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前場に注目すべき3つのポイント〜東エレクの決算評価でセンチメント改善へ

注目トピックス 市況・概況
26日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:東エレクの決算評価でセンチメント改善へ
■決算チェック:キヤノンの18年1-3月期営業利益は5.3%増、市場予想下回る
■前場の注目材料:アマダHD、北米新工場、代理店買収、板金機械150億円投資


■東エレクの決算評価でセンチメント改善へ

26日の日本株市場は、底堅い相場展開が見込まれる。25日の米国市場では引き続き長期金利の上昇を背景とした企業収益や景気への悪影響への警戒から高安まちまちとなった。一方で、為替市場ではドル高円安基調が続いているが、武田薬品<4502>によるアイルランドの製薬大手シャイアーへの大型買収により円相場は円安に振れやすい需給状況がしばらく続く可能性も意識されやすいだろう。シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円高の22285円となり、前日の下げに対する自律反発が期待される。

また、昨日は日本電産<6594>に対する市場の反応は弱めだったが、今後もセンチメントを改善させてくる決算待ちといったところである。なお、東エレク<8035>の18年3月期は売上高、営業益ともにコンセンサスを上回る結果となった。19年3月期計画についてもコンセンサスを上回っており、ポジティブ視される可能性がある。その他、配当の増額修正も評価材料になりそうだ。株価は足元で調整が続いているが、指数インパクトの大きい同社がリバウンドをみせてくることで、日経平均の押し上げ要因として期待されよう。

その他、主要企業の決算では、本日はファナック<6954>、キーエンス<6861>、京セラ<6971>、アドバンテスト<6857>が予定されている。ハイテク企業の決算後のアク抜けが強まることによって日経平均のリバウンド基調が強まる可能性はありそうだ。価格帯別出来高では22300-22500円処で積み上がりをみせており、この戻り売りを吸収して上放れるとなると、指数インパクトの大きいハイテク株次第といったところである。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■キヤノンの18年1-3月期営業利益は5.3%増、市場予想下回る

キヤノン<7751>の18年1-3月期(第1四半期)営業利益は前年同期比5.3%増の770億円となった。市場コンセンサスの840億円強を下回る。売上高は同1.2%減の9607億円だった。半導体露光装置などの産業機器は好調だったが、複合機・レーザープリンターなどの事務機は横ばいで、カメラ・インクジェットプリンターや医療機器は減収だった。営業増益を確保できたのは経費や研究開発費を削減した効果によるもので、営業費用は同6.8%減の3676億円に圧縮された。18年12月期通期の会社計画は5.4%増収、25.6%営業増益となっているが、今回の1-3月期決算を受けて未達懸念も意識されつつあるようだ。ただ、第2四半期以降の想定為替レートは1ドル=107円、1ユーロ=132円で、足元の円安傾向は支援材料となりそうだ。


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(24083.83、+59.70)
・VIX指数は下落(17.84、-0.18)
・シカゴ日経225先物(22285、大阪比+65)
・米原油先物は上昇(68.05、+0.35)
・1ドル109円40-50銭
・日銀が大規模緩和継続
・好業績銘柄に買い

・アマダHD<6113>、北米新工場、代理店買収、板金機械150億円投資
・三菱ケミHD<4188>、“知日派”育成、全世界から毎年10人、社内留学制度を創設


☆前場のイベントスケジュール

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・特になし

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