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欧米為替見通し:ドル・円は上値の重い展開、米長期金利上昇の懸念で株安継続も

注目トピックス 市況・概況
25日の欧米外為市場では、ドル・円は上値の重い展開を予想する。金利差重視の取引で米連邦準備制度理事会(FRB)の金融正常化を背景にドル買い先行の見通し。ただ、米長期金利の上昇で景気への悪影響を警戒した株安が続き、ドル・円の重石となる可能性もある。

前日の海外市場では、米国の住宅関連や消費者信頼感指数が予想を上回ったため、米10年債利回りが心理的節目の3.00%を回復し、ドル・円は3月以来約2カ月ぶりに109円台まで強含む場面があった。ただ、同時に長期金利の上昇は、景気の腰折れにつながるとの懸念が株価を押し下げ、ドル売りも誘発した。本日のアジア市場でも、その流れを受け継ぎ、金利差重視の取引でドル買い基調に変わりはない反面、米長期金利の上昇を嫌気した株安でドル・円の上げは緩やかになっている。今晩は重要イベントが予定されていないため、引き続き長期金利や株価の動向を手がかりとした値動きとなりそうだ。

市場では、26日開催の欧州中央銀行(ECB)理事会や26-27日の日銀金融政策決定会合が意識される。両中銀は引き続き緩和的な政策を維持する見通しだが、今晩は内容を見極めたいとのムードが広がりやすい。こうしたなか、武田薬品工業によるアイルランドの製薬大手シャイアーの買収に関し、基本合意に達するか注目される。武田は本日、買収総額を約7兆円に引き上げた(交渉期限を5月9日午前1時に延長で合意)。正式決定の場合、ポンド・円が買われ、ドル・円をある程度押し上げる見通し。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:+4.9%)
・02:00 米財務省5年債入札(350億ドル)



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