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ユーロ週間見通し:もみあいか、ユーロ圏の成長鈍化も円売りが下支え

注目トピックス 市況・概況
■横ばい、ユーロ圏の景気減速が嫌気される

先週のユーロ・ドルは横ばい。欧州中央銀行(ECB)理事会では、予想通り政策金利の据え置きを決定。ドラギECB総裁が会見で、一部の景気の減速を認識していると述べたことや、量的緩和の終了時期を示唆しなかったことから、早期の出口戦略への思惑は後退し、ユーロ売りが強まった。取引レンジ:1.2056ドル-1.2293ドル。

■弱含みか、欧州経済の成長鈍化でユーロ売り継続も

今週・来週のユーロ・ドルは弱含みか。欧州中央銀行(ECB)は足元の経済指標の弱さから景気下振れの可能性があることを認めており、量的緩和策の早期縮小期待は後退した。5月2日発表の1-3月期域内総生産(GDP)速報値が市場予想を下回った場合、ユーロは一段安となりそうだ。

予想レンジ:1.1900ドル−1.2200ドル

■対円レートは上げ渋り、ECB出口戦略への思惑後退

先週のユーロ・円は上げ渋り。米長期金利の上昇、北朝鮮リスクの後退、米中貿易摩擦の緩和期待で、ドル・円が109円台まで上昇。しかし、ユーロ圏の4月製造業PMI速報値やドイツの4月IFO企業景況感指数が低下、欧州中央銀行(ECB)の出口戦略への思惑が後退したことから対円でのユーロ売りが活発となり、対円レートは上げ渋った。取引レンジ:131円89銭-133円49銭

■もみあいか、ユーロ圏の成長鈍化も円売りが下支え

今週・来週のユーロ・円は弱含みか。足元の低調なユーロ圏の経済指標から、欧州中銀(ECB)は回復の遅れを認めており、早期引き締め観測は弱まっている。5月2日発表の1-3月期域内総生産(GDP)速報値などから成長の鈍化が裏付けられれば、ユーロは一段安となりそうだ。ただし、米朝首脳会談への期待が高まれば、リスク回避的な円買いは後退する見通し。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・5月2日:3月失業率(予想:8.5%、2月:8.5%)
・5月2日:1-3月期域内総生産(前年比予想:+2.6%、10-12月期:+2.7%)
・5月3日:4月消費者物価コア指数(前年比予想:+0.9%、3月:+1.0%)

予想レンジ:131円00銭-133円00銭




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