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前場に注目すべき3つのポイント〜米ハイテク株下落で投資家心理が悪化、中小型株物色へ

注目トピックス 市況・概況
25日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:米ハイテク株下落で投資家心理が悪化、中小型株物色へ
■前場の注目材料:日本電産、ロボ用減速機40倍、来年度から、設備投資2000億円


■米ハイテク株下落で投資家心理が悪化、中小型株物色へ

25日の日本株市場は、上値の重い相場展開になりそうだ。24日の米国市場ではダウは反発し最高値を更新したが、ハイテク株が売られており、ナスダックやSOX指数は弱い動きとなった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比170円安の23740円、円相場は1ドル109円台前半での推移となる中、幅広い銘柄に売りが先行する格好になろう。

また、昨日は安川電<6506>の決算を受けた下落がファナック<6954>に波及したほか、ソニー<6758>の下げがセンチメントを悪化させた感はある。さらに米ハイテク株の下げがより投資家心理に影響を与えてくる可能性があり、利益確定の流れが強まる展開が警戒される。また、日銀の黒田総裁の会見では、「緩和縮小を検討する局面にない」と強調したものの、緩和縮小観測が燻っていることで為替市場での円高基調が重しになろう。

日経平均はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、足元のもち合いレンジ下限に接近する展開になりそうだ。これにより5日線を下回ってくるほか、他のテクニカルシグナルも悪化傾向をみせてくるため、短期的には調整ムードがより強まりやすいところである。

一方で、米長期金利上昇を背景に金融セクターへの見直しが意識されるほか、不動産など出遅れていたセクターへの物色が見られている点は安心感につながる。また、マザーズ指数が連日で昨年来高値を更新するなど、個人主体の需給状況は良好であろう。調整局面での押し目買い意欲の強さも意識されそうだ。決算等を手掛かりとした個別物色のほか、テーマ性のある中小型株に値幅取り狙いの資金が向かいやすい。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■前場の注目材料

・JPモルガン、5年で2兆円超投資へ
・NYダウは上昇(26252.12、+41.31)
・マザーズは上昇(1355.55、+14.98)
・NY原油は上昇、(65.61、+1.14)
・日銀、大規模な金融緩和を維持


・日本電産<6594>、ロボ用減速機40倍、来年度から、設備投資2000億円
・島津製<7701>、社内向けパソコン相談窓口、AIを活用


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし


<海外>
・特になし






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