29日の米国市場ダイジェスト:NYダウは391ドル安、欧州の政局混乱を嫌気
[18/05/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウは391ドル安、欧州の政局混乱を嫌気
29日の米国株式相場は下落。ダウ平均は391.64ドル安の24361.45、ナスダックは37.26ポイント安の7396.59で取引を終了した。イタリアの政局不安を受けて欧州株が全面安となり、米国株にも売りが先行。スペインでもラホイ首相への不信任決議案が今週中に採決される見通しであり、リスク回避による米国債利回りの低下により、金融関連銘柄を中心に終日大幅下落となった。セクター別では、不動産や公益事業が上昇する一方で銀行や各種金融が下落した。
米長期金利の下落でゴールドマンサックス(GS)やJPモルガン(JPM)などの金融各社が軒並み下落。コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)は、フィラデルフィアで発生した人種問題を受けて、従業員への研修実施の為に8000店舗以上を本日休業し軟調推移。原油相場の下落を受けて、エクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連会社が売られた。メディアのウォルト・ディズニー(DIS)は、先週末に公開されたスターウォーズ最新作の興行収入が予想を下振れ下落。
携帯端末のアップル(AAPL)が、19年に発売予定の新型iPhone全てに有機EL(OLED)ディスプレーを採用するとの報道を受けて、半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ(AMAT)、ディスプレイ会社のユニバーサル・ディスプレイ(OLED)が買われた。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:欧州政治懸念による株安で一時円買い進む
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円11銭まで上昇後、108円11銭まで下落し、108円77銭で引けた。NY原油先物が一時買い戻され、米国10年債利回りが2.88%台まで上昇したことでドル買いが先行。その後、原油の売り再開やイタリア懸念などから欧米株が大幅安となり、10年債利回りが2.75%台まで低下したことからドル売り・円買いが強まった。
ユーロ・ドルは1.1590ドルまで上昇後、1.1520ドルまで下落し、1.1540ドルで引けた。イタリアやスペインの政治不安によるユーロ売りが継続した。ユーロ・円は126円44銭まで上昇後、一時124円62銭まで下落した。
ポンド・ドルは1.3229ドルから1.3298ドルでもみ合い。ドル・スイスフランは0.9971フランから0.9851フランまで下落した。
■NY原油:続落で66.73ドル、協調減産緩和観測による売り続く
29日のNY原油先物は続落(NYMEX原油7月限終値:66.73↓1.15)。67.27ドルから一時65.92ドルまで下落した。OPECなど産油国の協調減産緩和観測による売りが続いた。また、イタリアやスペインの政治不安から世界的に株安が広がっていることや、ユーロ安・ドル高が進行して割高感が強まっていることも売り圧力になった。66ドル割れ後は利益確定などの買いがみられ、下落幅はやや縮小した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 28.96ドル -1.20ドル(-3.98%)
モルガン・スタンレー(MS) 49.96ドル -3.05ドル(-5.75%)
ゴールドマン・サックス(GS)227.03ドル -7.98ドル(-3.40%)
インテル(INTC) 55.32ドル -0.12ドル(-0.22%)
アップル(AAPL) 187.90ドル -0.68ドル(-0.36%)
アルファベット(GOOG) 1060.32ドル -15.34ドル(-1.43%)
フェイスブック(FB) 185.74ドル +0.82ドル(+0.44%)
キャタピラー(CAT) 153.62ドル -2.23ドル(-1.43%)
アルコア(AA) 47.30ドル -0.63ドル(-1.31%)
ウォルマート(WMT) 82.40ドル -0.06ドル(-0.07%)
スプリント(S) 5.13ドル -0.02ドル(-0.39%)
<HT>
29日の米国株式相場は下落。ダウ平均は391.64ドル安の24361.45、ナスダックは37.26ポイント安の7396.59で取引を終了した。イタリアの政局不安を受けて欧州株が全面安となり、米国株にも売りが先行。スペインでもラホイ首相への不信任決議案が今週中に採決される見通しであり、リスク回避による米国債利回りの低下により、金融関連銘柄を中心に終日大幅下落となった。セクター別では、不動産や公益事業が上昇する一方で銀行や各種金融が下落した。
米長期金利の下落でゴールドマンサックス(GS)やJPモルガン(JPM)などの金融各社が軒並み下落。コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)は、フィラデルフィアで発生した人種問題を受けて、従業員への研修実施の為に8000店舗以上を本日休業し軟調推移。原油相場の下落を受けて、エクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連会社が売られた。メディアのウォルト・ディズニー(DIS)は、先週末に公開されたスターウォーズ最新作の興行収入が予想を下振れ下落。
携帯端末のアップル(AAPL)が、19年に発売予定の新型iPhone全てに有機EL(OLED)ディスプレーを採用するとの報道を受けて、半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ(AMAT)、ディスプレイ会社のユニバーサル・ディスプレイ(OLED)が買われた。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:欧州政治懸念による株安で一時円買い進む
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円11銭まで上昇後、108円11銭まで下落し、108円77銭で引けた。NY原油先物が一時買い戻され、米国10年債利回りが2.88%台まで上昇したことでドル買いが先行。その後、原油の売り再開やイタリア懸念などから欧米株が大幅安となり、10年債利回りが2.75%台まで低下したことからドル売り・円買いが強まった。
ユーロ・ドルは1.1590ドルまで上昇後、1.1520ドルまで下落し、1.1540ドルで引けた。イタリアやスペインの政治不安によるユーロ売りが継続した。ユーロ・円は126円44銭まで上昇後、一時124円62銭まで下落した。
ポンド・ドルは1.3229ドルから1.3298ドルでもみ合い。ドル・スイスフランは0.9971フランから0.9851フランまで下落した。
■NY原油:続落で66.73ドル、協調減産緩和観測による売り続く
29日のNY原油先物は続落(NYMEX原油7月限終値:66.73↓1.15)。67.27ドルから一時65.92ドルまで下落した。OPECなど産油国の協調減産緩和観測による売りが続いた。また、イタリアやスペインの政治不安から世界的に株安が広がっていることや、ユーロ安・ドル高が進行して割高感が強まっていることも売り圧力になった。66ドル割れ後は利益確定などの買いがみられ、下落幅はやや縮小した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 28.96ドル -1.20ドル(-3.98%)
モルガン・スタンレー(MS) 49.96ドル -3.05ドル(-5.75%)
ゴールドマン・サックス(GS)227.03ドル -7.98ドル(-3.40%)
インテル(INTC) 55.32ドル -0.12ドル(-0.22%)
アップル(AAPL) 187.90ドル -0.68ドル(-0.36%)
アルファベット(GOOG) 1060.32ドル -15.34ドル(-1.43%)
フェイスブック(FB) 185.74ドル +0.82ドル(+0.44%)
キャタピラー(CAT) 153.62ドル -2.23ドル(-1.43%)
アルコア(AA) 47.30ドル -0.63ドル(-1.31%)
ウォルマート(WMT) 82.40ドル -0.06ドル(-0.07%)
スプリント(S) 5.13ドル -0.02ドル(-0.39%)
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