個人投資家株番長:重要度が高まる中国!中国関連銘柄に注目【FISCOソーシャルレポーター】
[18/02/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家株番長氏(ブログ「株番長の注目銘柄」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2018年2月16日12時に執筆
中国は海を挟んで日本と隣接する国であり、貿易も活発に行われている。人口が10億人を超える巨大市場でもあることから、積極的に進出する日本企業も見られる。所得水準は向上してきており消費拡大も期待できる。
■地理的に近い日本は中国市場を開拓しやすい
急速な経済発展を遂げた中国では、先進諸国の多くの企業がシェア獲得に取り組んでいる。
日本は中国と地理的に近い関係にあることから、貿易などの際にかかる輸送コストを抑えやすいメリットなどがあり、中国市場を開拓しやすいと言えるだろう。尖閣諸島の領有権をめぐって主張が対立するなど政治的な課題もあるが、経済面では中国も日本の先進的な技術を積極的に取り入れる姿勢を見せている。
日本の優秀な技術者を中国企業が引き抜いているケースもあるようだ。
中国企業に技術だけを奪われる形はもちろん避けたいところだが、適度な技術提供や協力などを進めることで中国市場を開拓できるチャンスが高まることも事実だろう。
ただ、中国市場では規制への対応などに苦慮することもあるため、関連銘柄としてはすでに中国進出を果たしている企業を狙っていきたいところだ。
■中国経済の発展でインバウンド需要増にも期待
中国と日本が地理的に近接していることは、日本企業が中国に進出する際以外にもメリットがある。
日本では近年訪日外国人観光客が急増しているが、日本へのアクセスにかかるコストが低い中国や東南アジアなど近隣諸国からの来訪者も少なくない。
中国の所得水準が向上し日本旅行を楽しめる中間層が厚みを増すにつれて、さらなるインバウンド需要増加にも期待できる。
特に中国人の中には日本製品に高い信頼を寄せている層が少なくない。
家電製品や化粧品などを大量に購入する「爆買い」が話題となった時期もあるなど、日本製品へのニーズは高いと言える。
LCCの就航増や空港アクセス改善などの取り組みを一段と進めることができれば、さらに中国人観光客の取り込みを進められるだろう。
■株番長注目の中国関連銘柄
中国関連銘柄は、市場が拡大しているため日本企業も中国に進出することで国内市場の成熟に伴う伸び悩みを打破できる可能性がある。
また、所得水準の向上に伴って訪日旅行を楽しめる層が増えてきていることから、中国人によるインバウンド需要も期待できる。
中長期的な視点でアジア経済を発展させるうえでも中国との協力は欠かせない。
長らく世界経済をけん引してきたアメリカがトランプ大統領の強硬な政策や利上げ問題などで揺れる中、日本の株式市場でも中国関連銘柄に注目が向かう可能性も意識しておきたい。
特に中国で高いシェアを誇る銘柄、中国人観光客増による恩恵を受けられる銘柄についてもアンテナを張っておきたい。
<6301>コマツ
建機ビジネスに取り組んでいる。中国市場でのビジネスを活発に展開しており、中国経済の動向は業績にも影響する。ITを積極活用して機器の効率的なメンテナンス等を実施しており、安定した収益の確保と共に利用者の満足度向上に取り組んでいる。高品質な日本製品の1つとしてコマツブランドが浸透していることから、今後も中国市場での勢力拡大に期待できるとみている。
<8113>ユニ・チャーム
衛生用品を提供している。日本製の衛生用品は品質・安全性の高さから中国でも高い評価を受けている。国内市場だけでなくアジア市場での売上比率が高いことから、中国関連として注目されやすい。訪日客が日本のドラッグストア等でユニ・チャーム製品に触れる機会が増えれば、現地売り上げのさらなる伸びにも期待できるだろう。
<8001>伊藤忠商事
非資源部門に強みを持つ大手商社。三井物産<8031>や三菱商事<8058>と比べて相対的に資源価格変動による影響を受けにくい。中国市場の開拓に積極的に取り組んできたことから、中国の経済発展が続くことで恩恵を受けられるだろう。相場波乱局面でも堅調な株価が、好業績と将来性への期待を物語っている。
<7453>良品計画
「無印良品」ブランドで高い知名度を誇る。海外進出にも積極的で、特に中国で多数の店舗を展開している。漢字ブランドであることから中国へも浸透しやすく、業績を伸ばしやすい。業績の右肩上がり傾向がどこまで続くかに要注目だ。
<9044>南海電気鉄道
関西空港と大阪ミナミにあたる難波を結ぶ路線を有している。LCC機内で鉄道切符を販売する取り組みが好評であり、中国人観光客も取り込みやすいとみている。中国での所得水準向上に伴い訪日旅行客が増えれば、空港線の収益向上で業績を伸ばしやすくなる。
<7820>ニホンフラッシュ
マンション向けのドア製造に取り組んでいる。中国では不動産バブルと言われるほど不動産投資が人気化し、バブル崩壊が懸念されてきた。ただ、政府が高い経済成長率を無理に達成しようとする姿勢を崩してきていることなどから、ハードランディングのリスクは低下傾向だと個人的にみている。中国経済の好調が続けば今後も好業績に期待できる。
■中国関連銘柄 -総括-
中国関連銘柄は、中国経済が無理の少ない成長を続けることで恩恵を受けられる。中国市場に浸透している銘柄を中心に業績の伸びに期待したい。近接する日本がどこまで中国市場を開拓できるかには今後も注目しておこう。
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その他、注目のテーマ株、個別銘柄に関する情報はブログでもさらに細かく発信しているので、ネット検索にて「株番長」と検索し、是非そちらでもチェックしてみて欲しい。また、株番長公式LINE@では、定期的におこなっている『投資家の会』で話題に挙がった銘柄などの情報をリアルタイムで配信中。気になった方は、こちらもブログにLINE@の友達登録のバナーがあるので、そちらから登録してみてほしい。
執筆者名:株番長
ブログ名:株番長の注目銘柄
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※2018年2月16日12時に執筆
中国は海を挟んで日本と隣接する国であり、貿易も活発に行われている。人口が10億人を超える巨大市場でもあることから、積極的に進出する日本企業も見られる。所得水準は向上してきており消費拡大も期待できる。
■地理的に近い日本は中国市場を開拓しやすい
急速な経済発展を遂げた中国では、先進諸国の多くの企業がシェア獲得に取り組んでいる。
日本は中国と地理的に近い関係にあることから、貿易などの際にかかる輸送コストを抑えやすいメリットなどがあり、中国市場を開拓しやすいと言えるだろう。尖閣諸島の領有権をめぐって主張が対立するなど政治的な課題もあるが、経済面では中国も日本の先進的な技術を積極的に取り入れる姿勢を見せている。
日本の優秀な技術者を中国企業が引き抜いているケースもあるようだ。
中国企業に技術だけを奪われる形はもちろん避けたいところだが、適度な技術提供や協力などを進めることで中国市場を開拓できるチャンスが高まることも事実だろう。
ただ、中国市場では規制への対応などに苦慮することもあるため、関連銘柄としてはすでに中国進出を果たしている企業を狙っていきたいところだ。
■中国経済の発展でインバウンド需要増にも期待
中国と日本が地理的に近接していることは、日本企業が中国に進出する際以外にもメリットがある。
日本では近年訪日外国人観光客が急増しているが、日本へのアクセスにかかるコストが低い中国や東南アジアなど近隣諸国からの来訪者も少なくない。
中国の所得水準が向上し日本旅行を楽しめる中間層が厚みを増すにつれて、さらなるインバウンド需要増加にも期待できる。
特に中国人の中には日本製品に高い信頼を寄せている層が少なくない。
家電製品や化粧品などを大量に購入する「爆買い」が話題となった時期もあるなど、日本製品へのニーズは高いと言える。
LCCの就航増や空港アクセス改善などの取り組みを一段と進めることができれば、さらに中国人観光客の取り込みを進められるだろう。
■株番長注目の中国関連銘柄
中国関連銘柄は、市場が拡大しているため日本企業も中国に進出することで国内市場の成熟に伴う伸び悩みを打破できる可能性がある。
また、所得水準の向上に伴って訪日旅行を楽しめる層が増えてきていることから、中国人によるインバウンド需要も期待できる。
中長期的な視点でアジア経済を発展させるうえでも中国との協力は欠かせない。
長らく世界経済をけん引してきたアメリカがトランプ大統領の強硬な政策や利上げ問題などで揺れる中、日本の株式市場でも中国関連銘柄に注目が向かう可能性も意識しておきたい。
特に中国で高いシェアを誇る銘柄、中国人観光客増による恩恵を受けられる銘柄についてもアンテナを張っておきたい。
<6301>コマツ
建機ビジネスに取り組んでいる。中国市場でのビジネスを活発に展開しており、中国経済の動向は業績にも影響する。ITを積極活用して機器の効率的なメンテナンス等を実施しており、安定した収益の確保と共に利用者の満足度向上に取り組んでいる。高品質な日本製品の1つとしてコマツブランドが浸透していることから、今後も中国市場での勢力拡大に期待できるとみている。
<8113>ユニ・チャーム
衛生用品を提供している。日本製の衛生用品は品質・安全性の高さから中国でも高い評価を受けている。国内市場だけでなくアジア市場での売上比率が高いことから、中国関連として注目されやすい。訪日客が日本のドラッグストア等でユニ・チャーム製品に触れる機会が増えれば、現地売り上げのさらなる伸びにも期待できるだろう。
<8001>伊藤忠商事
非資源部門に強みを持つ大手商社。三井物産<8031>や三菱商事<8058>と比べて相対的に資源価格変動による影響を受けにくい。中国市場の開拓に積極的に取り組んできたことから、中国の経済発展が続くことで恩恵を受けられるだろう。相場波乱局面でも堅調な株価が、好業績と将来性への期待を物語っている。
<7453>良品計画
「無印良品」ブランドで高い知名度を誇る。海外進出にも積極的で、特に中国で多数の店舗を展開している。漢字ブランドであることから中国へも浸透しやすく、業績を伸ばしやすい。業績の右肩上がり傾向がどこまで続くかに要注目だ。
<9044>南海電気鉄道
関西空港と大阪ミナミにあたる難波を結ぶ路線を有している。LCC機内で鉄道切符を販売する取り組みが好評であり、中国人観光客も取り込みやすいとみている。中国での所得水準向上に伴い訪日旅行客が増えれば、空港線の収益向上で業績を伸ばしやすくなる。
<7820>ニホンフラッシュ
マンション向けのドア製造に取り組んでいる。中国では不動産バブルと言われるほど不動産投資が人気化し、バブル崩壊が懸念されてきた。ただ、政府が高い経済成長率を無理に達成しようとする姿勢を崩してきていることなどから、ハードランディングのリスクは低下傾向だと個人的にみている。中国経済の好調が続けば今後も好業績に期待できる。
■中国関連銘柄 -総括-
中国関連銘柄は、中国経済が無理の少ない成長を続けることで恩恵を受けられる。中国市場に浸透している銘柄を中心に業績の伸びに期待したい。近接する日本がどこまで中国市場を開拓できるかには今後も注目しておこう。
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執筆者名:株番長
ブログ名:株番長の注目銘柄
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