29日の米国市場ダイジェスト:NYダウは245ドル高、緩やかな景気改善を好感
[18/03/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウは245ドル高、緩やかな景気改善を好感
29日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は254.69ドル高の24103.11、ナスダックは114.22ポイント高の7063.44で取引を終了した。欧州株がほぼ全面高となった流れを受けて買いが先行。週間新規失業保険申請件数が予想より減少した一方で、インフレ指標の一つである2月PCEコア指数が予想に一致したことから、利上げへの懸念を伴わない緩やかな景気改善が好感された。下落が続いていたハイテク株にも買い戻しが広がったほか、原油相場も上昇し、引けにかけて上げ幅を拡大した。セクター別では不動産を除いて全面高となり、特に半導体・半導体製造装置やソフトウェア・サービスの上昇が目立った。
情報漏洩問題や自動運転車を巡る死亡事故への懸念が一服し、SNSのフェイスブック(FB)や電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)が上昇、エヌビディア(NVDA)やアドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)など半導体関連企業も買い戻された。原油相場の上昇で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や原油精製のマラソン・ペトロリアム(MPC)などエネルギー銘柄が堅調推移。アルコール飲料のコンステレーション・ブランズ(STZ)は決算内容が好感され、買われた。一方で、ゲーム小売のゲームストップ(GME)は通期見通しが予想を下振れ、大幅下落となった。30日(金)は聖金曜日(グッドフライデー)の祝日で米国株式相場は休場となる。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル下げ渋り、期末のドル需要や株高を意識したドル買いも
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円27銭へ下落後、106円57銭まで戻して106円45銭で引けた。米3月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値やシカゴ購買部協会景気指数が予想外に低下したことに失望したドル売りが優勢となった。しかし、月末、期末絡みのドル買いに下値が支えられたほか、株式相場の上昇に連れリスク選好の円売りが再燃した。ユーロ・ドルは、1.2335ドルから1.2284ドルまで下落し、1.2301ドルで引けた。ドイツの3月インフレ率が予想を下回り、欧米金利差の拡大観測を受けたユーロ買いが後退。ユーロ・円は、131円34銭から130円62銭まで下落した。予想を下回ったドイツの3月インフレ率にユーロ売りが優勢となった。ポンド・ドルは、1.4084ドル1.4011ドルまで下落した。ドル・スイスは、0.9548フランへ下落後、0.9580フランまで上昇した。安全通貨のフラン買いが一段と後退した。
■NY原油:反発で64.94ドル、原油在庫増加を嫌気した売りは一巡
NY原油先物5月限は反発(NYMEX原油5月限終値:64.94 ↑0.56)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比+0.56ドルの64.94ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時65.26ドルまで買われた。原油在庫増加を嫌気した売りは28日までに一巡したようだ。米国株高は支援材料となった。すみやかな需要増につながる材料は少ないものの、主要産油国による協調減産体制は2019年以降も維持されるとの思惑が浮上しており、原油先物は底堅い動きを見せた。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 29.99ドル +0.60ドル(+2.04%)
モルガン・スタンレー(MS) 53.96ドル +1.05ドル(+1.98%)
ゴールドマン・サックス(GS)251.86ドル +2.49ドル(+1.00%)
インテル(INTC) 52.08ドル +2.48ドル(+5.00%)
アップル(AAPL) 167.78ドル +1.30ドル(+0.78%)
アルファベット(GOOG) 1031.79ドル +27.23ドル(+2.71%)
フェイスブック(FB) 159.79ドル +6.76ドル(+4.42%)
キャタピラー(CAT) 147.38ドル +2.22ドル(+1.53%)
アルコア(AA) 44.96ドル +0.54ドル(+1.22%)
ウォルマート(WMT) 88.97ドル +1.20ドル(+1.37%)
スプリント(S) 4.88ドル +0.02ドル(+0.41%)
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29日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は254.69ドル高の24103.11、ナスダックは114.22ポイント高の7063.44で取引を終了した。欧州株がほぼ全面高となった流れを受けて買いが先行。週間新規失業保険申請件数が予想より減少した一方で、インフレ指標の一つである2月PCEコア指数が予想に一致したことから、利上げへの懸念を伴わない緩やかな景気改善が好感された。下落が続いていたハイテク株にも買い戻しが広がったほか、原油相場も上昇し、引けにかけて上げ幅を拡大した。セクター別では不動産を除いて全面高となり、特に半導体・半導体製造装置やソフトウェア・サービスの上昇が目立った。
情報漏洩問題や自動運転車を巡る死亡事故への懸念が一服し、SNSのフェイスブック(FB)や電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)が上昇、エヌビディア(NVDA)やアドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)など半導体関連企業も買い戻された。原油相場の上昇で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や原油精製のマラソン・ペトロリアム(MPC)などエネルギー銘柄が堅調推移。アルコール飲料のコンステレーション・ブランズ(STZ)は決算内容が好感され、買われた。一方で、ゲーム小売のゲームストップ(GME)は通期見通しが予想を下振れ、大幅下落となった。30日(金)は聖金曜日(グッドフライデー)の祝日で米国株式相場は休場となる。
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■NY為替:ドル下げ渋り、期末のドル需要や株高を意識したドル買いも
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円27銭へ下落後、106円57銭まで戻して106円45銭で引けた。米3月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値やシカゴ購買部協会景気指数が予想外に低下したことに失望したドル売りが優勢となった。しかし、月末、期末絡みのドル買いに下値が支えられたほか、株式相場の上昇に連れリスク選好の円売りが再燃した。ユーロ・ドルは、1.2335ドルから1.2284ドルまで下落し、1.2301ドルで引けた。ドイツの3月インフレ率が予想を下回り、欧米金利差の拡大観測を受けたユーロ買いが後退。ユーロ・円は、131円34銭から130円62銭まで下落した。予想を下回ったドイツの3月インフレ率にユーロ売りが優勢となった。ポンド・ドルは、1.4084ドル1.4011ドルまで下落した。ドル・スイスは、0.9548フランへ下落後、0.9580フランまで上昇した。安全通貨のフラン買いが一段と後退した。
■NY原油:反発で64.94ドル、原油在庫増加を嫌気した売りは一巡
NY原油先物5月限は反発(NYMEX原油5月限終値:64.94 ↑0.56)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比+0.56ドルの64.94ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時65.26ドルまで買われた。原油在庫増加を嫌気した売りは28日までに一巡したようだ。米国株高は支援材料となった。すみやかな需要増につながる材料は少ないものの、主要産油国による協調減産体制は2019年以降も維持されるとの思惑が浮上しており、原油先物は底堅い動きを見せた。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 29.99ドル +0.60ドル(+2.04%)
モルガン・スタンレー(MS) 53.96ドル +1.05ドル(+1.98%)
ゴールドマン・サックス(GS)251.86ドル +2.49ドル(+1.00%)
インテル(INTC) 52.08ドル +2.48ドル(+5.00%)
アップル(AAPL) 167.78ドル +1.30ドル(+0.78%)
アルファベット(GOOG) 1031.79ドル +27.23ドル(+2.71%)
フェイスブック(FB) 159.79ドル +6.76ドル(+4.42%)
キャタピラー(CAT) 147.38ドル +2.22ドル(+1.53%)
アルコア(AA) 44.96ドル +0.54ドル(+1.22%)
ウォルマート(WMT) 88.97ドル +1.20ドル(+1.37%)
スプリント(S) 4.88ドル +0.02ドル(+0.41%)
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