29日の米国市場ダイジェスト:NYダウは177ドル安、金利上昇を警戒
[18/01/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウは177ドル安、金利上昇を警戒
29日の米国株式相場は下落。ダウ平均は177.23ドル安の26439.48、ナスダックは39.27ポイント安の7466.51で取引を終了した。前週の株価上昇を受けて利益確定の動きが広がり、売りが先行。米国債利回りが2014年以来の高水準に上昇したことが嫌気され、終日軟調推移となった。また、今週は複数の主要企業決算やトランプ大統領の一般教書演説が予定されており、投資家の様子見姿勢が強まった。セクター別では、食品・生活必需品小売や小売が上昇する一方でエネルギーやテクノロジー・ハード・機器が下落した。
ソフトウェアのVMウェア(VMW)はPCメーカーのデルによる買収検討が報じられていたが、デルがVMウェアに買収される形での合併(リバース・マージャー)を目指すという選択肢が浮上し、失望売りから大幅下落。携帯端末のアップル(AAPL)は日経新聞が部品供給業者の情報を元に「iPhoneX」の減産を報じ、軟調推移。一方で、清涼飲料メーカーのドクターペッパー・スナップル・グループ(DPS)はコーヒーメーカーのキューリグ・グリーン・マウンテンによる187億ドルの買収に合意し、20%を超す大幅上昇。防衛企業のロッキード・マーティン(LMT)は決算内容が好感され上昇した。
トランプ政権は中国に対する安全保障上の観点から、次世代ネットワークとして注目されている第5世代移動通信(5G)の国営化を提案することが報じられ、同ネットワークへの投資を進めてきた通信大手のベライゾン(VZ)、AT&T(T)、Tモバイル(TMUS)が軒並み下落した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米長期金利上昇を意識してドル買い強まる
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円70銭から109円20銭まで上昇し、108円95銭で引けた。米10年債利回りが4年ぶり高水準に達したことを背景にドル買いが再燃した。ロンドンフィキシングで投資家のドル買いが一段と加速した。
ユーロ・ドルは、1.2337ドルまで下落後、1.2390ドルまで戻した。ユーロ・ポンド絡みのユーロ買いが観測されており、ユーロ安は一服した。ユーロ・円は、134円33銭まで下落後、135円02銭まで反発した。ポンド・ドルは、1.4097ドルから1.4026ドルまで下落した。欧州連合(EU)からの英国の離脱交渉は難航するとの見方が残されており、リスク回避のポンド売りが再燃した。ドル・スイスは、0.9339フランから0.9387フランまで上昇した。
■NY原油:反落で65.56ドル、ドル安一服や米長期金利の上昇を嫌気
NY原油先物3月限は反落(NYMEX原油3月限終値:65.56 ↓0.58)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日比-0.58ドルの65.56ドルで取引を終えた。一時64.98ドルまで売られた。ドル安が一服したことや米長期金利の上昇が嫌気されたようだ。30日(日本時間31日午前)に行なわれる米大統領の一般教書演説ではインフラ整備に関して言及するとみられているが、経済政策全般の内容を点検したいとの理由で短期筋などのポジション調整的な売りが多く見られた。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 32.28ドル +0.08ドル(+0.25%)
モルガン・スタンレー(MS) 57.45ドル -0.15ドル(-0.26%)
ゴールドマン・サックス(GS)272.48ドル +4.34ドル(+1.62%)
インテル(INTC) 49.98ドル -0.10ドル(-0.20%)
アップル(AAPL) 167.96ドル -3.55ドル(-2.07%)
アルファベット(GOOG) 1175.58ドル -0.26ドル(-0.02%)
フェイスブック(FB) 185.98ドル -4.02ドル(-2.12%)
キャタピラー(CAT) 162.58ドル -4.48ドル(-2.68%)
アルコア(AA) 54.49ドル +0.49ドル(+0.91%)
ウォルマート(WMT) 109.55ドル +1.16ドル(+1.07%)
スプリント(S) 5.27ドル -0.10ドル(-1.86%)
<HT>
29日の米国株式相場は下落。ダウ平均は177.23ドル安の26439.48、ナスダックは39.27ポイント安の7466.51で取引を終了した。前週の株価上昇を受けて利益確定の動きが広がり、売りが先行。米国債利回りが2014年以来の高水準に上昇したことが嫌気され、終日軟調推移となった。また、今週は複数の主要企業決算やトランプ大統領の一般教書演説が予定されており、投資家の様子見姿勢が強まった。セクター別では、食品・生活必需品小売や小売が上昇する一方でエネルギーやテクノロジー・ハード・機器が下落した。
ソフトウェアのVMウェア(VMW)はPCメーカーのデルによる買収検討が報じられていたが、デルがVMウェアに買収される形での合併(リバース・マージャー)を目指すという選択肢が浮上し、失望売りから大幅下落。携帯端末のアップル(AAPL)は日経新聞が部品供給業者の情報を元に「iPhoneX」の減産を報じ、軟調推移。一方で、清涼飲料メーカーのドクターペッパー・スナップル・グループ(DPS)はコーヒーメーカーのキューリグ・グリーン・マウンテンによる187億ドルの買収に合意し、20%を超す大幅上昇。防衛企業のロッキード・マーティン(LMT)は決算内容が好感され上昇した。
トランプ政権は中国に対する安全保障上の観点から、次世代ネットワークとして注目されている第5世代移動通信(5G)の国営化を提案することが報じられ、同ネットワークへの投資を進めてきた通信大手のベライゾン(VZ)、AT&T(T)、Tモバイル(TMUS)が軒並み下落した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米長期金利上昇を意識してドル買い強まる
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円70銭から109円20銭まで上昇し、108円95銭で引けた。米10年債利回りが4年ぶり高水準に達したことを背景にドル買いが再燃した。ロンドンフィキシングで投資家のドル買いが一段と加速した。
ユーロ・ドルは、1.2337ドルまで下落後、1.2390ドルまで戻した。ユーロ・ポンド絡みのユーロ買いが観測されており、ユーロ安は一服した。ユーロ・円は、134円33銭まで下落後、135円02銭まで反発した。ポンド・ドルは、1.4097ドルから1.4026ドルまで下落した。欧州連合(EU)からの英国の離脱交渉は難航するとの見方が残されており、リスク回避のポンド売りが再燃した。ドル・スイスは、0.9339フランから0.9387フランまで上昇した。
■NY原油:反落で65.56ドル、ドル安一服や米長期金利の上昇を嫌気
NY原油先物3月限は反落(NYMEX原油3月限終値:65.56 ↓0.58)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日比-0.58ドルの65.56ドルで取引を終えた。一時64.98ドルまで売られた。ドル安が一服したことや米長期金利の上昇が嫌気されたようだ。30日(日本時間31日午前)に行なわれる米大統領の一般教書演説ではインフラ整備に関して言及するとみられているが、経済政策全般の内容を点検したいとの理由で短期筋などのポジション調整的な売りが多く見られた。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 32.28ドル +0.08ドル(+0.25%)
モルガン・スタンレー(MS) 57.45ドル -0.15ドル(-0.26%)
ゴールドマン・サックス(GS)272.48ドル +4.34ドル(+1.62%)
インテル(INTC) 49.98ドル -0.10ドル(-0.20%)
アップル(AAPL) 167.96ドル -3.55ドル(-2.07%)
アルファベット(GOOG) 1175.58ドル -0.26ドル(-0.02%)
フェイスブック(FB) 185.98ドル -4.02ドル(-2.12%)
キャタピラー(CAT) 162.58ドル -4.48ドル(-2.68%)
アルコア(AA) 54.49ドル +0.49ドル(+0.91%)
ウォルマート(WMT) 109.55ドル +1.16ドル(+1.07%)
スプリント(S) 5.27ドル -0.10ドル(-1.86%)
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