注目銘柄ダイジェスト(前場):三信建、田淵電、ヴィンクスなど
[18/06/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
H.I.S.<9603>:3340円(+85円)
反発。SMBC日興証券では投資判断を新規に「1」、目標株価を4800円としており、見直しの動きへとつながっているようだ。現在は2020年以降の新たな成長ステージ入りに向けた転換期に入っていると評価。旅行事業でのグローバル化の推進加速、「変なホテル」の積極出店、桜町再開発プロジェクトなどの取り組みによって、20.10期には利益水準が従来よりも一段上がる見通しとし、市場ではこれらの変化を十分に織り込んでいないと判断。
日建工学<9767>:153円(+24円)
大幅反発。震災対策関連の材料株として関心が向かっているもよう。「南海トラフ地震」が発生した場合、太平洋側に広く津波が及ぶ可能性があるとされている。同社が京都大学と共同で開発した「サブプレオフレーム」は、直立防波堤を粘り強くする港内側の補強工法であり、津波で防波堤が崩壊するのを防ぐもの。「南海トラフ地震」対策が本格化した場合、メリットを受けるとの期待感がはやされている。
田淵電<6624>:157円( - )
ストップ安売り気配。事業再生ADRの手続きを申し込み、受理されたと発表している。2期連続での大幅な最終損失計上など業績低迷が続いているほか、財務状況の悪化で返済を約定通り進めることが困難になっているため。事業再生ADR手続きは上場廃止には直結しないものの、金融機関の同意が得られるのか、事態改善につながる業績回復は可能なのかなど不透明感は強く、市場では最悪ケースを織り込むような動きも先行へ。
三信建<1984>:650円( - )
ストップ高買い気配。アクティオホールディングス(東京都中央区)が公開買い付け(TOB)を実施し、完全子会社化すると発表している。三信建設工業株は上場廃止になる見込み。買付価格は1株につき670円。買付期間は26日から8月7日まで。アクティオHDは建設用機械器具等のレンタル、リース業を手掛けるアクティオなどを傘下に持つ。TOB成立の場合、19年3月期の年間配当は無配(従来予想、前期実績ともに20.00円)とする。
しまむら<8227>:9880円(-1280円)
大幅続落。1万円大台割れは2015年1月以来となる。前日に発表した第1四半期決算がネガティブサプライズと捉えられている。営業利益は72億円で前年同期比32%の大幅減益、粗利益率が大きく低下したほか、販売管理費も想定以上に増加している。先の観測報道では100億円前後とされていたため、過度な警戒感は後退していたともみられる。19%増益予想の通期会社計画は楽観的と見られていたが、コンセンサス予想はさらに切り下がる状況に。
高島屋<8233>:959円(+33円)
大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は85.5億円で前年同期比5.7%増益、通期の会社計画は前期比15.1%減と2ケタの減益予想であり、想定以上に好調なスタートと捉えられているもよう。単体売上高の好調、人件費の抑制などが好業績の背景。第2四半期以降は日本橋高島屋SCの開業費用などが嵩むものの、それでも業績上振れの確度は高まったとの見方になっている。
あさひ<3333>:1632円(+202円)
前日比変わらずを挟んで大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は33億円で前年同期比14.2%増益、上半期計画の同2.2%増益に対して順調な推移となっており、業績上振れ期待を織り込む動きになっているもよう。通勤・通学でのスポーツサイクルや電動アシスト自転車など、高付加価値製品の販売拡大が寄与しているようだ。
Vコマース<2491>:1707円(+241円)
大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を新規に「オーバーウェイト」、目標株価を3300円としている。Yahoo!ショッピングの取扱高拡大に貢献するSTORE's R∞とストアマッチの売上増による営業増益をエクイティストーリーとしている。今12月期営業利益は会社計画24.5億円を大幅に上回る35億円を予想、来期以降も2ケタの利益成長を見込んでいる。
ヴィンクス<3784>:1264円(+225円)
大幅反発で上昇率トップ。台湾大手IT企業のターンクラウドとの業務提携に向けた覚書を締結したと本日発表している。ターンクラウドは、マルチ決済システム、POSハードウェア、第三者決済サービスなどのソリューションを台湾、中国の日系企業を含む多くの流通・サービス業に提供している。今後、日本や中国、アセアン地域のビジネス機会を共同で開発し、知識やスキルを相互利用していく計画。
グローバルリンク<3486>:3300円(-185円)
大幅に3日続落。立会外分売を26日に実施すると発表している。分売株式数は18万3800株、分売値段は3394円。東証1部への市場変更申請を行う準備を進めており、分売で株式の分布状況の改善や流動性向上を図る。11日の事前通知で26-29日のいずれかに実施すると発表済みだが、分売値段が25日終値(3485円)を約2.6%下回っていることが嫌気され、売りが出ているようだ。
サイバーダイン<7779>:1320円(+16円)
売り買い交錯。18年3月期の営業損益を6.59億円の赤字(前期実績6.97億円の赤字)と発表している。主に医療用HAL及びHAL腰タイプの導入台数が増加したことに加え、研究開発費が前期比7.5%減少したことなどが奏功し、赤字幅を縮小させた。19年3月期の業績見通しは、革新的技術により新規性の高い事業を展開していることから未確定な要素が多いとして開示していない。
アイモバイル<6535>:1075円(+72円)
大幅に反発。東証から承認を受け、上場市場が7月2日から東証1部に変更になると発表している。市場変更に伴い、今後も長期にわたって成長を実現する企業として、更なる事業の拡大と企業価値の向上に努めるとコメントしている。1部上場の翌月末からTOPIX(東証株価指数)の構成銘柄に組み入れられることから、同指数をベンチマークとする機関投資家の需要を見込んだ買いが入っている。
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