後場に注目すべき3つのポイント〜25日線で強弱感対立もショートカバーで一段高か
[18/02/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
27日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は大幅続伸、25日線で強弱感対立もショートカバーで一段高か
・ドル・円はもみあい、日本株高も107円が壁に
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035>
■日経平均は大幅続伸、25日線で強弱感対立もショートカバーで一段高か
日経平均は大幅に続伸。307.22円高の22460.85円(出来高概算6億3000万株)で前場の取引を終えた。26日の米国市場は長期金利の上昇が一服し、ハイテク株が選好される流れから終日堅調推移となった。NYダウは一時400ドルを超す上昇となり、シカゴ日経225先物清算値は大阪比195円高となる中、これにサヤ寄せする格好から買いが先行した。その後はやや上げ幅を縮める局面もみられたが、断続的なインデックス買いによって強含みの展開となり、一時22502.05円と2月上旬以来の22500円を回復している。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1200を超えており、全体の6割を超えている。セクターでは鉱業、電気機器が2%を超える上昇のほか、非鉄金属、保険、輸送用機器、精密機器、証券、機械、その他製品が強い。一方でサービス、海運が小安い。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>がけん引。
日経平均は寄付き後も上げ幅を広げており、25日線を捉えている。出来高は6億株程度にとどまっているが、先物主導のインデックス売買のインパクトの大きさがうかがえる。25日線到達で強弱感が対立しやすいが、22000円を明確に上放れてきているため、2月6日の下落局面で空けたマド(22277-22659円処)を埋めに行く動きをみせてくる可能性も出てくる。
パウエルFRB議長が下院金融委員会で半期に一度の証言を行うことから、これを見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいだろうが、シグナル好転の中、ショートカバーが強まる展開も意識されよう。今日のところは指数インパクトの大きい値がさ株が中心になりやすいが、パウエルFRB議長証言通過でアク抜けが意識されるようだと、出遅れている中小型株への関心も高まる可能性はありそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円はもみあい、日本株高も107円が壁に
27日午前の東京市場でドル・円はもみあい。日本株高で円売りに振れやすいものの、節目の107円が壁となりワンタッチにとどまった。
ドル・円は、前日の米株高を背景に日本株高が観測され、朝方からドル買い・円売りが進んだ。日経平均株価が前日比300円超高となった場面では一時107円を上抜けたが、その後は利益確定売りに押された。
ランチタイムの日経平均先物はプラス圏維持もやや失速。目先の日本株高は継続が見込まれるものの、上げ幅縮小の見方から円売りは弱まろう。今晩の米議会証言が意識され、107円付近でドルが上昇を阻止される展開が続きそうだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は106円79銭から107円10銭、ユーロ・円は131円68銭から132円06銭、ユーロ・ドルは1.2309ドルから1.2343ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・平和紙業<9929>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035>
■経済指標・要人発言
・ラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事
「金融政策正常化の影響は不確実」
・ロバートソンNZ財務相
「強いNZドルは強い経済を反映」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・14:00 日銀・基調的なインフレ率を捕捉するための指標
<海外>
特になし
<DM>
・日経平均は大幅続伸、25日線で強弱感対立もショートカバーで一段高か
・ドル・円はもみあい、日本株高も107円が壁に
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035>
■日経平均は大幅続伸、25日線で強弱感対立もショートカバーで一段高か
日経平均は大幅に続伸。307.22円高の22460.85円(出来高概算6億3000万株)で前場の取引を終えた。26日の米国市場は長期金利の上昇が一服し、ハイテク株が選好される流れから終日堅調推移となった。NYダウは一時400ドルを超す上昇となり、シカゴ日経225先物清算値は大阪比195円高となる中、これにサヤ寄せする格好から買いが先行した。その後はやや上げ幅を縮める局面もみられたが、断続的なインデックス買いによって強含みの展開となり、一時22502.05円と2月上旬以来の22500円を回復している。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1200を超えており、全体の6割を超えている。セクターでは鉱業、電気機器が2%を超える上昇のほか、非鉄金属、保険、輸送用機器、精密機器、証券、機械、その他製品が強い。一方でサービス、海運が小安い。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>がけん引。
日経平均は寄付き後も上げ幅を広げており、25日線を捉えている。出来高は6億株程度にとどまっているが、先物主導のインデックス売買のインパクトの大きさがうかがえる。25日線到達で強弱感が対立しやすいが、22000円を明確に上放れてきているため、2月6日の下落局面で空けたマド(22277-22659円処)を埋めに行く動きをみせてくる可能性も出てくる。
パウエルFRB議長が下院金融委員会で半期に一度の証言を行うことから、これを見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいだろうが、シグナル好転の中、ショートカバーが強まる展開も意識されよう。今日のところは指数インパクトの大きい値がさ株が中心になりやすいが、パウエルFRB議長証言通過でアク抜けが意識されるようだと、出遅れている中小型株への関心も高まる可能性はありそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円はもみあい、日本株高も107円が壁に
27日午前の東京市場でドル・円はもみあい。日本株高で円売りに振れやすいものの、節目の107円が壁となりワンタッチにとどまった。
ドル・円は、前日の米株高を背景に日本株高が観測され、朝方からドル買い・円売りが進んだ。日経平均株価が前日比300円超高となった場面では一時107円を上抜けたが、その後は利益確定売りに押された。
ランチタイムの日経平均先物はプラス圏維持もやや失速。目先の日本株高は継続が見込まれるものの、上げ幅縮小の見方から円売りは弱まろう。今晩の米議会証言が意識され、107円付近でドルが上昇を阻止される展開が続きそうだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は106円79銭から107円10銭、ユーロ・円は131円68銭から132円06銭、ユーロ・ドルは1.2309ドルから1.2343ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・平和紙業<9929>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035>
■経済指標・要人発言
・ラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事
「金融政策正常化の影響は不確実」
・ロバートソンNZ財務相
「強いNZドルは強い経済を反映」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・14:00 日銀・基調的なインフレ率を捕捉するための指標
<海外>
特になし
<DM>