前場に注目すべき3つのポイント〜ハイテク主導でシカゴ先物を超える上昇の可能性も
[18/02/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
27日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し: ハイテク主導でシカゴ先物を超える上昇の可能性も
■決算チェック:NTTデータの18年3月期営業利益は7%増の公算、市場予想並みでサプライズなし
■前場の注目材料:インドネシア、三菱自とEV 初の共同研究へ
■ハイテク主導でシカゴ先物を超える上昇の可能性も
27日の日本株市場は、堅調な展開が見込まれる。26日の米国市場では長期金利の上昇が一服し、ハイテク株が選好される流れから終日堅調推移となった。NYダウは一時400ドルを超す上昇となったほか、上値抵抗として意識されていた25日線を突破し、シグナルが好転している。また、ハイテク株主導の上昇となっているため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への波及によって日経平均を押し上げてきやすい。シカゴ日経225先物清算値は大阪比195円高の22415円となり、これにサヤ寄せする格好から、強弱感が対立しやすかった22000円を明確に上放れてくる。ショートカバーも入りやすいだろう。
ただ、マドを空けての上昇から25日線辺りが心理的な上値抵抗として意識されてくる可能性はある。パウエルFRB議長が下院金融委員会で半期に一度の証言を行うことから、これを見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいだろう。また、円相場が1ドル106円台後半での推移となっており、円高が上値追いを慎重にさせそうである。そのため、積極的に上値を追う流れにはなりづらく、先物主導によるインデックス売買に振らされやすいだろう。
足元の出来高は低水準であり、指値の薄いところを断続的なインデックス買いによって日経平均は大きく押し上げられる可能性はある。日経平均は2月6日の下落局面で空けたマド(22277-22659円処)を埋めに行く動きをみせてくる可能性も出てくるため、25日線突破から26週線を支持線として意識させてくるかも注目されるところであろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■NTTデータの18年3月期営業利益は7%増の公算、市場予想並みでサプライズなし
NTTデータ<9613>の18年3月期営業利益は前期比7%増の1250億円前後になりそうだと報じられている。従来の過去最高益予想(同2.5%増の1200億円)を50億円ほど上回るもよう。売上高は同21%増の2兆1000億円程度(従来予想は2兆600億円)になる見通しとしている。けん引するのは企業向けのシステム開発で、「働き方改革」を追い風に業務効率化のための開発が伸びているという。製造業を中心に人工知能(AI)など最新技術を取り入れたシステム投資も増えており、金融機関向けの需要も堅調のようだ。海外事業は16年に米IT大手のデル・テクノロジーズからITサービス部門を買収し、事業規模を拡大した効果が出ているもよう。官公庁向けの事業では17年4-12月期に不採算案件で100億円弱の損失を計上したが、現時点で18年1-3月期に大規模な追加の費用計上は見込んでいないという。市場コンセンサスでも18年3月期営業利益は1200億円強と見込まれており、今回の観測報道に大きなサプライズはない。今月6日の17年4-12月期決算発表後は、海外事業の苦戦を背景に業績予想や目標株価をやや引き下げる証券会社が相次いでいる。株価は上値の重い展開が続きそうだ。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(25709.27、+399.28)
・ナスダックは上昇(7421.46、+84.07)
・NY原油は上昇、(63.91、+0.36)
・SOX指数は上昇(1380.27、+29.18)
・シカゴ日経225先物(22415、+195)
・日銀、大規模な金融緩和を維持
・好業績銘柄への資金シフト
・日経平均は上昇(22153.63、+260.85)
・マザーズは上昇(1237.71、+21.66)
・インドネシア、三菱自<7211>とEV 初の共同研究へ
・カジノ、全国3カ所 政府調整 IR法案盛り込みへ
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・特になし
<HT>
■株式見通し: ハイテク主導でシカゴ先物を超える上昇の可能性も
■決算チェック:NTTデータの18年3月期営業利益は7%増の公算、市場予想並みでサプライズなし
■前場の注目材料:インドネシア、三菱自とEV 初の共同研究へ
■ハイテク主導でシカゴ先物を超える上昇の可能性も
27日の日本株市場は、堅調な展開が見込まれる。26日の米国市場では長期金利の上昇が一服し、ハイテク株が選好される流れから終日堅調推移となった。NYダウは一時400ドルを超す上昇となったほか、上値抵抗として意識されていた25日線を突破し、シグナルが好転している。また、ハイテク株主導の上昇となっているため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への波及によって日経平均を押し上げてきやすい。シカゴ日経225先物清算値は大阪比195円高の22415円となり、これにサヤ寄せする格好から、強弱感が対立しやすかった22000円を明確に上放れてくる。ショートカバーも入りやすいだろう。
ただ、マドを空けての上昇から25日線辺りが心理的な上値抵抗として意識されてくる可能性はある。パウエルFRB議長が下院金融委員会で半期に一度の証言を行うことから、これを見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいだろう。また、円相場が1ドル106円台後半での推移となっており、円高が上値追いを慎重にさせそうである。そのため、積極的に上値を追う流れにはなりづらく、先物主導によるインデックス売買に振らされやすいだろう。
足元の出来高は低水準であり、指値の薄いところを断続的なインデックス買いによって日経平均は大きく押し上げられる可能性はある。日経平均は2月6日の下落局面で空けたマド(22277-22659円処)を埋めに行く動きをみせてくる可能性も出てくるため、25日線突破から26週線を支持線として意識させてくるかも注目されるところであろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■NTTデータの18年3月期営業利益は7%増の公算、市場予想並みでサプライズなし
NTTデータ<9613>の18年3月期営業利益は前期比7%増の1250億円前後になりそうだと報じられている。従来の過去最高益予想(同2.5%増の1200億円)を50億円ほど上回るもよう。売上高は同21%増の2兆1000億円程度(従来予想は2兆600億円)になる見通しとしている。けん引するのは企業向けのシステム開発で、「働き方改革」を追い風に業務効率化のための開発が伸びているという。製造業を中心に人工知能(AI)など最新技術を取り入れたシステム投資も増えており、金融機関向けの需要も堅調のようだ。海外事業は16年に米IT大手のデル・テクノロジーズからITサービス部門を買収し、事業規模を拡大した効果が出ているもよう。官公庁向けの事業では17年4-12月期に不採算案件で100億円弱の損失を計上したが、現時点で18年1-3月期に大規模な追加の費用計上は見込んでいないという。市場コンセンサスでも18年3月期営業利益は1200億円強と見込まれており、今回の観測報道に大きなサプライズはない。今月6日の17年4-12月期決算発表後は、海外事業の苦戦を背景に業績予想や目標株価をやや引き下げる証券会社が相次いでいる。株価は上値の重い展開が続きそうだ。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(25709.27、+399.28)
・ナスダックは上昇(7421.46、+84.07)
・NY原油は上昇、(63.91、+0.36)
・SOX指数は上昇(1380.27、+29.18)
・シカゴ日経225先物(22415、+195)
・日銀、大規模な金融緩和を維持
・好業績銘柄への資金シフト
・日経平均は上昇(22153.63、+260.85)
・マザーズは上昇(1237.71、+21.66)
・インドネシア、三菱自<7211>とEV 初の共同研究へ
・カジノ、全国3カ所 政府調整 IR法案盛り込みへ
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・特になし
<HT>