後場に注目すべき3つのポイント〜好業績の中小型株を個別物色
[18/07/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
27日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は反発、好業績の中小型株を個別物色
・ドル・円は弱含み、米GDPに思惑交錯
・値上がり寄与トップは信越化学工業<4063>、同2位はファナック<6954>
■日経平均は反発、好業績の中小型株を個別物色
日経平均は反発。48.72円高の22635.59円(出来高概算6億7000万株)で前場の取引を終えている。
26日の米国市場でNYダウは3日続伸し、112ドル高となった。米欧首脳会談を受けて貿易摩擦への警戒感が後退し、海外売上比率の高い銘柄を中心に買われた。また、決算が嫌気されたフェイスブックが急落したためナスダック総合指数は反落したが、同日夕に発表されたアマゾン・ドット・コムの決算は良好な内容だった。為替相場は朝方、1ドル=111.10-20円近辺と前日より円安方向に振れており、本日の日経平均はこれらを好感して59円高からスタートした。寄り付き後は狭いレンジでの小動きが続いていたが、前場中ごろに差し掛かると一時22689.98円(103.11円高)まで上昇したのち、一転して上げ幅を急速に縮めるなどやや荒い値動きとなった。
個別では、前日に上期決算を発表した花王<4452>が2%超の上昇。業績の堅調推移が好感された。任天堂<7974>、エーザイ<4523>、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、JT<2914>などもしっかり。また、決算を受けた個別物色が活発で、ネットワン<7518>は商いを伴って急伸し東証1部上昇率トップ。富士電機<6504>なども大きく買われた。一方、東エレク<8035>は決算を受けて買いが先行したものの、その後値を崩し反落。同じく決算発表の野村<8604>やサイバー<4751>は売買代金上位のなかでも下げが目立った。その他、ファーストリテ<9983>やキヤノン<7751>などが軟調。キヤノンは今期業績予想を下方修正している。セクターでは、陸運業、鉱業、空運業などが上昇率上位。反面、証券など5業種が下落した。
日経平均は前場に上げ幅を3ケタに広げる場面があったものの、為替の円安が一服していること、8月上旬にかけて主力企業の4-6月期決算発表がピークを迎えることなどを考慮すると、後場は模様眺めムードが強まりそうだ。決算発表銘柄では花王などが買われているが、日産自<7201>やキヤノン、東エレクといった主力輸出企業の決算は好感をもって受け止められておらず、企業業績に対する期待も高まりづらいだろう。一方、ネットワンの4-6月期営業利益が前年同期比3.6倍、富士電が同2.3倍となるなど中小型株の一角で好決算が見られ、値動きの軽さもあってこうした銘柄に物色が向かいやすいと考えられる。
新興市場ではマザーズ指数が続落して前場を折り返した。本日、新規上場したプロレド<7034>は公開価格を7割弱上回る堅調な初値を付けている。今週のIPOラッシュこそ一巡したが、決算発表が本格化したことで主力の東証1部銘柄に市場の関心が向かいやすく、マザーズ指数は引き続き伸び悩む可能性がある。売買代金が低迷しているとあって、比較的需給の軽い小型株が選好されやすいだろう。
■ドル・円は弱含み、米GDPに思惑交錯
27日午前の東京市場で、ドル・円は弱含み。今晩発表の米4-6月期国内総生産(GDP)に関するトランプ米大統領の言及で、警戒感が広がった。
前日の欧州中銀(ECB)理事会で利上げ時期は来年夏以降との方針が改めて示され、ドル選好地合いとみられていた。しかし、トランプ大統領が大幅改善が見込まれる本日発表のGDPに関し強弱いずれの可能性も示唆し、警戒が強まった。
ランチタイムの日経平均先物はプラス圏で推移しており、現時点では日本株高継続を意識した円売りが出やすい。一方、来週開催の日銀金融政策決定会合を前に、前日に続き日本の長期金利の上昇が目立ち、目先は円買いに振れる可能性もある。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は110円95銭から111円25銭、ユーロ・円は129円20銭から129円53銭、ユーロ・ドルは1.1638ドルから1.1650ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・エクスモーション<4394>とメディアフラッグ<6067>、2銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップは信越化学工業<4063>、同2位はファナック<6954>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・7月東京都区部消費者物価コア指数:前年比+0.8%(予想:+0.7%、6月:+0.7%)
・豪・4-6月期生産者物価指数:前年比+1.5%(1-3月期: +1.7%)
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・特になし
<海外>
・特になし
<HH>
・日経平均は反発、好業績の中小型株を個別物色
・ドル・円は弱含み、米GDPに思惑交錯
・値上がり寄与トップは信越化学工業<4063>、同2位はファナック<6954>
■日経平均は反発、好業績の中小型株を個別物色
日経平均は反発。48.72円高の22635.59円(出来高概算6億7000万株)で前場の取引を終えている。
26日の米国市場でNYダウは3日続伸し、112ドル高となった。米欧首脳会談を受けて貿易摩擦への警戒感が後退し、海外売上比率の高い銘柄を中心に買われた。また、決算が嫌気されたフェイスブックが急落したためナスダック総合指数は反落したが、同日夕に発表されたアマゾン・ドット・コムの決算は良好な内容だった。為替相場は朝方、1ドル=111.10-20円近辺と前日より円安方向に振れており、本日の日経平均はこれらを好感して59円高からスタートした。寄り付き後は狭いレンジでの小動きが続いていたが、前場中ごろに差し掛かると一時22689.98円(103.11円高)まで上昇したのち、一転して上げ幅を急速に縮めるなどやや荒い値動きとなった。
個別では、前日に上期決算を発表した花王<4452>が2%超の上昇。業績の堅調推移が好感された。任天堂<7974>、エーザイ<4523>、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、JT<2914>などもしっかり。また、決算を受けた個別物色が活発で、ネットワン<7518>は商いを伴って急伸し東証1部上昇率トップ。富士電機<6504>なども大きく買われた。一方、東エレク<8035>は決算を受けて買いが先行したものの、その後値を崩し反落。同じく決算発表の野村<8604>やサイバー<4751>は売買代金上位のなかでも下げが目立った。その他、ファーストリテ<9983>やキヤノン<7751>などが軟調。キヤノンは今期業績予想を下方修正している。セクターでは、陸運業、鉱業、空運業などが上昇率上位。反面、証券など5業種が下落した。
日経平均は前場に上げ幅を3ケタに広げる場面があったものの、為替の円安が一服していること、8月上旬にかけて主力企業の4-6月期決算発表がピークを迎えることなどを考慮すると、後場は模様眺めムードが強まりそうだ。決算発表銘柄では花王などが買われているが、日産自<7201>やキヤノン、東エレクといった主力輸出企業の決算は好感をもって受け止められておらず、企業業績に対する期待も高まりづらいだろう。一方、ネットワンの4-6月期営業利益が前年同期比3.6倍、富士電が同2.3倍となるなど中小型株の一角で好決算が見られ、値動きの軽さもあってこうした銘柄に物色が向かいやすいと考えられる。
新興市場ではマザーズ指数が続落して前場を折り返した。本日、新規上場したプロレド<7034>は公開価格を7割弱上回る堅調な初値を付けている。今週のIPOラッシュこそ一巡したが、決算発表が本格化したことで主力の東証1部銘柄に市場の関心が向かいやすく、マザーズ指数は引き続き伸び悩む可能性がある。売買代金が低迷しているとあって、比較的需給の軽い小型株が選好されやすいだろう。
■ドル・円は弱含み、米GDPに思惑交錯
27日午前の東京市場で、ドル・円は弱含み。今晩発表の米4-6月期国内総生産(GDP)に関するトランプ米大統領の言及で、警戒感が広がった。
前日の欧州中銀(ECB)理事会で利上げ時期は来年夏以降との方針が改めて示され、ドル選好地合いとみられていた。しかし、トランプ大統領が大幅改善が見込まれる本日発表のGDPに関し強弱いずれの可能性も示唆し、警戒が強まった。
ランチタイムの日経平均先物はプラス圏で推移しており、現時点では日本株高継続を意識した円売りが出やすい。一方、来週開催の日銀金融政策決定会合を前に、前日に続き日本の長期金利の上昇が目立ち、目先は円買いに振れる可能性もある。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は110円95銭から111円25銭、ユーロ・円は129円20銭から129円53銭、ユーロ・ドルは1.1638ドルから1.1650ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・エクスモーション<4394>とメディアフラッグ<6067>、2銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップは信越化学工業<4063>、同2位はファナック<6954>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・7月東京都区部消費者物価コア指数:前年比+0.8%(予想:+0.7%、6月:+0.7%)
・豪・4-6月期生産者物価指数:前年比+1.5%(1-3月期: +1.7%)
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・特になし
<海外>
・特になし
<HH>