後場に注目すべき3つのポイント〜日経平均は反落、割り切りスタンスだが中小型株にシフトしやすい
[17/11/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
20日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は反落、割り切りスタンスだが中小型株にシフトしやすい
・ドル・円は112円00銭、弱含み、ドイツ連立協議の決裂受け
・値下がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はファナック<6954>
■日経平均は反落、割り切りスタンスだが中小型株にシフトしやすい
日経平均は3営業日ぶり反落。125.45円安の22271.35円(出来高概算7億3000万株)で前場の取引を終えた。先週末の米国市場の下げや、円相場が1ドル111円台を付けるなか、主力銘柄を中心に売りが先行。22300円を下回って始まった日経平均は、その後急速に戻すなか、一時22410.24円とプラスに転じる場面もみられた。しかし、その後は再び失速するなか、今日これまでの安値水準で前場の取引を終えている。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ファナック<6954>、京セラ<6971>、ソフトバンクG<9984>が重しに。売買代金上位ではソニー<6758>、安川電<6506>、トヨタ<7203>、ファーストリテ<9983>が小じっかりな半面、任天堂<7974>、東芝<6502>、SUMCO<3436>、三菱UFJ<8306>がさえない。
日経平均は寄付き後に22400円を回復する場面もみられたが続かず、結局は5日線レベルでのこう着をみせている。一目均衡表では基準線が支持線として意識されており、これを下回ってくるようだと、25日線レベルまでの調整が意識されてくる可能性がありそうだ。ただし、5日線での底堅さが意識されるなか、売り込みづらい状況でもある。東エレク<8035>、ファナック<6954>辺りが指数を押し下げている状況であり、まずは東エレクの動向を睨みながらの展開になろう。
一方で、中小型株への物色が活発であり、量子コンピュータ、インバウンド関連、高校無償化関連テーマなどの一角に短期筋の値幅取り狙いの資金が向かっている。割り切りスタンスの面はあろうが、海外勢の需給動向に変化が見られるほか、米国やドイツでの政治リスク等も警戒されるなか、中小型株にシフトしやすいだろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は112円00銭、弱含み、ドイツ連立協議の決裂受け
20日午前の東京市場でドル・円は弱含み。ドイツの連立協議の決裂を受けユーロ・円が急落し、ドル・円を押し下げた。
ドル・円は、前週末に112円を割り込んだがその後は持ち直し、週明けアジア市場では112円台で寄り付いた。しかし、ドイツのメルケル首相が連立協議の決裂を明らかにすると、ユーロ・円が急落しドル・円は一時111円89銭まで弱含んだ。
ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続き、目先の日本株安継続を警戒した円買いが観測される。また、時間外取引の米10年債利回りの低下基調でドル買いは入りづらい。このため、午後の取引でもドル売り・円買いに振れやすい地合いは続きそうだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は111円89銭から112円20銭、ユーロ・円は131円17銭から132円31銭、ユーロ・ドルは1.1722ドルから1.1797ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・DMP<3652>やFスターズ<3687>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はファナック<6954>
■経済指標・要人発言
・メルケル独首相
「大統領に明日、連立協議の決裂を報告」
「キリスト教民主同盟(CDU)は引き続き責務を果たす」
「厳しい数週間を乗り切るため、あらゆることを行う」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・13:00 衆院本会議代表質問
<海外>
・16:00 独・10月生産者物価指数(前年比予想:+2.5%、9月:+3.1%)
<DM>
・日経平均は反落、割り切りスタンスだが中小型株にシフトしやすい
・ドル・円は112円00銭、弱含み、ドイツ連立協議の決裂受け
・値下がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はファナック<6954>
■日経平均は反落、割り切りスタンスだが中小型株にシフトしやすい
日経平均は3営業日ぶり反落。125.45円安の22271.35円(出来高概算7億3000万株)で前場の取引を終えた。先週末の米国市場の下げや、円相場が1ドル111円台を付けるなか、主力銘柄を中心に売りが先行。22300円を下回って始まった日経平均は、その後急速に戻すなか、一時22410.24円とプラスに転じる場面もみられた。しかし、その後は再び失速するなか、今日これまでの安値水準で前場の取引を終えている。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ファナック<6954>、京セラ<6971>、ソフトバンクG<9984>が重しに。売買代金上位ではソニー<6758>、安川電<6506>、トヨタ<7203>、ファーストリテ<9983>が小じっかりな半面、任天堂<7974>、東芝<6502>、SUMCO<3436>、三菱UFJ<8306>がさえない。
日経平均は寄付き後に22400円を回復する場面もみられたが続かず、結局は5日線レベルでのこう着をみせている。一目均衡表では基準線が支持線として意識されており、これを下回ってくるようだと、25日線レベルまでの調整が意識されてくる可能性がありそうだ。ただし、5日線での底堅さが意識されるなか、売り込みづらい状況でもある。東エレク<8035>、ファナック<6954>辺りが指数を押し下げている状況であり、まずは東エレクの動向を睨みながらの展開になろう。
一方で、中小型株への物色が活発であり、量子コンピュータ、インバウンド関連、高校無償化関連テーマなどの一角に短期筋の値幅取り狙いの資金が向かっている。割り切りスタンスの面はあろうが、海外勢の需給動向に変化が見られるほか、米国やドイツでの政治リスク等も警戒されるなか、中小型株にシフトしやすいだろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は112円00銭、弱含み、ドイツ連立協議の決裂受け
20日午前の東京市場でドル・円は弱含み。ドイツの連立協議の決裂を受けユーロ・円が急落し、ドル・円を押し下げた。
ドル・円は、前週末に112円を割り込んだがその後は持ち直し、週明けアジア市場では112円台で寄り付いた。しかし、ドイツのメルケル首相が連立協議の決裂を明らかにすると、ユーロ・円が急落しドル・円は一時111円89銭まで弱含んだ。
ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続き、目先の日本株安継続を警戒した円買いが観測される。また、時間外取引の米10年債利回りの低下基調でドル買いは入りづらい。このため、午後の取引でもドル売り・円買いに振れやすい地合いは続きそうだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は111円89銭から112円20銭、ユーロ・円は131円17銭から132円31銭、ユーロ・ドルは1.1722ドルから1.1797ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・DMP<3652>やFスターズ<3687>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はファナック<6954>
■経済指標・要人発言
・メルケル独首相
「大統領に明日、連立協議の決裂を報告」
「キリスト教民主同盟(CDU)は引き続き責務を果たす」
「厳しい数週間を乗り切るため、あらゆることを行う」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・13:00 衆院本会議代表質問
<海外>
・16:00 独・10月生産者物価指数(前年比予想:+2.5%、9月:+3.1%)
<DM>