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祝日明けの米国市場の物色の流れに注目【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
26日の日経平均は3営業日ぶりに反落。46.49円安の22892.69円(出来高概算10億9000万株)で取引を終えている。引き続き海外市場が休場の中、方向感に欠ける相場展開だった。日経平均は狭いレンジ取引が続く中、後場に入ると22877.63円まで下げ幅を拡大させる局面もみられた。しかし、5日線から大きく下放れることなく、同線を挟んでの推移となった。

セクターではその他製品、パルプ紙、電気機器、非鉄金属、鉱業、卸売が軟調。一方で、サービス、小売、建設、水産農林、陸運、医薬品が小じっかり。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、東エレク<8035>、信越化<4063>がさえない展開となり、日経平均の重しに。

小幅ではあるが、一日を通じてじり安基調となった。後場に入り下げ幅を若干広げる格好となったが、日銀のETF買い入れへの期待もしづらい状況であった。また、祝日明けの米国市場の動向なども見極めたいといった模様眺めの中、利益確定の流れもあったと考えられる。

ファナックや東エレクのほか、信越化、京セラ<6971>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテスト<6857>といった指数インパクトの大きい値がさハイテク株を中心に弱含みに推移している。米国市場では、税制改革法案が成立したことを改めて評価した動きが意識されるが、17年の株式相場を牽引した大型ハイテク株は、メリットはないことから利益確定の流れが警戒された面もありそうだ。一方で、米国内での売上比率が高い中小型株やエネルギー、金融セクターなどは明らかな恩恵を受けることになるため、動向が注目されよう。

値がさハイテク株が弱含む状況からみれば、引き続き底堅さが意識される。煮詰まり感が台頭するなか、もち合いレンジからの上放れを意識しておきたいところである。(村瀬智一)



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