後場に注目すべき3つのポイント〜配当分考慮で21170円を超えて終わりたいところ
[18/03/27]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
27日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は大幅続伸、配当分考慮で21170円を超えて終わりたいところ
・ドル・円は小じっかり、日本株の大幅高で
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035>
■日経平均は大幅続伸、配当分考慮で21170円を超えて終わりたいところ
日経平均は大幅に続伸。344.58円高の21110.68円(出来高概算6億8000万株)で前場の取引を終えた。26日の米国市場は、貿易戦争の回避に向けて米中高官が交渉を開始し、貿易摩擦への警戒感が緩和したことが好感され、先週の大幅な下げに対する自律反発の流れが強まった。これを受けた日本株市場は、先物主導によるインデックス買いによって大幅に続伸して始まると、その後一時21180.39円まで上げ幅を拡大した。
佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問の行方を見極めたいとするムードもあったが、燻っていた政局リスクが一時的に和らぐ格好となり、期末要因に伴う買いが強まる格好となった。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1800を超えており、全体の8割を占めている。セクターでは33業種全てが上昇しており、不動産、ガラス土石、非鉄金属、陸運、電気機器、倉庫運輸、機械、卸売、輸送用機器などの上昇が目立つ。
日経平均は節目の21000円を突破し、5日線を捉えている。これにより23日の大幅下落時に形成した大陰線をほぼ吸収する格好となった。ただし、節目の21000円のほか、200日線や52週線レベルでは強弱感が対立しやすいところであり、ここからは一気に抵抗線突破とは行きづらいだろう。また、明日は配当落ち分が170円程度と観測されている。そのため21000円キープとしても21170円を超えておきたいところである。結果的に同水準が抵抗として意識されてしまうと、戻り待ちの売り圧力も次第に強まりやすい。
もっとも、明日は配当落ち分の再投資のほか、実質新年度入りによる需給面での下支えが意識されやすい面もある。足元の調整で値ごろ感もあるなかでは、割安感のある高配当銘柄に資金が向かいやすいと考えられる。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は小じっかり、日本株の大幅高で
27日午前の東京市場で、ドル・円は小じっかり。日本株の大幅高を受け、リスク選好的な円売りがドルを押し上げた。
ドル・円は、朝方に105円30銭台を付けた後、日経平均株価の前日比300円超高の堅調地合いを受け、リスク選好的な円売りが先行。ドルは105円後半に強含んでいる。
ランチタイムの日経平均先物は大幅高で、日経平均は後場上げ幅拡大が見込まれるため、円売りが強まりドルは一段高となりそうだ。
森友学園の決済文書改ざん問題をめぐり佐川前国税庁長官の証人喚問が参院で行われているが、現時点では真相が解明されておらず、政治情勢の不透明にはつながっていない。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円39銭から105円75銭、ユーロ・円は131円16銭から131円70銭、ユーロ・ドルは1.2443ドルから1.2458ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・サイオス<3744>やファイバーゲート<9450>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035>
■経済指標・要人発言
・佐川前国税庁長官
「昨年の国会答弁を通じて過去のものを見ている。その中では一切、総理や総理夫人の影響があったとは、私は全く考えていません」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・14:00 佐川前国税庁長官証人喚問(衆議院予算委員会)
<海外>
特になし
<DM>
・日経平均は大幅続伸、配当分考慮で21170円を超えて終わりたいところ
・ドル・円は小じっかり、日本株の大幅高で
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035>
■日経平均は大幅続伸、配当分考慮で21170円を超えて終わりたいところ
日経平均は大幅に続伸。344.58円高の21110.68円(出来高概算6億8000万株)で前場の取引を終えた。26日の米国市場は、貿易戦争の回避に向けて米中高官が交渉を開始し、貿易摩擦への警戒感が緩和したことが好感され、先週の大幅な下げに対する自律反発の流れが強まった。これを受けた日本株市場は、先物主導によるインデックス買いによって大幅に続伸して始まると、その後一時21180.39円まで上げ幅を拡大した。
佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問の行方を見極めたいとするムードもあったが、燻っていた政局リスクが一時的に和らぐ格好となり、期末要因に伴う買いが強まる格好となった。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1800を超えており、全体の8割を占めている。セクターでは33業種全てが上昇しており、不動産、ガラス土石、非鉄金属、陸運、電気機器、倉庫運輸、機械、卸売、輸送用機器などの上昇が目立つ。
日経平均は節目の21000円を突破し、5日線を捉えている。これにより23日の大幅下落時に形成した大陰線をほぼ吸収する格好となった。ただし、節目の21000円のほか、200日線や52週線レベルでは強弱感が対立しやすいところであり、ここからは一気に抵抗線突破とは行きづらいだろう。また、明日は配当落ち分が170円程度と観測されている。そのため21000円キープとしても21170円を超えておきたいところである。結果的に同水準が抵抗として意識されてしまうと、戻り待ちの売り圧力も次第に強まりやすい。
もっとも、明日は配当落ち分の再投資のほか、実質新年度入りによる需給面での下支えが意識されやすい面もある。足元の調整で値ごろ感もあるなかでは、割安感のある高配当銘柄に資金が向かいやすいと考えられる。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は小じっかり、日本株の大幅高で
27日午前の東京市場で、ドル・円は小じっかり。日本株の大幅高を受け、リスク選好的な円売りがドルを押し上げた。
ドル・円は、朝方に105円30銭台を付けた後、日経平均株価の前日比300円超高の堅調地合いを受け、リスク選好的な円売りが先行。ドルは105円後半に強含んでいる。
ランチタイムの日経平均先物は大幅高で、日経平均は後場上げ幅拡大が見込まれるため、円売りが強まりドルは一段高となりそうだ。
森友学園の決済文書改ざん問題をめぐり佐川前国税庁長官の証人喚問が参院で行われているが、現時点では真相が解明されておらず、政治情勢の不透明にはつながっていない。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円39銭から105円75銭、ユーロ・円は131円16銭から131円70銭、ユーロ・ドルは1.2443ドルから1.2458ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・サイオス<3744>やファイバーゲート<9450>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035>
■経済指標・要人発言
・佐川前国税庁長官
「昨年の国会答弁を通じて過去のものを見ている。その中では一切、総理や総理夫人の影響があったとは、私は全く考えていません」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・14:00 佐川前国税庁長官証人喚問(衆議院予算委員会)
<海外>
特になし
<DM>