19日の米国市場ダイジェスト:NYダウは335ドル安、フェイスブックの情報漏洩問題を嫌気
[18/03/20]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウは335ドル安、フェイスブックの情報漏洩問題を嫌気
19日の米国株式相場は下落。ダウ平均は335.60ドル安の24610.91、ナスダックは137.74ポイント安の7344.24で取引を終了した。SNSのフェイスブック(FB)による情報漏洩問題を巡り、欧米議会で調査を求める動きが活発化した。今回の問題は他のハイテク企業でも起こり得るとの懸念も強く、ハイテク株を中心に売りが先行。中国との貿易摩擦問題への懸念も根強く、終日下落する展開となった。ダウは一時490ドルを超す下落となった。セクター別では全面安となり、特にソフトウェア・サービスや半導体・半導体製造装置の下落が目立った。
フェイスブックは、16年の米大統領選でトランプ陣営に貢献した選挙コンサルティング会社が5000万人に及ぶ会員情報を不正利用した疑いが発覚し下落。写真共有アプリを手掛けるスナップチャット(SNAP)や短文投稿サイトのツイッター(TWTR)も売られた。携帯端末のアップル(AAPL)は、次世代のマイクロLEDディスプレーの設計・製造に着手したことが報じられ軟調推移。電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は、ゴールドマンサックスが1-3月期の出荷台数が予想を下振れるとの予想を示し下落した。
マーケット終了後にソフトウェア大手のオラクル(ORCL)が発表した12-2月期決算は、売上高は市場予想に一致し、一株利益は予想を上振れたものの、時間外取引で下落して推移している
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ポンド上昇、離脱移行期間条件で英国とEUが大筋合意
19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円31銭へ上昇後、105円78銭まで反落し、106円07銭で引けた。クロス円絡みの買いに一時上昇したが、株安を嫌いリスク回避の円買いや米債利回りの上昇幅が縮小したためドル売りが再燃し伸び悩んだ。
ユーロ・ドルは、1.2285ドルから1.2359ドルへ上昇し、1.2337ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)関係者の「来年半ばの利上げに違和感ない」とのタカ派的な発言を受けてユーロ買いが再燃。ユーロ・円は、130円42銭から131円07銭まで上昇。日欧金利差の拡大観測でユーロ買い・円売りが強まった。ポンド・ドルは、1.4088ドルまで上昇後、1.4019ドルまで反落。英国と欧州連合(EU)が離脱移行期の条件について大筋で合意し、英国のデービッド・デービス欧州連合(EU)離脱担当相も「良好な離脱合意に、今までで一番近づいた」と発言したことを好感してポンド買いが一段と強まった。ドル・スイスは、0.9536フランから0.9495フランへ下落した。
■NY原油:反落で62.13ドル、欧米株安が嫌気される
NY原油先物5月限は反落(NYMEX原油5月限終値:62.13 ↓0.29)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比−0.29ドルの62.13ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時61.45ドルまで下落した。米国内のシェールオイル生産拡大に対する警戒感は消えていないことや、欧米諸国の株安が嫌気されたようだ。原油需要の増大に対する懐疑的な見方は残されており、原油先物の上値は重いままだった。なお、WTI先物4月限の終値は前日比−0.28ドルの62.06ドル。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 31.98ドル -0.17ドル(-0.53%)
モルガン・スタンレー(MS) 56.95ドル -0.56ドル(-0.97%)
ゴールドマン・サックス(GS)262.53ドル -5.07ドル(-1.89%)
インテル(INTC) 50.83ドル -0.34ドル(-0.66%)
アップル(AAPL) 175.30ドル -2.72ドル(-1.53%)
アルファベット(GOOG) 1099.82ドル -35.91ドル(-3.16%)
フェイスブック(FB) 172.56ドル -12.53ドル(-6.77%)
キャタピラー(CAT) 152.15ドル -4.31ドル(-2.75%)
アルコア(AA) 46.36ドル -0.87ドル(-1.84%)
ウォルマート(WMT) 87.45ドル -1.72ドル(-1.93%)
スプリント(S) 5.25ドル -0.11ドル(-2.05%)
<DM>
19日の米国株式相場は下落。ダウ平均は335.60ドル安の24610.91、ナスダックは137.74ポイント安の7344.24で取引を終了した。SNSのフェイスブック(FB)による情報漏洩問題を巡り、欧米議会で調査を求める動きが活発化した。今回の問題は他のハイテク企業でも起こり得るとの懸念も強く、ハイテク株を中心に売りが先行。中国との貿易摩擦問題への懸念も根強く、終日下落する展開となった。ダウは一時490ドルを超す下落となった。セクター別では全面安となり、特にソフトウェア・サービスや半導体・半導体製造装置の下落が目立った。
フェイスブックは、16年の米大統領選でトランプ陣営に貢献した選挙コンサルティング会社が5000万人に及ぶ会員情報を不正利用した疑いが発覚し下落。写真共有アプリを手掛けるスナップチャット(SNAP)や短文投稿サイトのツイッター(TWTR)も売られた。携帯端末のアップル(AAPL)は、次世代のマイクロLEDディスプレーの設計・製造に着手したことが報じられ軟調推移。電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は、ゴールドマンサックスが1-3月期の出荷台数が予想を下振れるとの予想を示し下落した。
マーケット終了後にソフトウェア大手のオラクル(ORCL)が発表した12-2月期決算は、売上高は市場予想に一致し、一株利益は予想を上振れたものの、時間外取引で下落して推移している
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ポンド上昇、離脱移行期間条件で英国とEUが大筋合意
19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円31銭へ上昇後、105円78銭まで反落し、106円07銭で引けた。クロス円絡みの買いに一時上昇したが、株安を嫌いリスク回避の円買いや米債利回りの上昇幅が縮小したためドル売りが再燃し伸び悩んだ。
ユーロ・ドルは、1.2285ドルから1.2359ドルへ上昇し、1.2337ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)関係者の「来年半ばの利上げに違和感ない」とのタカ派的な発言を受けてユーロ買いが再燃。ユーロ・円は、130円42銭から131円07銭まで上昇。日欧金利差の拡大観測でユーロ買い・円売りが強まった。ポンド・ドルは、1.4088ドルまで上昇後、1.4019ドルまで反落。英国と欧州連合(EU)が離脱移行期の条件について大筋で合意し、英国のデービッド・デービス欧州連合(EU)離脱担当相も「良好な離脱合意に、今までで一番近づいた」と発言したことを好感してポンド買いが一段と強まった。ドル・スイスは、0.9536フランから0.9495フランへ下落した。
■NY原油:反落で62.13ドル、欧米株安が嫌気される
NY原油先物5月限は反落(NYMEX原油5月限終値:62.13 ↓0.29)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比−0.29ドルの62.13ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時61.45ドルまで下落した。米国内のシェールオイル生産拡大に対する警戒感は消えていないことや、欧米諸国の株安が嫌気されたようだ。原油需要の増大に対する懐疑的な見方は残されており、原油先物の上値は重いままだった。なお、WTI先物4月限の終値は前日比−0.28ドルの62.06ドル。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 31.98ドル -0.17ドル(-0.53%)
モルガン・スタンレー(MS) 56.95ドル -0.56ドル(-0.97%)
ゴールドマン・サックス(GS)262.53ドル -5.07ドル(-1.89%)
インテル(INTC) 50.83ドル -0.34ドル(-0.66%)
アップル(AAPL) 175.30ドル -2.72ドル(-1.53%)
アルファベット(GOOG) 1099.82ドル -35.91ドル(-3.16%)
フェイスブック(FB) 172.56ドル -12.53ドル(-6.77%)
キャタピラー(CAT) 152.15ドル -4.31ドル(-2.75%)
アルコア(AA) 46.36ドル -0.87ドル(-1.84%)
ウォルマート(WMT) 87.45ドル -1.72ドル(-1.93%)
スプリント(S) 5.25ドル -0.11ドル(-2.05%)
<DM>