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後場に注目すべき3つのポイント〜大型連休入りで個人主体の中小型株等は手掛けづらく

注目トピックス 市況・概況
27日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は続伸、大型連休入りで個人主体の中小型株等は手掛けづらく
・ドル・円はじり安、米金利の低下で
・値上がり寄与トップは京セラ<6971>、同2位はソフトバンクG<9984>

■日経平均は続伸、大型連休入りで個人主体の中小型株等は手掛けづらく

日経平均は続伸。94.24円高の22413.85円(出来高概算9億2000万株)で前場の取引を終えている。26日の米国市場ではNYダウが238ドル高と大幅に上昇した。フェイスブックの好決算が材料視され、ハイテク株中心に買いが先行した。また、長期金利の上昇が一服したこともセンチメントの改善につながったようである。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の22435円となり、これにサヤ寄せする格好から買いが先行した。

ファナック<6954>は決算が嫌気される格好から大きく下落しており、日経平均を80円近く押し下げる要因となったが、一方で京セラ<6971>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、アドバンテスト<6857>がけん引する格好となった。セクターでは情報通信、石油石炭、不動産、医薬品、陸運、その他製品が上昇。半面、ゴム製品、機械、電気機器、証券、電力ガス、銀行がさえない。

昨日、日経平均をけん引した東エレク<8035>は、買い先行で始まったものの、その後は利食いに押されている。一方で、本日は今期急回復を見込む京セラ<6971>のほか、スプリントとTモバイルUSによる統合が来週にも合意と伝えられたことを受けた、ソフトバンクG<9984>、そしてファーストリテ<9983>がけん引している。ファナック<6954>についても売り一巡後は下げ幅を縮めてきており、日経平均は下げづらいだろう。

もっとも、決算発表が第一弾のピークを迎えるほか、大型連休入りから積極的な参加者は限られている。指数インパクトの大きい値がさ株がインデックス売買によって強含みとなるものの、個人主体の中小型株等は手掛けづらくさせ、次第に利益確定の流れが強まりそうである。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円はじり安、米金利の低下で

27日午前の東京市場で、ドル・円はじり安。米長期金利の低下に伴い、ドル売り基調となった。

米10年債利回りは前日の取引で3%超の高水準で推移していたが、本日は2.97%台に低下。それを受け、ドル・円は朝方から値を下げる展開となり、109円10銭台まで弱含んだ

ただ、ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いで、目先の日本株高継続を見込んだ円売りを観測。また、日銀の政策決定で「異次元緩和」継続の思惑からも、円買いは出にくいようだ。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円14銭から109円35銭、ユーロ・円は132円16銭から132円40銭、ユーロ・ドルは1.2102ドルから1.2112ドルで推移した。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・サイバー<4751>、シライ電子<6658>など3銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます

・値上がり寄与トップは京セラ<6971>、同2位はソフトバンクG<9984>


■経済指標・要人発言

・文韓国大統領
「世界の目と耳が会談に集まっている」

・金北朝鮮労働党委員長
「今日が平和と繁栄の始まり」

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・15:30 黒田日銀総裁会見

<海外>
・15:00 英・4月全国住宅価格(前月比予想:+0.2%、3月:-0.2%)



<FA>

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