個人投資家株師孔明:円安・ドル高の状態から注視したい円安関連銘柄【FISCOソーシャルレポーター】
[18/06/01]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「株師孔明」氏(ブログ「株師孔明の株&仮想通貨ブログ」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2018年5月26日9時に執筆
【株師孔明の株&仮想通貨ブログ】にて、株や仮想通貨のブログを執筆している「株師孔明」と申します。どうぞ、お見知りおきを。
為替レートはシリア情勢の緊張などで1ドル=105円程度まで円高が進んでいたが、円高進行には歯止めがかかり、1ドル=110円前後への円安・ドル高が見られている。円安は輸出企業が多い日本株市場にとって追い風となるほか、インバウンド需要の喚起にもつながる。
■日本企業の想定為替レートは1ドル100円台半ばが多い
日本企業は今期の想定為替レートを1ドル=100円台半ばに設定しているところが多い。
2018年3月期には1ドル=110円程度の想定だったが、ドル高傾向に歯止めがかかっていることなどから想定為替レートを円高・ドル安方向にシフトさせたとみられる。
足元の為替レートが想定よりも円安で推移している企業に対しては、為替レートが利益を押し上げる効果が期待できる。
トランプ大統領が25%の関税を検討しているとの報道から値下がりが見られた自動車銘柄などは、為替レートの円安効果により反発が期待される。また、円安で日経平均株価が押し上げられれば、日本株市場の注目度アップにつながる。配当金入金ラッシュの時期も近づいており、円安関連銘柄を中心に日本株市場がにぎわう可能性があるだろう。
■円安傾向は企業の国内回帰・インバウンド需要増にもつながる
日本企業の中には、生産コストを抑える目的で人件費の安い海外に生産拠点を設け、日本に製品を逆輸入しているところがある。
しかし、円安が進めば海外からの製品調達コストが上昇することから、海外への工場移転を見直す企業も出てくることになる。日本への工場立地が増加すれば、人材ビジネスを手がける企業などが恩恵を受けるチャンスがあるだろう。
また、円安が進めば日本旅行にかかる外貨建てのコストが低下する。そのため、訪日客の増加により好調なインバウンド需要がさらに後押しされやすくなる。
百貨店・鉄道・ドラッグストアなどの銘柄は、インバウンド需要の取り込みで業績を伸ばしているところが多く、円安により業績の上振れ期待が高まれば成長期待の資金流入も見込めるだろう。
■円安関連銘柄
<7201>日産自動車
仏ルノーと提携しており、輸出向けの生産も少なくない。円安傾向は業績上振れにつながる。配当利回りが5%前後となっている点も魅力の銘柄だ。
<8244>近鉄百貨店
関西国際空港には多数のLCCが就航しており、インバウンド需要の恩恵を受けている。郊外店の減損が進んできたほか、好業績に伴い2019年2月期には復配を予定していることも株価の後押しになるだろう。
<3088>マツモトキヨシホールディングス
保守的な業績見通しで知られる銘柄ながら、2019年3月期は強気の見通しを発表した。インバウンド需要の取り込みを増やす自信の表れと考えられ、株価も大きく上昇してきた。円安が定着すれば業績の上方修正への期待も高まる。
<2163>アルトナー
円安に伴い工場の国内回帰が進めば、国内でエンジニア不足が激化する可能性がある。好景気に伴う一時的な需要増から、国内工場の増加による中長期的な需要増に向かえば安心して投資しやすくなる。
<3048>ビックカメラ
都市中心部に店舗を構えていることから、インバウンド需要を取り込みやすい。サッカーワールドカップや東京五輪の開催に向けて日本人によるテレビ買い替え需要などにも期待できる。円安で訪日客の財布のひもが緩めば高価格帯製品の売上増につながる。
<8697>日本取引所グループ
円安進行は日本株市場にとって追い風であり、海外機関投資家を含めて日本株市場での売買が増える要因となる。1月後半から調整した株価が着実に回復してきており、円安で日本株市場に力強さが出てくればさらに上値を追う動きが出る可能性がある。
■円安関連銘柄まとめ
円安関連銘柄は、為替レートにおける円高進行に歯止めがかかっていることから注目されている。
自動車・鉄鋼などの輸出銘柄を中心に、想定為替レートと比べて円安の状態が続けば、利益が大きく上振れする可能性が高まる。
アメリカでは着実に利上げが進む一方で日銀はマイナス金利政策を継続しており、日米金利差が拡大していることも円安・ドル高を後押しする要因となるだろう。
円安が定着すればインバウンド需要の増加も期待でき、すでに訪日客の急増で潤っている銘柄がさらに成長期待の資金を取り込みやすくなる。
観光産業の育成には人口減少に伴う経済低迷を懸念して政府が力を入れており、中長期的にも観光ビジネスは拡大しやすい。
業績成長が見込めるとなれば、多少の割高感があってもなお株価が急騰するチャンスがあると考えられる。
為替レートをにらみながら銘柄発掘を進めておきたいところだ。
その他の細かな情報・展望は、ブログの方でも詳しく綴っているので、「株師孔明の株&仮想通貨ブログ」と検索し、目を通して頂ければ幸いである。
最新のテーマ株や注目している仮想通貨などもブログにて多数紹介中。
ビットコイン、イーサリアム、リップル、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、ネム、HERO、ICO、人工知能(AI)関連銘柄、防衛関連銘柄、EV関連銘柄、フィンテック関連銘柄、トランプ関連銘柄、ドローン関連銘柄、VR関連銘柄、リチウムイオン電池関連銘柄、IoT関連銘柄、ブロックチェーン関連銘柄、東京オリンピック関連銘柄、VR関連銘柄、自動運転関連銘柄、仮想通貨関連銘柄、ビットコイン関連銘柄など。
興味をもたれた投資家の諸兄姉に目を通して頂き役立てて頂ければ幸いである。
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執筆者名:株師孔明
ブログ名:株師孔明の株&仮想通貨ブログ
ツイッター:@kabusikoumei
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※2018年5月26日9時に執筆
【株師孔明の株&仮想通貨ブログ】にて、株や仮想通貨のブログを執筆している「株師孔明」と申します。どうぞ、お見知りおきを。
為替レートはシリア情勢の緊張などで1ドル=105円程度まで円高が進んでいたが、円高進行には歯止めがかかり、1ドル=110円前後への円安・ドル高が見られている。円安は輸出企業が多い日本株市場にとって追い風となるほか、インバウンド需要の喚起にもつながる。
■日本企業の想定為替レートは1ドル100円台半ばが多い
日本企業は今期の想定為替レートを1ドル=100円台半ばに設定しているところが多い。
2018年3月期には1ドル=110円程度の想定だったが、ドル高傾向に歯止めがかかっていることなどから想定為替レートを円高・ドル安方向にシフトさせたとみられる。
足元の為替レートが想定よりも円安で推移している企業に対しては、為替レートが利益を押し上げる効果が期待できる。
トランプ大統領が25%の関税を検討しているとの報道から値下がりが見られた自動車銘柄などは、為替レートの円安効果により反発が期待される。また、円安で日経平均株価が押し上げられれば、日本株市場の注目度アップにつながる。配当金入金ラッシュの時期も近づいており、円安関連銘柄を中心に日本株市場がにぎわう可能性があるだろう。
■円安傾向は企業の国内回帰・インバウンド需要増にもつながる
日本企業の中には、生産コストを抑える目的で人件費の安い海外に生産拠点を設け、日本に製品を逆輸入しているところがある。
しかし、円安が進めば海外からの製品調達コストが上昇することから、海外への工場移転を見直す企業も出てくることになる。日本への工場立地が増加すれば、人材ビジネスを手がける企業などが恩恵を受けるチャンスがあるだろう。
また、円安が進めば日本旅行にかかる外貨建てのコストが低下する。そのため、訪日客の増加により好調なインバウンド需要がさらに後押しされやすくなる。
百貨店・鉄道・ドラッグストアなどの銘柄は、インバウンド需要の取り込みで業績を伸ばしているところが多く、円安により業績の上振れ期待が高まれば成長期待の資金流入も見込めるだろう。
■円安関連銘柄
<7201>日産自動車
仏ルノーと提携しており、輸出向けの生産も少なくない。円安傾向は業績上振れにつながる。配当利回りが5%前後となっている点も魅力の銘柄だ。
<8244>近鉄百貨店
関西国際空港には多数のLCCが就航しており、インバウンド需要の恩恵を受けている。郊外店の減損が進んできたほか、好業績に伴い2019年2月期には復配を予定していることも株価の後押しになるだろう。
<3088>マツモトキヨシホールディングス
保守的な業績見通しで知られる銘柄ながら、2019年3月期は強気の見通しを発表した。インバウンド需要の取り込みを増やす自信の表れと考えられ、株価も大きく上昇してきた。円安が定着すれば業績の上方修正への期待も高まる。
<2163>アルトナー
円安に伴い工場の国内回帰が進めば、国内でエンジニア不足が激化する可能性がある。好景気に伴う一時的な需要増から、国内工場の増加による中長期的な需要増に向かえば安心して投資しやすくなる。
<3048>ビックカメラ
都市中心部に店舗を構えていることから、インバウンド需要を取り込みやすい。サッカーワールドカップや東京五輪の開催に向けて日本人によるテレビ買い替え需要などにも期待できる。円安で訪日客の財布のひもが緩めば高価格帯製品の売上増につながる。
<8697>日本取引所グループ
円安進行は日本株市場にとって追い風であり、海外機関投資家を含めて日本株市場での売買が増える要因となる。1月後半から調整した株価が着実に回復してきており、円安で日本株市場に力強さが出てくればさらに上値を追う動きが出る可能性がある。
■円安関連銘柄まとめ
円安関連銘柄は、為替レートにおける円高進行に歯止めがかかっていることから注目されている。
自動車・鉄鋼などの輸出銘柄を中心に、想定為替レートと比べて円安の状態が続けば、利益が大きく上振れする可能性が高まる。
アメリカでは着実に利上げが進む一方で日銀はマイナス金利政策を継続しており、日米金利差が拡大していることも円安・ドル高を後押しする要因となるだろう。
円安が定着すればインバウンド需要の増加も期待でき、すでに訪日客の急増で潤っている銘柄がさらに成長期待の資金を取り込みやすくなる。
観光産業の育成には人口減少に伴う経済低迷を懸念して政府が力を入れており、中長期的にも観光ビジネスは拡大しやすい。
業績成長が見込めるとなれば、多少の割高感があってもなお株価が急騰するチャンスがあると考えられる。
為替レートをにらみながら銘柄発掘を進めておきたいところだ。
その他の細かな情報・展望は、ブログの方でも詳しく綴っているので、「株師孔明の株&仮想通貨ブログ」と検索し、目を通して頂ければ幸いである。
最新のテーマ株や注目している仮想通貨などもブログにて多数紹介中。
ビットコイン、イーサリアム、リップル、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、ネム、HERO、ICO、人工知能(AI)関連銘柄、防衛関連銘柄、EV関連銘柄、フィンテック関連銘柄、トランプ関連銘柄、ドローン関連銘柄、VR関連銘柄、リチウムイオン電池関連銘柄、IoT関連銘柄、ブロックチェーン関連銘柄、東京オリンピック関連銘柄、VR関連銘柄、自動運転関連銘柄、仮想通貨関連銘柄、ビットコイン関連銘柄など。
興味をもたれた投資家の諸兄姉に目を通して頂き役立てて頂ければ幸いである。
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執筆者名:株師孔明
ブログ名:株師孔明の株&仮想通貨ブログ
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