(火):370万株の買い越し
10月 25日(水):280万株の買い越し
10月 26日(木):650万株の買い越し
10月 27日(金):620万株の売り越し


■前場の注目材料

・米主要ハイテク株の好決算相次ぐ
・NYダウは上昇(23434.19、+33.33)
・ナスダックは上昇(6701.26、+144.49)
・ドル円は1ドル113円70銭-80銭
・シカゴ日経225先物(22050、±0)
・日経平均は続伸(22008.45、+268.67)
・マザーズ指数は上昇、(1113.71、+12.14)
・NY原油は上昇、(53.90、+1.26)
・米上下院で18年度予算案が可決
・NY金は上昇、(1271.8、+2.2)
・米7-9月期GDP速報値、+3.0%(予想+2.6%)

・キヤノン<7751>、FPD露光装置5割増、来年度、中小型向け
・花王<4452>、化学物質情報、ケムシェルパへ移行
・平田機工<6258>、IIJ<3774>と協業、IoTで生産設備管理


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:10  国債買い入れオペ(残存期間1年超5年以下)(日本銀行)

<海外>
・特になし



<HT>

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