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後場に注目すべき3つのポイント〜参加者限られるが方向性としてはレンジ上放れを意識

注目トピックス 市況・概況
28日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・参加者限られるが方向性としてはレンジ上放れを意識
・ドル・円はもみあい、前日NY安値を下抜け
・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位は信越化<4063>

■日経平均は続伸、参加者限られるが方向性としてはレンジ上放れを意識

日経平均は続伸。34.46円高の22945.67円(出来高概算4億3000万株)で前場の取引を終えた。27日の米国市場は原油安や長期金利の低下が上値を抑える格好となったが、ハイテク株が自律反発をみせた流れから小幅に上昇して始まった。その後、22893.88円と22900円を下回る局面もみられたが、その後前引けにかけて先物が買われた流れから、5日線を上回っている。

セクターでは非鉄金属、鉄鋼、卸売、繊維、海運、鉱業、医薬品、金属がしっかり。一方で、水産農林、石油石炭、銀行、保険、その他金融、証券、不動産がさえない。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えているが、ほぼ値上がり、値下がり数は拮抗している。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、信越化<4063>、エーザイ<4523>がしっかり。一方でキヤノン<7751>、ファーストリテ<9983>が小安い。

引き続きこう着感の強い相場展開となっているが、円相場が1ドル113円10銭台と円高に振れて推移するなかで、底堅さが意識されている。東証1部の出来高は4億株台にとどまっており、参加者は限られていることで大きなトレンドは期待しづらいところではあるが、方向性としてはもち合いレンジからの上放れが意識されやすいだろう。

リバランスの商いが中心で方向感は掴みづらいが、米国についても節税対策の売りが年内で一巡することで、先高観は強いと考えられる。中小型株等は、ポジション調整からの利益確定によって値を下げてくる可能性はあるが、来年に向けたスタンスとしては、押し目拾いの動きも意識されよう。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円はもみあい、前日NY安値を下抜け

28日午前の東京市場でのドル・円はもみあい。前日NY安値を下抜けており、一段安が警戒される。

東京株式市場は日経平均株価が前日終値を小幅に上回った。ランチタイムの日経平均先物はプラス圏で推移しており、目先の日本株高継続を想定した円売りに振れやすい地合いのようだ。

ただ、年末の薄商いのなか、ドル・円は前日NY安値113円19銭を下回ったことから、ドルは下値が警戒される。午後の取引では押し目買いがドルをサポートできるか注目したい。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は113円14銭から113円35銭、ユーロ・円は134円68銭から134円88銭、ユーロ・ドルは1.1888ドルから1.1903ドルで推移した。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・みらいワークス<6563>や一家ダイニング<9266>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます

・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位は信越化<4063>


■経済指標・要人発言

・日銀金融政策決定会合・主な意見(議事要旨)
「2%の物価安定目標の達成にまだ距離がある現在は、金融政策は現状維持が妥当」
「(リスク資産買入れは)政策効果と考え得る副作用についてあらゆる角度から検討すべき」

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
特になし

<海外>
特になし






<DM>

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