欧米為替見通し:ドル・円は上値の重い展開か、ユーロの値動きに警戒
[18/01/04]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
今日の欧米外為市場では、ドル・円は上値の重い展開を予想する。昨年末からのドル売り基調は一服し、株価や金利などを手がかりにドルの買い戻しが先行する見通し。ただ、ユーロ買いが上値を試す展開となれば、ドルに下押し圧力がかかるだろう。
前日の海外市場では、米12月ISM製造業景況指数が堅調となったほか、連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(12月12-13日開催分)でタカ派寄りの内容が示され、ドルの買戻しが強まった。本日のアジア市場では、日経平均株価が強含み23000円の大台を回復したことが好感され、リスク選好的な円売りが主導する展開となった。
そうしたなか、今晩の欧米市場では12月ADP雇用統計が材料視されよう。市場コンセンサスは前回から横ばいだが、予想を上回れば5日発表の12月雇用統計の堅調な内容に期待が広がり、ドル買いの手がかりとなりそうだ。また、前日公表されたFOMC議事要旨を受け、米長期金利が上昇に振れればドル買いの支援材料となる。
ただ、ある市場筋は本日のアジア市場でのドルの値動きについて「日本株の大幅高に比べるとドル・円の上昇はさびしい限り」と指摘する。実際、日経平均は12月29日終値から700円超も上昇したが、ドル・円は112円台にとどまっている。北朝鮮が新たに弾道ミサイル発射の兆候を示したことによる警戒も、ドルの重石になっているようだ。
一方、ユーロ・ドルの値動きにも警戒が必要だろう。レジスタンス・ラインとして意識されてきた1.20ドル付近を上抜けているが、欧州中銀(ECB)の引き締めを先取りした動きとみられ調整の売りが出ても不自然ではない。しかし、ユーロがなお上値を試す展開となれば、ドルに下押し圧力がかかり、ドル・円は本日のアジア市場同様に伸び悩むだろう。
【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・12月サービス業PMI改定値(予想:56.5、速報値56.5)
・18:30 英・12月サービス業PMI(予想:54.0、11月:53.8)
・18:30 英・11月住宅ローン承認件数(中銀)(予想:6.40万件、10月:6.46万件)
・22:15 米・12月ADP雇用統計(予想:+19.0万人、11月:+19.0万人)
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:24.2万件、前回:24.5万件)
・23:45 米・12月サービス業PMI改定値(予想:52.5、速報値:52.4)
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前日の海外市場では、米12月ISM製造業景況指数が堅調となったほか、連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(12月12-13日開催分)でタカ派寄りの内容が示され、ドルの買戻しが強まった。本日のアジア市場では、日経平均株価が強含み23000円の大台を回復したことが好感され、リスク選好的な円売りが主導する展開となった。
そうしたなか、今晩の欧米市場では12月ADP雇用統計が材料視されよう。市場コンセンサスは前回から横ばいだが、予想を上回れば5日発表の12月雇用統計の堅調な内容に期待が広がり、ドル買いの手がかりとなりそうだ。また、前日公表されたFOMC議事要旨を受け、米長期金利が上昇に振れればドル買いの支援材料となる。
ただ、ある市場筋は本日のアジア市場でのドルの値動きについて「日本株の大幅高に比べるとドル・円の上昇はさびしい限り」と指摘する。実際、日経平均は12月29日終値から700円超も上昇したが、ドル・円は112円台にとどまっている。北朝鮮が新たに弾道ミサイル発射の兆候を示したことによる警戒も、ドルの重石になっているようだ。
一方、ユーロ・ドルの値動きにも警戒が必要だろう。レジスタンス・ラインとして意識されてきた1.20ドル付近を上抜けているが、欧州中銀(ECB)の引き締めを先取りした動きとみられ調整の売りが出ても不自然ではない。しかし、ユーロがなお上値を試す展開となれば、ドルに下押し圧力がかかり、ドル・円は本日のアジア市場同様に伸び悩むだろう。
【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・12月サービス業PMI改定値(予想:56.5、速報値56.5)
・18:30 英・12月サービス業PMI(予想:54.0、11月:53.8)
・18:30 英・11月住宅ローン承認件数(中銀)(予想:6.40万件、10月:6.46万件)
・22:15 米・12月ADP雇用統計(予想:+19.0万人、11月:+19.0万人)
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:24.2万件、前回:24.5万件)
・23:45 米・12月サービス業PMI改定値(予想:52.5、速報値:52.4)
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