個人投資家株師孔明:2018年話題のNEM(ネム)特色や将来性を徹底解説【FISCOソーシャルレポーター】
[18/02/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「株師孔明」氏(ブログ「株師孔明の株&仮想通貨ブログ」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2018年2月19日9時に執筆
【株師孔明の株&仮想通貨ブログ】にて、株や仮想通貨のブログを執筆している「株師孔明」と申します。どうぞ、お見知りおきを。
仮想通貨取引所大手コインチェック社から、大量のNEMが流出し世間を騒がせた事件は、当ブログでも何度か取り上げたためみなさんもご存知のことと思う。
今回の事件で初めてNEMという仮想通貨を知った人も多いのではないだろうか。
NEMはもともと人気がある仮想通貨ではあったが、今回の件である意味さらに注目が高まったと言ってもいい(コインチェックの件は、NEMという仮想通貨自体の問題ではなく、取引所の問題)。今回は、NEMはそもそもどのような仮想通貨であるか、将来性とともに徹底解説しておきたい。
■NEMとは?
New Economy Movementの略称で、新しい経済圏を創出し、個人に力を与えることを目標として始まった活動の名前であり、そこから生まれた通貨がNEM(ネム)だ。通貨コードがXEM(ゼム)なので、そちらで呼ばれることもある。
NEMは非中央集権型で、経済的な自由があり、すべての人が平等に権利を得ることができる経済を創造することを目標としている。
そして、ビットコインの弱点を克服し、速い送金スピード・高いセキュリティーを兼ね備えた仮想通貨であるとされている。
■NEMの特色
NEMにはほかの通貨と比べてどのような特色があるのだろうか?
(1) NEMが採用しているPoI
仮想通貨が取引され帳簿が作成される時に、取引が正当なものであるかどうかを検証する作業が行われるわけだが、検証作業はネットワークに参加した各々の端末で行われ、検証作業に参加した人たちに報酬が支払われる仕組みをとっている。
代表的な仮想通貨であるビットコインでは、より仕事をしてくれた人、つまり一番はやく計算を終えた人に報酬を払う仕組みをとっている(PoW)。
そのためPoWでは、計算能力が高いコンピュータを保有する人(富を持っている人)に報酬が支払われるため、富が一極集中になりやすい。
一方、NEMでは、10000NEM以上保有し、取引量が多いユーザーに報酬が支払われるPoI(プルーフ・オブ・インポータンス)を採用しており、資金力がない人でも参加できるようになっている。
NEMの「すべての人に平等に富を分配する」というポリシーが人々に支持される理由の一つとなっているのは間違いない。
(2) NEMはコミュニティが活発
熱心にNEMを支援するファンが多く、コミュニティが活発だ。
例えば、バー「nem bar」やフリーマーケット「nemket」など、NEMや仮想通貨を支援する人々が集まる場所があり、コミュニティが形成されている。
当然そこでもNEMでの支払いが可能である。
(3) APIを公開し、だれでもアプリを作成することが可能
NEMはAPI(ほかのアプリケーションと連携させるための仕様書)が一般に公開されている。
そのため、誰でも気軽にブロックチェーン技術を使ったアプリを作成することが可能だ。
作成したアプリを広めようとする動きがあるため、コミュニティがさらに活発になる相乗効果が生まれている。
(4) NEMはセキュリティが堅牢
NEMは、暗号鍵を分散して管理する仕組みであるマルチシグ機能を採用している。
鍵が複数あることから、他の通貨に比べてセキュリティの面で優れていると言えるだろう。
■NEMの今後の将来性
NEMは今後、価格が上昇する見込みがどのくらいあるのだろうか?
NEMの将来性を解説する上で、以下の3つのポイントを上げた。
(1) NEM開発チームが携わったmijinへの期待
mijinとは、仮想通貨取引所Zaifを運営しているテックビューロ社が開発したオリジナルのブロックチェーン技術だ。
クラウド上や自社データセンター内に、プライベート・ブロックチェーン環境を構築することができ、金融機関や民間企業など様々な分野への応用が期待されている。
また、mijinを開発しているテックビューロ社とNEMは協力しながら製品開発をしており、mijinが実用化されることで、NEMの価値上昇も期待できるかもしれない。
(2) カタパルト実装でトランザクション処理速度が高速化
mijinは2018年に修正・改良を加えられた新しいバージョンのコアエンジン「カタパルト」が実装される予定だ。
カタパルトでは、NEMとmijinが連携、NEMへも実装されるわけだが、このカタパルトで実装される機能の中で、最も注目されるのは、トランザクションの処理速度の高速化だ。
他の通貨の処理速度を例に挙げると、ビットコインでは1秒間に6~7トランザクション、スピードが速いとされているリップルでも1秒間に1500トランザクションを処理できるとされている。
しかし、このカタパルト実装後のNEMでは、1秒間に3000トランザクションもの処理ができるようになるという。
つまり、リップルの2倍、ビットコインの約500倍のスピードで処理できるようになる。
NEMが実用面で利用されることが期待され、同時に、NEM自体の価値が上昇する期待が高まっているのは納得の事だと言える。
(3) COMSAが発行したコインにNEMの技術が使われている
テックビューロ社がmijinとともに手掛けているプロジェクトがCOMSAだ。
COMSAでは、一般企業が手間をかけずにICOができるためのプラットフォーム環境を提供している。
中でも、COMSAが提供するサービスの中に、NEMのブロックチェーン技術が利用されているものがある。
こういった背景からも、COMSAが広く認知されていくことで、NEMのブロックチェーン技術にも注目が集まることが期待されている。
■NEM(ネム) 総評
取引所によるセキュリティー問題から流出事件はあったものの、ネム自体のセキュリティは堅牢といえることから今後さらに期待のできる通貨だと個人的に考えている。mijin、カタパルト、COMSAへの期待感も高く、将来性はかなり高いのではないだろうか。
その他、今年期待できる仮想通貨や、オススメの仮想通貨取引所などといった情報は、ブログの方でも詳しく綴っているので、「株師孔明の株&仮想通貨ブログ」と検索し、目を通して頂ければ幸いである。
最新のテーマ株や注目している仮想通貨などもブログにて多数紹介中。
ビットコイン、イーサリアム、リップル、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、ネム、HERO、ICO、人工知能(AI)関連銘柄、防衛関連銘柄、EV関連銘柄、フィンテック関連銘柄、トランプ関連銘柄、ドローン関連銘柄、VR関連銘柄、リチウムイオン電池関連銘柄、IoT関連銘柄、ブロックチェーン関連銘柄、東京オリンピック関連銘柄、VR関連銘柄、自動運転関連銘柄、仮想通貨関連銘柄、ビットコイン関連銘柄など。
興味をもたれた投資家の諸兄姉に目を通して頂き役立てて頂ければ幸いである。
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執筆者名:株師孔明
ブログ名:株師孔明の株&仮想通貨ブログ
ツイッター:@kabusikoumei
<WA>
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※2018年2月19日9時に執筆
【株師孔明の株&仮想通貨ブログ】にて、株や仮想通貨のブログを執筆している「株師孔明」と申します。どうぞ、お見知りおきを。
仮想通貨取引所大手コインチェック社から、大量のNEMが流出し世間を騒がせた事件は、当ブログでも何度か取り上げたためみなさんもご存知のことと思う。
今回の事件で初めてNEMという仮想通貨を知った人も多いのではないだろうか。
NEMはもともと人気がある仮想通貨ではあったが、今回の件である意味さらに注目が高まったと言ってもいい(コインチェックの件は、NEMという仮想通貨自体の問題ではなく、取引所の問題)。今回は、NEMはそもそもどのような仮想通貨であるか、将来性とともに徹底解説しておきたい。
■NEMとは?
New Economy Movementの略称で、新しい経済圏を創出し、個人に力を与えることを目標として始まった活動の名前であり、そこから生まれた通貨がNEM(ネム)だ。通貨コードがXEM(ゼム)なので、そちらで呼ばれることもある。
NEMは非中央集権型で、経済的な自由があり、すべての人が平等に権利を得ることができる経済を創造することを目標としている。
そして、ビットコインの弱点を克服し、速い送金スピード・高いセキュリティーを兼ね備えた仮想通貨であるとされている。
■NEMの特色
NEMにはほかの通貨と比べてどのような特色があるのだろうか?
(1) NEMが採用しているPoI
仮想通貨が取引され帳簿が作成される時に、取引が正当なものであるかどうかを検証する作業が行われるわけだが、検証作業はネットワークに参加した各々の端末で行われ、検証作業に参加した人たちに報酬が支払われる仕組みをとっている。
代表的な仮想通貨であるビットコインでは、より仕事をしてくれた人、つまり一番はやく計算を終えた人に報酬を払う仕組みをとっている(PoW)。
そのためPoWでは、計算能力が高いコンピュータを保有する人(富を持っている人)に報酬が支払われるため、富が一極集中になりやすい。
一方、NEMでは、10000NEM以上保有し、取引量が多いユーザーに報酬が支払われるPoI(プルーフ・オブ・インポータンス)を採用しており、資金力がない人でも参加できるようになっている。
NEMの「すべての人に平等に富を分配する」というポリシーが人々に支持される理由の一つとなっているのは間違いない。
(2) NEMはコミュニティが活発
熱心にNEMを支援するファンが多く、コミュニティが活発だ。
例えば、バー「nem bar」やフリーマーケット「nemket」など、NEMや仮想通貨を支援する人々が集まる場所があり、コミュニティが形成されている。
当然そこでもNEMでの支払いが可能である。
(3) APIを公開し、だれでもアプリを作成することが可能
NEMはAPI(ほかのアプリケーションと連携させるための仕様書)が一般に公開されている。
そのため、誰でも気軽にブロックチェーン技術を使ったアプリを作成することが可能だ。
作成したアプリを広めようとする動きがあるため、コミュニティがさらに活発になる相乗効果が生まれている。
(4) NEMはセキュリティが堅牢
NEMは、暗号鍵を分散して管理する仕組みであるマルチシグ機能を採用している。
鍵が複数あることから、他の通貨に比べてセキュリティの面で優れていると言えるだろう。
■NEMの今後の将来性
NEMは今後、価格が上昇する見込みがどのくらいあるのだろうか?
NEMの将来性を解説する上で、以下の3つのポイントを上げた。
(1) NEM開発チームが携わったmijinへの期待
mijinとは、仮想通貨取引所Zaifを運営しているテックビューロ社が開発したオリジナルのブロックチェーン技術だ。
クラウド上や自社データセンター内に、プライベート・ブロックチェーン環境を構築することができ、金融機関や民間企業など様々な分野への応用が期待されている。
また、mijinを開発しているテックビューロ社とNEMは協力しながら製品開発をしており、mijinが実用化されることで、NEMの価値上昇も期待できるかもしれない。
(2) カタパルト実装でトランザクション処理速度が高速化
mijinは2018年に修正・改良を加えられた新しいバージョンのコアエンジン「カタパルト」が実装される予定だ。
カタパルトでは、NEMとmijinが連携、NEMへも実装されるわけだが、このカタパルトで実装される機能の中で、最も注目されるのは、トランザクションの処理速度の高速化だ。
他の通貨の処理速度を例に挙げると、ビットコインでは1秒間に6~7トランザクション、スピードが速いとされているリップルでも1秒間に1500トランザクションを処理できるとされている。
しかし、このカタパルト実装後のNEMでは、1秒間に3000トランザクションもの処理ができるようになるという。
つまり、リップルの2倍、ビットコインの約500倍のスピードで処理できるようになる。
NEMが実用面で利用されることが期待され、同時に、NEM自体の価値が上昇する期待が高まっているのは納得の事だと言える。
(3) COMSAが発行したコインにNEMの技術が使われている
テックビューロ社がmijinとともに手掛けているプロジェクトがCOMSAだ。
COMSAでは、一般企業が手間をかけずにICOができるためのプラットフォーム環境を提供している。
中でも、COMSAが提供するサービスの中に、NEMのブロックチェーン技術が利用されているものがある。
こういった背景からも、COMSAが広く認知されていくことで、NEMのブロックチェーン技術にも注目が集まることが期待されている。
■NEM(ネム) 総評
取引所によるセキュリティー問題から流出事件はあったものの、ネム自体のセキュリティは堅牢といえることから今後さらに期待のできる通貨だと個人的に考えている。mijin、カタパルト、COMSAへの期待感も高く、将来性はかなり高いのではないだろうか。
その他、今年期待できる仮想通貨や、オススメの仮想通貨取引所などといった情報は、ブログの方でも詳しく綴っているので、「株師孔明の株&仮想通貨ブログ」と検索し、目を通して頂ければ幸いである。
最新のテーマ株や注目している仮想通貨などもブログにて多数紹介中。
ビットコイン、イーサリアム、リップル、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、ネム、HERO、ICO、人工知能(AI)関連銘柄、防衛関連銘柄、EV関連銘柄、フィンテック関連銘柄、トランプ関連銘柄、ドローン関連銘柄、VR関連銘柄、リチウムイオン電池関連銘柄、IoT関連銘柄、ブロックチェーン関連銘柄、東京オリンピック関連銘柄、VR関連銘柄、自動運転関連銘柄、仮想通貨関連銘柄、ビットコイン関連銘柄など。
興味をもたれた投資家の諸兄姉に目を通して頂き役立てて頂ければ幸いである。
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執筆者名:株師孔明
ブログ名:株師孔明の株&仮想通貨ブログ
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