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新年度相場への期待も金融セクターの弱さが気掛かり【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
30日の日経平均は大幅続伸。295.22円高の21454.30円(出来高概算11億4000万株)で取引を終えた。米国市場では足元で売られていたフェイスブックやテスラが上昇したほか、エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイシズなど半導体関連も買い戻されており、これが指数インパクトの大きい値がさハイテク株へのインパクトにつながった。週末の海外市場は聖金曜日(グッドフライデー)の祝日となるため海外勢のフローは限られており、買い一巡後はこう着感が強まっていたが、期末要因による買い戻しのほか、新年度への期待等から断続的なインデックス買いが入っており、後場半ばには21500円を回復する場面もみられた。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1400を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは海運、非鉄金属、ガラス土石、鉱業、不動産、鉄鋼、倉庫運輸、電気機器、金属製品が堅調。一方で、電力ガス、銀行が小安い。指数インパクトの大きいところではファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、TDK<6762>が牽引する格好。

日経平均は僅かではあるが、200日線をサポートしつつ、25日線を捉える場面がみられた。海外勢のフローは限られているほか、金融セクターの弱さを見る限りでは調整トレンドの中でのリバウンドといったところであるが、名実ともに新年度相場入りとなる来週以降の動向が注目されよう。米ハイテク株の不安定な値動きが収まるようであれば、日経平均は25日線の抵抗をクリアし、リバウンドが試されることになりそうだ。地政学リスクが一先ず和らいでいることも、リスク選好に向かわせやすいだろう。もっとも、金融セクターのリバウンドが本格化してこないと、自律反発の域は脱せない可能性はある。(村瀬智一)



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