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平野淳也:Byteballファウンダーへのインタビュー、DAG型プロジェクトの今【FISCOソーシャルレポーター】

注目トピックス 市況・概況
以下は、フィスコソーシャルレポーターの暗号通貨研究家の平野淳也氏(ブログ「Think Nomad」動画メディア「コインストリート」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2017年11月22日に執筆

筆者は、この度、ロシア発の暗号通貨プロジェクトであるByteballのファウンダーTony Churyumoff氏(以下:Tonych)にスカイプでインタビューを行い、プロジェクトの未来や課題について語ってもらった。Byteballは、DAG(Directed acyclic graph, 有向非巡回グラフ)を採用した暗号通貨プロジェクトとして注目される。ビットコインをはじめとしてほとんど全ての暗号通貨は、ブロックチェーンで構築されるが、DAGにはブロックが存在しない。技術概要については、日本語でもいくつか解説されたものが記事になっているので、興味がある方は調べてみてほしい。

DAGを採用したByteballの特長としては、従来のブロックチェーンで構築される暗号通貨がいきつく課題であるスケーラビリティ(利用者の増加に適応できる能力)を理論的に解決し、送金手数料や、送金速度も早いことが挙げられる。また、Byteabllプラットフォーム上では既に動くアプリケーションが開発されている。

【Tony Churyumoff 氏プロフィール】

暗号通貨プロジェクトのByteballのファウンダー。ロシア出身。2年間の開発期間を経て、2016年の12月にByteballをローンチした。それ以前は、複数の会社を起業。ペイメントやテレコミュニケーションの分野で、会社をExitしている。専門は、数学と物理学でPhD保有。

-----以下インタビュー-----

■今日は、一ユーザーとして、Byteballのことや、目指しているエコシステムについて、色々とお聞きしたいと思います。まず、はじめてByteballを知る方のために、簡単にByteballとはなにかを教えてもらえますか?

Byteballは、ブロックチェーンではなくDAGを採用したプラットフォームです。従来型のブロックチェーンより、手数料が安く、送金がすぐに完了するスマートペイメント、開発がしやすいスマートコントラクトなどの特徴があります。


■Byteballがローンチしたのは2016年の12月、ローンチをしてから約1年です。プロジェクトの進捗状況など、ファウンダーとして手応えとしてはどのように感じているでしょうか?

Byteballのプラットフォームには、数多くのアプリケーションが既に稼働しています。それらは私が作ったものもありますし、サードパーティーの開発者が作ったものもあります。アプリケーションは、アセット(資産の意味、株式等のような価値を持つ仮想通貨群のこと)のスワップ(交換)、予測市場や、保険、ゲーム、ICObotなどが既に存在していて、これらの多くはトラストレス(信頼のおける第三者や第三機関の管理を必要としないこと)で稼働します。ローンチしてから1年の進捗は良い状況です。

■Byteballのチームには、現時点で何名の開発者がいるのでしょうか?

現在は3名のデベロッパー(開発者)がフルタイムでByteballプロジェクトに取り組んでいます。このコアチーム以外に、何名かのインディペンデントのデベロッパーがコントリビューター(貢献者)として関わってくれています。

■現在、数多くの暗号通貨プロジェクトが存在します。それらと比較して、Byteballの強みは何であるとお考えですか?

実際に使われる暗号通貨プラットフォームでありたいと思います。スマートコントラクト(契約の自動化)やアセットなどの機能を現実世界で使えるように、なるべく普通の人でも分かるようにデザインしています。それらはお互い知らない人同士が、お互いを信用せずともトラストレスで価値交換することを可能にします。そして、それらのコントラクトのトランザクションが安価であることも重要です。従来のスマートコントラクトは、コントラクトの実行に手数料がかかりますが、DAGを採用するByteballではそれが安価です。通常のトランザクションコストも、従来型のブロックチェーンより、遥かに安価です。

こうしたユーザビリティを提供すると同時に、Byteballは汎用性の高い分散型プラットフォームです。改ざんできないアセットの作成や、アセットに匿名性を加えることも出来ますし、コントラクトを利用したアプリケーションの開発もできます。

■Byteballが採用するDAGはブロックチェーンのスケーラビリティの問題を理論的に解決していますし、この1年、実際にメインネットで稼働をしてきたことを強く評価しています。
しかし分散化という観点では、DAGはトランザクションを承認するノードにインセンティブをつけにくく分散化が難しいと感じています。実際に現在まで、Byteballは中央集権化の課題を引きずっています。これに関してどうお考えですか?

ByteballのDAGは、トランザクションを作る際に各自が少数の信頼できるノードを選択します。これが12個のwitness(承認)ノードです。12個のwitnessのうち数個がダウンをしても、Byteballのネットワークを稼働し続けます。このwitnessを分散化させれば、Byteballネットワークにとって、単一障害点はなくなります。分散とスケーラビリティが両立できます。現在、ウォレットのデフォルト設定によって、選択されているwitnessノードは私をはじめとしたコア開発者に集中をしています。中央集権を引きずっているという指摘はその通りで、出来るだけ早く解決したいと思っています。このwitnessのコントロールを、Byteballのエコシステムに貢献する個人や企業などに渡していくつもりです。それらを一つずつ進めて、非中央集権化を実現させていきます。

■witnessの移譲に関して、具体的なタイムラインなどは考えていらっしゃいますか?

分散化はできるだけ、早く完了させたいと思っています。Byteballのプラットフォームの課題と認識しており、可能な限り早く進めたいと思っています。可能な限りの努力をしますが、具体的なタイムラインなどはいま私から約束することは出来ません。

■DAGではマイニングがないため、ネイティブ通貨をどのように分配(ディストリビューション)をするというのか問題があると思います。個人的にはICOを行わず、エアドロップ(特定の通貨を保有しておくと、対象の通貨が付与されること)で公平な分配(フェア・ディストリビューション)を行っている点にとても好感を持っています。初期にビットコインのアドレスをリンクした人に公平に配り、その後Byteball保有者とビットコイン保有者への配分比率に差をつけてデザインしている点も、初期参加者へ一定のインセンティブを持たせながらもPoS(Proof of Stake, 仮想通貨の分散合意アルゴリズムの一種)とは違う点で上手く言ったと思っています。限界供給量もあるので分配の公平性についてよくデザインされているとは思っています。一方でここ数ヶ月はエアドロップの後に価格が下落をしており、エアドロップをなるべく多くのユーザーを集めるものと捉える場合その役目を十分に果たし終えたという意見もありますがいかがですか?

Byteballの分配は発行量の98%ユーザーに配るという方式です。1%は開発者報酬、1%はByteballのエコシステムのために使う分に格納しています。98%の分配を、出来るだけ多くの人に届けたいと考えています。

エアドロップは、おっしゃる通りbyteballプラットフォームのユーザーベースを増やすためのものでした。現在分配方式はエアドロップからキャッシュバックプログラムに移行しつつあります。これは登録した小売店で決済をされたら、10-20%のByteballがキャッシュバックされるというプログラムです。もし小売店でしたら日本からも申請ができます。しかし、初期のエアドロップと比較するとキャッシュバックプログラムはユーザー拡大の効果は低い状態です。決済でByteballを使う動機にはなりますけどね。エアドロップは今後も恐らく行いますが、これまでよりペースを落としますし供給量もかなり減るでしょう。Byteballの分配で最もプライオリティが高い要素は、ユーザーベースを増やすことです。今後の分配においても、どうすれば出来るだけ多くのユーザーに認知してもらえるかという効率性を最も重要視しており、新しい手段を考えている最中です。


■ユーザーを増やすという観点からですが、一部の投資家からは、Byteballはもっとマーケティングをするべきだという声もあります。多くのICOプロジェクトのようにマーケティングに多大なリソースを費やすということは私自身は好みではありませんが、私から見てもByteballは、マーケティングをもう少し行っても良いのではないかと思うときがあります。

私の考える最も優れたマーケティング方法は、Byteball上で優れたプロジェクトが立ち上がることだと思っています。そのためにはまずユーザーベースを作ること、これは先に述べた分配です。そして、Byteballに関心を持ったデベロッパーが実際に動くアプリケーションを作りやすいプラットフォームをしっかり開発することです。Byteballのプラットフォーム上で開発をしたいというデベロッパーは少しずつ増えています。

■オープンソース的な思想ですね。Byteballのユーザーは、主にどこの国で伸びているのでしょうか?

Byteballのユーザーは匿名ですし、確実な数字はわかりませんが、ウォレットのダウンロードベースでグロースを見ています。ドイツ、オランダなどをはじめとしたヨーロッパでアクティビティが多いです。日本でも、少しずつアクティビティが伸びていることを確認しています。

■Byteballでは、現在、日本コミュニティが立ち上がりつつあります。もし、アプリケーションの開発や、コミュニティ、その他のことで、相談したいことがあれば、コア開発チームにコンタクトしても良いですか?

もちろんです。Slackなどでコンタクトしてください。日本からByteballプラットフォームに興味を持ってくれる人がいることを嬉しく思っています。日本が、暗号通貨の業界を世界的にリードする存在になり始めていることは認知しています。もちろん、その多くが投機的なことも含めてですが。Byteballは、様々なことが出来るプラットフォームです。是非使ってみて下さい。

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執筆者名:平野淳也
ブログ名:Think Nomad



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