個人投資家株師孔明:6月の仮想通貨の動きと7月の展望【FISCOソーシャルレポーター】
[18/07/09]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「株師孔明」氏(ブログ「株師孔明の株&仮想通貨ブログ」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2018年7月3日7時に執筆
【株師孔明の株&仮想通貨ブログ】にて、株や仮想通貨のブログを執筆している「株師孔明」と申します。どうぞ、お見知りおきを。
2018年6月の仮想通貨市場は、5月に続き下落基調で推移した。主な要因としては、金融庁の一部取引所に対する業務改善命令などのネガティブ要因に対して、大きなポジティブ材料がなかったことが挙げられる。
■6月7日までは横ばい相場であった
6月の始まりを見てみると、特にビットコインを見れば分かりやすいが、6月7日頃までは横ばい相場が続いていた。
■6月10日に大きな下落となる
この流れを崩すチャートが、6月10日にやってくる。それが、ビットコインが記録した大幅下落だ。元々出来高も薄い状態ではあったが、ここへきての急落は仮想通貨投資家にとっても厳しい局面だっただろう。
■6月24・25日は1BTC=65万円割れの場面も
6月10日のビットコイン急落後は、再び横ばいでの推移が続いた。
さらに金融庁は、国内大手取引所を含む数社に対して、業務改善命令措置を行った。また、一部大手取引所が新規口座開設をしばらく停止させる措置を行うなど、下落を誘いうる材料がでてきたことにも注目だ。
■個別通貨の動き
ビットコイン(BTC)
6月のビットコインは、基本的に下落相場で推移していたこともあり、ロングポジション派にとっては、売買タイミングをとりにくい相場だっただろう。特に6月10日と6月20日の大幅下落は、どちらもハッキング事件が影響しているとされ、今後もこのようなイレギュラーな事例には注意が必要だ。
イーサリアム(ETH)
6月のイーサリアムは、ビットコインと同じ時期に下落しているものの、その後は底値をキープしているので、7月には打開できる可能性もあるとみている。また、短期的な取引スタンスで売買を継続すれば、利益を得やすいポイントが何か所か現れる傾向だ。従って一時的に、短期取引のスタンスへ変更するのもいいだろう。また、5万円台を切ったものの、一定の出来高を記録している点にも注目だ。
リップル(XRP)
6月のリップルは、他の仮想通貨と比較しても弱気なチャートで推移していた。6月10日の大幅下落によって、60円台前半を12日まで耐えたものの、翌日の13日からは60円台を切る動きとなった。その後は、ビットコインやイーサリアムのように一時的な反発を迎えることなく、50円台前半まで下落している。ここから7月で上昇へ向かうには、リップルの海外送金サービスに関する、大きな発表などを期待することだろう。少なくともメジャー仮想通貨の中で特に売り圧力が強い印象だ。
ビットコインキャッシュ(BCH)
ビットコインキャッシュは、6月7日前後に75日移動平均線に当たり、ブレイクするかの瀬戸際だったが、結果はビットコインの下落の影響を受けて押し戻された。また、主要な仮想通貨の中では、特に上昇へ向けたチャンスがあったのだが下落基調である。従って、後半はリップルの相場に近いチャートパターンとなった。6月25日時点では、8万2,000円台まで下落しており、7月にブレイクするには最低でも9万円を突破する必要があるだろう。
ライトコイン(LTC)
ライトコインは、ビットコインの下落の影響よりも、元々の下落基調が続いている状況だ。テクニカル分析としては、5月5日をピークに右肩下がりの直線ラインを引くことができる。従って、7月に9,500円台を突破できるかが、現在の売り圧力を跳ね返せるかに掛かっている。また、中期的に見た場合には、1万1,000円台をブレイクできるかがポイントとなるだろう。
モネロ(XMR)
モネロは、4月から下落基調が続いていたのだが、6月22日頃から状況が変わってきたといえる。まず、6月10日と6月20日の影響をほとんど受けていないが、以前から続く下落基調は継続していた。しかし、6月22日の小幅な下落を記録した1万1,700円台を底値に、上昇を始めている。従って、現時点では上昇の傾向が見られる、数少ない通貨なので要注目だ。
ネム(XEM)
ネムもビットコインなどと同様に、下落を続けている。しかし、気になるポイントもあるので、前述で紹介した通貨を含めて分析が難しいだろう。6月10日と22日に大幅とまではいえない下落を記録し、下降トレンドが継続するかと思ったが、6月末頃にレンジ相場のようなチャートとなっている。ただし、6月22日の下落で4,000円台をきり、3,000円台前半まで下落している所を見ると、7月は良くてレンジ相場の継続とみている。
■7月の展望
金融庁が6月に発表した、取引所への業務改善命令において、特に一部取引所の新規口座開設停止など自主的な措置は、市場全体の上値を重くする材料だったとみている。一方、考え方を変えてみると、中長期的には国内の仮想通貨取引所のセキュリティ・管理体制が一新され、更に盤石となる為の準備ともいえる。
従って、目の前のネガティブ材料に右往左往するよりも、長期的に見て仮想通貨市場を良い方向に向かわせるかで判断することが大切だ。
また、海外を見ても仮想通貨の価格に、大きな影響を与えるイベントが少ないので主にテクニカル分析で取引を行うのが得策だろう。
また、7月中旬頃まで上値が重い展開が予想されるが、下旬にかけてビットコインを中心とした上昇相場が形成される可能性がある。
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その他の細かな情報・展望は、ブログの方でも詳しく綴っているので、「株師孔明の株&仮想通貨ブログ」と検索し、目を通して頂ければ幸いである。
最新のテーマ株や注目している仮想通貨などもブログにて多数紹介中。
ビットコイン、イーサリアム、リップル、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、ネム、HERO、ICO、人工知能(AI)関連銘柄、防衛関連銘柄、EV関連銘柄、フィンテック関連銘柄、トランプ関連銘柄、ドローン関連銘柄、VR関連銘柄、リチウムイオン電池関連銘柄、IoT関連銘柄、ブロックチェーン関連銘柄、東京オリンピック関連銘柄、VR関連銘柄、自動運転関連銘柄、仮想通貨関連銘柄、ビットコイン関連銘柄など。
興味をもたれた投資家の諸兄姉に目を通して頂き役立てて頂ければ幸いである。
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執筆者名:株師孔明
ブログ名:株師孔明の株&仮想通貨ブログ
ツイッター:@kabusikoumei
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※2018年7月3日7時に執筆
【株師孔明の株&仮想通貨ブログ】にて、株や仮想通貨のブログを執筆している「株師孔明」と申します。どうぞ、お見知りおきを。
2018年6月の仮想通貨市場は、5月に続き下落基調で推移した。主な要因としては、金融庁の一部取引所に対する業務改善命令などのネガティブ要因に対して、大きなポジティブ材料がなかったことが挙げられる。
■6月7日までは横ばい相場であった
6月の始まりを見てみると、特にビットコインを見れば分かりやすいが、6月7日頃までは横ばい相場が続いていた。
■6月10日に大きな下落となる
この流れを崩すチャートが、6月10日にやってくる。それが、ビットコインが記録した大幅下落だ。元々出来高も薄い状態ではあったが、ここへきての急落は仮想通貨投資家にとっても厳しい局面だっただろう。
■6月24・25日は1BTC=65万円割れの場面も
6月10日のビットコイン急落後は、再び横ばいでの推移が続いた。
さらに金融庁は、国内大手取引所を含む数社に対して、業務改善命令措置を行った。また、一部大手取引所が新規口座開設をしばらく停止させる措置を行うなど、下落を誘いうる材料がでてきたことにも注目だ。
■個別通貨の動き
ビットコイン(BTC)
6月のビットコインは、基本的に下落相場で推移していたこともあり、ロングポジション派にとっては、売買タイミングをとりにくい相場だっただろう。特に6月10日と6月20日の大幅下落は、どちらもハッキング事件が影響しているとされ、今後もこのようなイレギュラーな事例には注意が必要だ。
イーサリアム(ETH)
6月のイーサリアムは、ビットコインと同じ時期に下落しているものの、その後は底値をキープしているので、7月には打開できる可能性もあるとみている。また、短期的な取引スタンスで売買を継続すれば、利益を得やすいポイントが何か所か現れる傾向だ。従って一時的に、短期取引のスタンスへ変更するのもいいだろう。また、5万円台を切ったものの、一定の出来高を記録している点にも注目だ。
リップル(XRP)
6月のリップルは、他の仮想通貨と比較しても弱気なチャートで推移していた。6月10日の大幅下落によって、60円台前半を12日まで耐えたものの、翌日の13日からは60円台を切る動きとなった。その後は、ビットコインやイーサリアムのように一時的な反発を迎えることなく、50円台前半まで下落している。ここから7月で上昇へ向かうには、リップルの海外送金サービスに関する、大きな発表などを期待することだろう。少なくともメジャー仮想通貨の中で特に売り圧力が強い印象だ。
ビットコインキャッシュ(BCH)
ビットコインキャッシュは、6月7日前後に75日移動平均線に当たり、ブレイクするかの瀬戸際だったが、結果はビットコインの下落の影響を受けて押し戻された。また、主要な仮想通貨の中では、特に上昇へ向けたチャンスがあったのだが下落基調である。従って、後半はリップルの相場に近いチャートパターンとなった。6月25日時点では、8万2,000円台まで下落しており、7月にブレイクするには最低でも9万円を突破する必要があるだろう。
ライトコイン(LTC)
ライトコインは、ビットコインの下落の影響よりも、元々の下落基調が続いている状況だ。テクニカル分析としては、5月5日をピークに右肩下がりの直線ラインを引くことができる。従って、7月に9,500円台を突破できるかが、現在の売り圧力を跳ね返せるかに掛かっている。また、中期的に見た場合には、1万1,000円台をブレイクできるかがポイントとなるだろう。
モネロ(XMR)
モネロは、4月から下落基調が続いていたのだが、6月22日頃から状況が変わってきたといえる。まず、6月10日と6月20日の影響をほとんど受けていないが、以前から続く下落基調は継続していた。しかし、6月22日の小幅な下落を記録した1万1,700円台を底値に、上昇を始めている。従って、現時点では上昇の傾向が見られる、数少ない通貨なので要注目だ。
ネム(XEM)
ネムもビットコインなどと同様に、下落を続けている。しかし、気になるポイントもあるので、前述で紹介した通貨を含めて分析が難しいだろう。6月10日と22日に大幅とまではいえない下落を記録し、下降トレンドが継続するかと思ったが、6月末頃にレンジ相場のようなチャートとなっている。ただし、6月22日の下落で4,000円台をきり、3,000円台前半まで下落している所を見ると、7月は良くてレンジ相場の継続とみている。
■7月の展望
金融庁が6月に発表した、取引所への業務改善命令において、特に一部取引所の新規口座開設停止など自主的な措置は、市場全体の上値を重くする材料だったとみている。一方、考え方を変えてみると、中長期的には国内の仮想通貨取引所のセキュリティ・管理体制が一新され、更に盤石となる為の準備ともいえる。
従って、目の前のネガティブ材料に右往左往するよりも、長期的に見て仮想通貨市場を良い方向に向かわせるかで判断することが大切だ。
また、海外を見ても仮想通貨の価格に、大きな影響を与えるイベントが少ないので主にテクニカル分析で取引を行うのが得策だろう。
また、7月中旬頃まで上値が重い展開が予想されるが、下旬にかけてビットコインを中心とした上昇相場が形成される可能性がある。
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その他の細かな情報・展望は、ブログの方でも詳しく綴っているので、「株師孔明の株&仮想通貨ブログ」と検索し、目を通して頂ければ幸いである。
最新のテーマ株や注目している仮想通貨などもブログにて多数紹介中。
ビットコイン、イーサリアム、リップル、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、ネム、HERO、ICO、人工知能(AI)関連銘柄、防衛関連銘柄、EV関連銘柄、フィンテック関連銘柄、トランプ関連銘柄、ドローン関連銘柄、VR関連銘柄、リチウムイオン電池関連銘柄、IoT関連銘柄、ブロックチェーン関連銘柄、東京オリンピック関連銘柄、VR関連銘柄、自動運転関連銘柄、仮想通貨関連銘柄、ビットコイン関連銘柄など。
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執筆者名:株師孔明
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