後場に注目すべき3つのポイント〜調整トレンドではあるが、新年度入り後の先高観は高まる
[18/03/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
30日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は大幅続伸、調整トレンドではあるが、新年度入り後の先高観は高まる
・ドル・円は一時106円15銭まで下落、聖金曜日の祝日でポジション調整主体の取引に
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035>
■日経平均は大幅続伸、調整トレンドではあるが、新年度入り後の先高観は高まる
日経平均は大幅続伸。213.27円高の21372.35円(出来高概算4億8000万株)で前場の取引を終えた。海外株高の流れが好感された。また、米国市場では足元で売られていたフェイスブックやテスラが上昇したほか、エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイシズなど半導体関連も買い戻されており、これが指数インパクトの大きい値がさハイテク株へのインパクトにつながっている。これにより、寄付き直後には21403.42円と21400円を回復する場面をみせている。ただし、週末の海外市場は聖金曜日(グッドフライデー)の祝日となるため海外勢のフローは限られており、買い一巡後はこう着感が強まっている。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは海運、非鉄金属、不動産、鉱業、電気機器、ガラス土石、その他製品、鉄鋼、金属製品が堅調。半面、電力ガス、銀行、その他金融、空運、陸運が小安い。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、コナミHD<9766>が牽引する格好。
日経平均はギャップ・アップで始まった後はこう着感が強まっており、日中値幅は90円程度にとどまっている。チャート上では200日線を突破し、25日線とのレンジに挟まれた格好となっている。パラボリックはSAR値にタッチしたことから、陽転シグナルを発生させたほか、MACDはシグナルとの交差によって、こちらも陽転シグナルを発生させた。祝日の影響から海外勢のフローは限られるものの、底堅さが意識されるなか、テクニカルシグナルも好転してきており、調整トレンドではあるが、新年度入り後の先高観は高まりそうである。
新年度による資金流入のほか、売り越し基調が続いている海外勢においても、例年4月は買い越す傾向にある。韓国と北朝鮮の両国は、南北首脳会談を4月27日に開催することで合意したことから、朝鮮半島の非核化などについて協議するとみられ、地政学リスクの後退がリスク選好に向かわせることも期待される。国内政治リスクについてはいったん目をつぶり、押し目買いスタンスを強めておきたいところである。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は一時106円15銭まで下落、聖金曜日の祝日でポジション調整主体の取引に
30日午前の東京市場でドル・円は106円20銭台で推移。国内企業からのドル売りが増えたことから、ドル・円は一時106円15銭まで下落。日経平均株価は213円高で午前中の取引を終えたが、株高を意識したドル買いのフローは少なかったようだ。本日は聖金曜日に伴い主要国の金融市場は休場となるため、午後の取引ではポジション調整が主体となりそうだ。ここまでのドル・円は106円15銭から106円54銭で推移。ユーロ・円は、130円63銭から131円07銭、ユーロ・ドルは、1.2295ドルから1.2317ドルで推移。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・ベクター<2656>や神戸天然物化学<6568>など5銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・日・2月失業率:2.5%(予想:2.6%、1月2.4%)
・日・2月有効求人倍率:1.58倍(予想:1.60倍、1月1.59倍)
・日・2月失業率:2.5%(予想:2.6%、1月2.4%)
・日・3月東京都コアCPI:前年比+0.8%(予想:前年比+0.9%、1月:+0.9%)
・日・2月鉱工業生産速報値:前月比+4.1%(予想:前月比+4.1%、1月:-6.8%)
【要人発言】
・前田日銀理事
「マイナス金利含め政策調整する局面ではない」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
特になし
<海外>
特になし
<WA>
・日経平均は大幅続伸、調整トレンドではあるが、新年度入り後の先高観は高まる
・ドル・円は一時106円15銭まで下落、聖金曜日の祝日でポジション調整主体の取引に
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035>
■日経平均は大幅続伸、調整トレンドではあるが、新年度入り後の先高観は高まる
日経平均は大幅続伸。213.27円高の21372.35円(出来高概算4億8000万株)で前場の取引を終えた。海外株高の流れが好感された。また、米国市場では足元で売られていたフェイスブックやテスラが上昇したほか、エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイシズなど半導体関連も買い戻されており、これが指数インパクトの大きい値がさハイテク株へのインパクトにつながっている。これにより、寄付き直後には21403.42円と21400円を回復する場面をみせている。ただし、週末の海外市場は聖金曜日(グッドフライデー)の祝日となるため海外勢のフローは限られており、買い一巡後はこう着感が強まっている。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは海運、非鉄金属、不動産、鉱業、電気機器、ガラス土石、その他製品、鉄鋼、金属製品が堅調。半面、電力ガス、銀行、その他金融、空運、陸運が小安い。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、コナミHD<9766>が牽引する格好。
日経平均はギャップ・アップで始まった後はこう着感が強まっており、日中値幅は90円程度にとどまっている。チャート上では200日線を突破し、25日線とのレンジに挟まれた格好となっている。パラボリックはSAR値にタッチしたことから、陽転シグナルを発生させたほか、MACDはシグナルとの交差によって、こちらも陽転シグナルを発生させた。祝日の影響から海外勢のフローは限られるものの、底堅さが意識されるなか、テクニカルシグナルも好転してきており、調整トレンドではあるが、新年度入り後の先高観は高まりそうである。
新年度による資金流入のほか、売り越し基調が続いている海外勢においても、例年4月は買い越す傾向にある。韓国と北朝鮮の両国は、南北首脳会談を4月27日に開催することで合意したことから、朝鮮半島の非核化などについて協議するとみられ、地政学リスクの後退がリスク選好に向かわせることも期待される。国内政治リスクについてはいったん目をつぶり、押し目買いスタンスを強めておきたいところである。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は一時106円15銭まで下落、聖金曜日の祝日でポジション調整主体の取引に
30日午前の東京市場でドル・円は106円20銭台で推移。国内企業からのドル売りが増えたことから、ドル・円は一時106円15銭まで下落。日経平均株価は213円高で午前中の取引を終えたが、株高を意識したドル買いのフローは少なかったようだ。本日は聖金曜日に伴い主要国の金融市場は休場となるため、午後の取引ではポジション調整が主体となりそうだ。ここまでのドル・円は106円15銭から106円54銭で推移。ユーロ・円は、130円63銭から131円07銭、ユーロ・ドルは、1.2295ドルから1.2317ドルで推移。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・ベクター<2656>や神戸天然物化学<6568>など5銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・日・2月失業率:2.5%(予想:2.6%、1月2.4%)
・日・2月有効求人倍率:1.58倍(予想:1.60倍、1月1.59倍)
・日・2月失業率:2.5%(予想:2.6%、1月2.4%)
・日・3月東京都コアCPI:前年比+0.8%(予想:前年比+0.9%、1月:+0.9%)
・日・2月鉱工業生産速報値:前月比+4.1%(予想:前月比+4.1%、1月:-6.8%)
【要人発言】
・前田日銀理事
「マイナス金利含め政策調整する局面ではない」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
特になし
<海外>
特になし
<WA>