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欧米為替見通し:ドル・円は弱含みか、米国が中国からの投資制限を検討も

注目トピックス 市況・概況
28日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む展開を予想したい。中国の対米投資が制限されるとの見方が浮上し、米株安・長期金利低下などを手がかりにドル売り先行の見通し。また、来月以降に予定される米朝首脳会談への思惑も、積極的なドル買いを手控えさせる要因となりそうだ。

米中貿易戦争への懸念はいったん後退したものの、米国の保護主義政策に対する警戒は根強いようだ。報道によると、米国は重要技術への中国からの投資に関し、制限する方向で検討している。そうした背景から、前日の米国市場ではテクノロジー株を中心に売られ、株価は軟調地合いとなった。それを受けて米10年債利回りは2月7日以来の低水準に落ち込み、ドルを押し下げた。本日のアジア市場では国内勢の買い戻しが先行し、ドル・円は105円半ばを維持しているが、海外市場では米中の貿易問題への懸念が再燃。目先は、ドル売り・円買いが再開する可能性があろう。

また、来月にも行われる米朝首脳会談への思惑も広がりやすい。北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長は中国を訪問し、北京で習近平・国家主席と会談したと伝えられる。金委員長は米国の対応次第では朝鮮半島の非核化は可能との見解を示したもよう。ただ、トランプ米大統領は、対外強硬派のジョン・ボルトン元国連大使を政権入りさせるなど、米朝間の緊張緩和には懐疑的な見方もある。

【今日の欧米市場の予定】
・20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:-1.1%)
・21:30 米・10-12月期GDP確報値(前期比年率予想:+2.7%、改定値:+2.5%)
・21:30 米・2月卸売在庫速報値(前月比予想:+0.5%、1月:+0.8%)
・23:00 米・2月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+2.0%、1月:-4.7%)
・01:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁講演(金融専門家会合)
・02:00 米財務省7年債入札(290億ドル)
・南ア中銀が政策金利発表(0.25ポイント引き下げ予想)





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