相場観察男:昨日からの下落で、ビットコインが100万円割れ。今後の動向は?【FISCOソーシャルレポーター】
[18/01/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
以下は、フィスコソーシャルレポーターの相場観察男氏(ブログ「相場観察チラシの裏」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2018年1月17日12時に執筆
日本時間1月16日の16時過ぎから、ビットコイン(Bitcoin)が大きく下落。
本日早朝7時には、997,000円(参照:Coincheck BTC/JPY)まで大幅な下落を記録しました。ビットコイン(Bitcoin)が1,000,000円 / 1BTCを割るのは、昨年11月以来、約2カ月ぶりとなります。
ビットコイン(Bitcoin)の下落と併せ、イーサリアム(Ethereum)やビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)などのアルトコインも引きづられるように大幅に下落。仮想通貨全般で大きな下落相場が続いています。
仮想通貨・ビットコイン(Bitcoin)の下落はこのまま止まらないのでしょうか?
■今回のビットコイン(Bitcoin)の下落の原因は?
今回のビットコイン(Bitcoin)の下落の原因は一体何なのか?
▽中国当局によるビットコイン(Bitcoin)の取引規制観測
一昨日の記事で中国政府によるマイニング規制通達の件に触れましたが、ロイター通信によると、中国人民銀行(中央銀行)の副総裁、潘功勝氏が、仮想通貨関連サービスを禁止した方が良いとの見解を出した模様です。
『中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝・副総裁は、仮想通貨の取引所取引や個人・企業が提供する仮想通貨関連サービスを禁止すべきとの見解を示した。ロイターが入手した政府の会議の内部メモで明らかになった。
メモには先週行われたインターネット規制当局と他の政策当局者らの会議での協議内容が記されている。それによると潘副総裁は、仮想通貨取引に対し政府は引き続き圧力をかけ、リスクの拡大を防ぐ方針だと述べた。
国家および地方当局はビットコインを中心とする仮想通貨の取引所取引を禁止すべきと発言。個人や企業が取引所取引のマーケットメーキングや保証、決済サービスなどを提供することも禁止する必要があるとの認識を示した。』
出典:ロイター通信 2018年1月16日 16:40
▽ドイツの当局者からも仮想通貨の取引規制を匂わす発言
また、ドイツの中央銀行であるドイツ連邦銀行の理事からも、ビットコイン(Bitcoin)を含めた仮想通貨に関して、世界規模での規制を訴える発言がなされました。
『ドイツ連邦銀行(中央銀行)のヨアヒム・ビュルメリング理事は15日、ビットコインなどの仮想通貨の規制について、国ごとの規制は国境のない仮想社会では実施が難しいため世界規模で行うべき、との考えを示した。』
出典:ロイター通信 2018年1月16日 08:52
▽世界的な仮想通貨に対する規制を懸念?
今年4月に開催が予定されているG20サミット(日本も参加)でも、フランス財務大臣がビットコイン(Bitcoin)を含む仮想通貨全般への規制についての議論を提案する事を表明しています。
Bloombergなどでも報じられていますが、今回の仮想通貨全般の下落は、世界的な仮想通貨に対する規制を懸念した売りが起因として、アルゴリズム取引などの自動売買の一方向への売り圧力が偏ったのが原因なのではないかと言われています。
■ビットコイン(Bitcoin)の今後の見通し
各国の規制当局がどう動いていくのか?世界的に統一された法規制が誕生するのか?今後、ビットコイン(Bitcoin)を含む仮想通貨全般は、こうした規制を睨んでの値動きが予想されます。
こうしたことを踏まえ、ビットコイン(Bitcoin)の現状を確認してみましょう。
▽ビットコイン(Bitcoin)のトレンドライン
一昨日の記事では、ビットコイン(Bitcoin)は高値圏での三角持ち合い状態を煮詰めてきており、今後2週間以内に持ち合い状態を上下どちらかにブレイクしてくる可能性が高いと記載しました。
個人投資家の皆様としては上方向にブレイクしてくることを望んでいたかと思いますが、今回は下方向にブレイク。下値支持線を突き抜ける形となっています。
今後の下値支持線ですが昨年11月後半に揉み合っていた水準、つまり1,140,000円 / BTC近辺がサポート帯として意識されてくるでしょう。
この水準を持ちこたえられるのか?それとも、このサポート帯を更に下抜けしていくのか?注意深く見守る必要がありそうです。
▽ビットコイン(Bitcoin)の一目均衡表
ビットコイン(Bitcoin)の一目均衡表を見てみると、日足では昨日の下落で一目均衡表の雲の下限を下抜けした格好となります。
セオリー通りに考えるのであれば、【売りサインが点灯】していると考えられます。
▽トレンドフォロー系指標のMACD
MACDを見てみると、こちらも短期平均が長期平均を下抜けている状態が確認され、価格は下落方向を指し示しています。
▽テクニカル指標を考えるとビットコイン(Bitcoin)は弱気相場入り?
テクニカル系の指標だけで判断するとすれば、ビットコイン(Bitcoin)の相場は総じて弱気と判断することができ、今後も下方向への下落圧力を注意する必要があります。
とは言え、仮想通貨の広がりの勢いは拡大しており、一概に価値がゼロになるとは言い難いのが現状です。
各国の中央銀行、規制当局、政府関係者による発言に一喜一憂される展開が続きそうですね。
毎日執筆中のブログでは、株式相場全体の見通し、市場で注目されるテーマ株や急騰株、為替取引、投資信託やインデックス投資、仮想通貨や米国株などを独自の視点で分析、資産構築の為の情報をチャート画像付きで発信しています。
「相場観察男 ブログ」で検索してもらえれば、当ブログ「相場観察チラシの裏」が出てくると思いますので、一度ブログの方も覗いて頂けますと幸いです。
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執筆者名:相場観察男
ブログ名:相場観察チラシの裏
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※2018年1月17日12時に執筆
日本時間1月16日の16時過ぎから、ビットコイン(Bitcoin)が大きく下落。
本日早朝7時には、997,000円(参照:Coincheck BTC/JPY)まで大幅な下落を記録しました。ビットコイン(Bitcoin)が1,000,000円 / 1BTCを割るのは、昨年11月以来、約2カ月ぶりとなります。
ビットコイン(Bitcoin)の下落と併せ、イーサリアム(Ethereum)やビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)などのアルトコインも引きづられるように大幅に下落。仮想通貨全般で大きな下落相場が続いています。
仮想通貨・ビットコイン(Bitcoin)の下落はこのまま止まらないのでしょうか?
■今回のビットコイン(Bitcoin)の下落の原因は?
今回のビットコイン(Bitcoin)の下落の原因は一体何なのか?
▽中国当局によるビットコイン(Bitcoin)の取引規制観測
一昨日の記事で中国政府によるマイニング規制通達の件に触れましたが、ロイター通信によると、中国人民銀行(中央銀行)の副総裁、潘功勝氏が、仮想通貨関連サービスを禁止した方が良いとの見解を出した模様です。
『中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝・副総裁は、仮想通貨の取引所取引や個人・企業が提供する仮想通貨関連サービスを禁止すべきとの見解を示した。ロイターが入手した政府の会議の内部メモで明らかになった。
メモには先週行われたインターネット規制当局と他の政策当局者らの会議での協議内容が記されている。それによると潘副総裁は、仮想通貨取引に対し政府は引き続き圧力をかけ、リスクの拡大を防ぐ方針だと述べた。
国家および地方当局はビットコインを中心とする仮想通貨の取引所取引を禁止すべきと発言。個人や企業が取引所取引のマーケットメーキングや保証、決済サービスなどを提供することも禁止する必要があるとの認識を示した。』
出典:ロイター通信 2018年1月16日 16:40
▽ドイツの当局者からも仮想通貨の取引規制を匂わす発言
また、ドイツの中央銀行であるドイツ連邦銀行の理事からも、ビットコイン(Bitcoin)を含めた仮想通貨に関して、世界規模での規制を訴える発言がなされました。
『ドイツ連邦銀行(中央銀行)のヨアヒム・ビュルメリング理事は15日、ビットコインなどの仮想通貨の規制について、国ごとの規制は国境のない仮想社会では実施が難しいため世界規模で行うべき、との考えを示した。』
出典:ロイター通信 2018年1月16日 08:52
▽世界的な仮想通貨に対する規制を懸念?
今年4月に開催が予定されているG20サミット(日本も参加)でも、フランス財務大臣がビットコイン(Bitcoin)を含む仮想通貨全般への規制についての議論を提案する事を表明しています。
Bloombergなどでも報じられていますが、今回の仮想通貨全般の下落は、世界的な仮想通貨に対する規制を懸念した売りが起因として、アルゴリズム取引などの自動売買の一方向への売り圧力が偏ったのが原因なのではないかと言われています。
■ビットコイン(Bitcoin)の今後の見通し
各国の規制当局がどう動いていくのか?世界的に統一された法規制が誕生するのか?今後、ビットコイン(Bitcoin)を含む仮想通貨全般は、こうした規制を睨んでの値動きが予想されます。
こうしたことを踏まえ、ビットコイン(Bitcoin)の現状を確認してみましょう。
▽ビットコイン(Bitcoin)のトレンドライン
一昨日の記事では、ビットコイン(Bitcoin)は高値圏での三角持ち合い状態を煮詰めてきており、今後2週間以内に持ち合い状態を上下どちらかにブレイクしてくる可能性が高いと記載しました。
個人投資家の皆様としては上方向にブレイクしてくることを望んでいたかと思いますが、今回は下方向にブレイク。下値支持線を突き抜ける形となっています。
今後の下値支持線ですが昨年11月後半に揉み合っていた水準、つまり1,140,000円 / BTC近辺がサポート帯として意識されてくるでしょう。
この水準を持ちこたえられるのか?それとも、このサポート帯を更に下抜けしていくのか?注意深く見守る必要がありそうです。
▽ビットコイン(Bitcoin)の一目均衡表
ビットコイン(Bitcoin)の一目均衡表を見てみると、日足では昨日の下落で一目均衡表の雲の下限を下抜けした格好となります。
セオリー通りに考えるのであれば、【売りサインが点灯】していると考えられます。
▽トレンドフォロー系指標のMACD
MACDを見てみると、こちらも短期平均が長期平均を下抜けている状態が確認され、価格は下落方向を指し示しています。
▽テクニカル指標を考えるとビットコイン(Bitcoin)は弱気相場入り?
テクニカル系の指標だけで判断するとすれば、ビットコイン(Bitcoin)の相場は総じて弱気と判断することができ、今後も下方向への下落圧力を注意する必要があります。
とは言え、仮想通貨の広がりの勢いは拡大しており、一概に価値がゼロになるとは言い難いのが現状です。
各国の中央銀行、規制当局、政府関係者による発言に一喜一憂される展開が続きそうですね。
毎日執筆中のブログでは、株式相場全体の見通し、市場で注目されるテーマ株や急騰株、為替取引、投資信託やインデックス投資、仮想通貨や米国株などを独自の視点で分析、資産構築の為の情報をチャート画像付きで発信しています。
「相場観察男 ブログ」で検索してもらえれば、当ブログ「相場観察チラシの裏」が出てくると思いますので、一度ブログの方も覗いて頂けますと幸いです。
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執筆者名:相場観察男
ブログ名:相場観察チラシの裏
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