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後場に注目すべき3つのポイント〜日経平均は反落も5日線レベルでの底堅さ意識される

注目トピックス 市況・概況
31日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は反落も5日線レベルでの底堅さ意識される
・ドル・円は113円16銭、下げ渋り、国内勢は買戻し
・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位は花王<4452>

■日経平均は反落も5日線レベルでの底堅さ意識される

日経平均は反落。78.15円安の21933.52円(出来高概算8億8000万株)で前場の取引を終えている。米株が下落し、投資家の運用リスクを取る姿勢がやや後退した。円相場がやや円高に振れて推移していることも手掛けづらくさせている。ただし、金融政策決定会合で大規模緩和の継続が見込まれるなか、下を売り込む流れにはならず、5日線処での底堅さが意識される。

指数インパクトの大きい処では、ソフトバンクG<9984>、花王<4452>、ファーストリテ<9983>が軟調となり、ソフトバンクGの1社で日経平均を約57円押し下げている。一方で、TDK<6762>、日東電<6988>、デンソー<6902>、ファナック<6954>、アルプス<6770>などハイテク株が下支えする格好。セクターではその他製品、海運、倉庫運輸が堅調。半面、ゴム製品、銀行、情報通信が冴えない。

日経平均はソフトバンクGの下落影響が大きいが、5日線レベルでの底堅さが意識されている。日銀の金融政策決定会合では大規模緩和を継続するとの見方からサプライズはないだろうが、金融緩和の持続は評価されよう。これまでインデックス主導の上昇が続いていたこともあり、押し目待ちの投資家も多いと考えられ、下値の堅さは意識されやすいと考えられる。

後場は日銀のETF買い入れが意識されやすく、これも心理的な下支えとなるだろう。また、任天堂<7974>が強含みの展開となるなど、業績相場に移行してきている点も、良好な需給環境の表れだろう。マザーズは反落となるも小幅な下げにとどまっており、出遅れ修正が意識される。日経平均の5日線の攻防を睨みつつ、決算材料や出遅れ銘柄への物色に。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は113円16銭、下げ渋り、国内勢は買戻し

31日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。ドル売り先行となったが、国内機関投資家などの月末の買いがみられ、ドルは値を戻した。

前日海外市場のドル売り地合いが続き、ドルは一時112円98銭まで値を下げた。その後は日銀の政策決定を前に動きづらいなか、月末要因で機関投資家など国内勢がドルを買い戻し、ドルは113円10銭付近に持ち直した。

ランチタイムの日経平均先物は引き続き軟調地合いで推移しており、目先の日本株安継続を警戒した円買いに振れやすい。ただ、日銀は緩和的な金融政策を継続する見通しで、円売りがドルをサポートしそうだ。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は112円98銭から113円20銭、ユーロ・円は131円56銭から131円89銭、ユーロ・ドルは1.1632ドルから1.1653ドルで推移した。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・テックファム<3625>やセメダイン<4999>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます

・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位は花王<4452>

■経済指標・要人発言

・米国特別検察官
「トランプ大統領元選挙対策本部長を一時務めていたポール・マナフォート氏ら3人起訴」

・米国政府報道官
「トランプ大統領の計画、法人税率引き下げの段階的導入含まれず」

・関係筋
「トランプ米大統領、11月2日に次期米FRB議長指名へ」

・ムニューシン米財務長官
「超長期債には多くの需要は見られない」
「超長期債への市場の需要を引き続き調べていく」

・リーカネン・フィンランド中銀総裁
「債券買い入れ、緩やかかつ注意深く縮小していくことが可能」


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・15:30 黒田日銀総裁会見

<海外>
特になし



<DM>

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