後場に注目すべき3つのポイント〜金融政策決定会合の結果待ちに
[18/07/30]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
30日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は下落、金融政策決定会合の結果待ちに
・ドル・円は小じっかり、動きづらいなかやや上昇
・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984>
■日経平均は下落、金融政策決定会合の結果待ちに
日経平均は下落。125.05円安の22587.70円(出来高概算6億8000万株)で前場の取引を終えた。週末27日の米国市場の下落影響のほか、1ドル110円台での為替相場が嫌気されるなか、利食い優勢の相場展開となった。また、長期金利の上昇を背景に銀行株が買われる局面がみられるなど、金融政策決定会合で現行の金融政策の調整を検討するとの観測を背景に金利上昇圧力が掛かっている。そのため、今日からの金融政策決定会合、その後の黒田総裁会見を見極めたいとの模様眺めムードが強まった。その他、決算発表が第一弾のピークを迎えることも、手掛けづらさにつながっている。
セクターでは医薬品、電力ガス、サービス、その他製品、食料品、石油石炭が軟調な半面、ゴム製品、銀行、鉱業、海運がしっかり、指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、エーザイ<4523>、大日住薬<4506>が重石となっている。
日経平均は5日線を挟んでのこう着が続いており、金融政策決定会合の結果待ちとなっている。長期金利が上昇傾向をみせ、銀行株が買われるなど、市場は金融緩和政策の修正を織り込む格好から先回り的なポジション調整みせているようである。そのため、リバランスが中心となり、日経平均が不安定な動きをみせるなか、相対的にTOPIXの底堅さが意識されている。とはいえ、緩和政策の修正に関しては先週からこれに備えたポジションのシフトが行われており、決定会合通過後はポジションの巻き戻しが起こる可能性がある。そのため、積極的にポジションを傾けることも難しいところである。
また、決算発表が第一弾のピークを迎えている。決算評価の動きも散見されるなか、好決算銘柄での短期的な値幅取り狙いが活発化しよう。
■ドル・円は小じっかり、動きづらいなかやや上昇
30日午前の東京市場で、ドル・円は小じっかり。日銀の政策決定を前に動きづらいなか、米景気拡大を意識したドル買いが観測された。
ドル・円は、朝方から前週末NY終値付近の111円前後でもみあう値動きが続いた。日銀金融政策決定会合が本日から始まり、動きづらい展開。ただ、米4-6月期国内総生産(GDP)の強い内容が意識され、ドルは売りづらいようだ。
正午にかけてはドルが主要通貨に対して買われ、ユーロ・ドルは本日の安値を更新。ただ、ランチタイムの日経平均先物はマイナス圏で推移しており、目先の日本株安継続を意識した円買いがドルの上値を押さえたとみられる。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は110円89銭から111円14銭、ユーロ・円は129円28銭から129円53銭、ユーロ・ドルは1.1650ドルから1.1665ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・東映アニメーション<4816>や寺岡製作所<4987>など、3銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984>
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・トランプ米大統領
「GDPは素晴らしい結果」
「GDP、非常に持続的」
「経済は13年ぶりの最大の成長軌道。本年の成長は3%台へ」
「貿易協議が成長を一段と押し上げへ」
「GDPによると、貿易赤字の縮小が見られる」
「Q3の結果もずば抜けたものに」
「貿易赤字の改善で、GDP4.1%成長を大きく上回ることに」
「失業保険申請件数も50年ぶりの低水準」
「我々は虐待的な貿易の慣行を厳重に取り締まりへ」
・米行政管理予算局(OMB)のミック・マルバニー局長
「4%成長は持続可能、長期的に管理可能な成長だ」
「減税による効果はまだ見られていない」
・プーチン露大統領
「トランプ米大統領と会談の用意、モスクワに招待」
・欧州中央銀行(ECB)専門家調査
「インフレ率予測、2018年、2019年はともに1.7%(前回それぞれ1.5%、1.6%)」
・南ア中銀
「2四半期連続のマイナス成長は予想していない」
・ロシア中銀
「政策金利を7.25%に据え置きとすることを決定」
【経済指標】
米・4-6月期GDP速報値:前期比年率+4.1%
(予想:+4.2%、1-3月期:+2.2%←+2.0%)
米・4-6月期個人消費速報値:前期比年率+4.0%
(予想:+3.0%、1-3月期:+0.5%←+0.9%)
米・7月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:97.9
(予想:97.1、速報値:97.1)
米・7月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値:2.9%
(速報値:2.9%)
米・7月ミシガン大学5−10年期待インフレ率確報値:2.4%
(速報値:2.4%)
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・日銀金融政策決定会合(31日まで)
<海外>
・特になし
<HH>
・日経平均は下落、金融政策決定会合の結果待ちに
・ドル・円は小じっかり、動きづらいなかやや上昇
・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984>
■日経平均は下落、金融政策決定会合の結果待ちに
日経平均は下落。125.05円安の22587.70円(出来高概算6億8000万株)で前場の取引を終えた。週末27日の米国市場の下落影響のほか、1ドル110円台での為替相場が嫌気されるなか、利食い優勢の相場展開となった。また、長期金利の上昇を背景に銀行株が買われる局面がみられるなど、金融政策決定会合で現行の金融政策の調整を検討するとの観測を背景に金利上昇圧力が掛かっている。そのため、今日からの金融政策決定会合、その後の黒田総裁会見を見極めたいとの模様眺めムードが強まった。その他、決算発表が第一弾のピークを迎えることも、手掛けづらさにつながっている。
セクターでは医薬品、電力ガス、サービス、その他製品、食料品、石油石炭が軟調な半面、ゴム製品、銀行、鉱業、海運がしっかり、指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、エーザイ<4523>、大日住薬<4506>が重石となっている。
日経平均は5日線を挟んでのこう着が続いており、金融政策決定会合の結果待ちとなっている。長期金利が上昇傾向をみせ、銀行株が買われるなど、市場は金融緩和政策の修正を織り込む格好から先回り的なポジション調整みせているようである。そのため、リバランスが中心となり、日経平均が不安定な動きをみせるなか、相対的にTOPIXの底堅さが意識されている。とはいえ、緩和政策の修正に関しては先週からこれに備えたポジションのシフトが行われており、決定会合通過後はポジションの巻き戻しが起こる可能性がある。そのため、積極的にポジションを傾けることも難しいところである。
また、決算発表が第一弾のピークを迎えている。決算評価の動きも散見されるなか、好決算銘柄での短期的な値幅取り狙いが活発化しよう。
■ドル・円は小じっかり、動きづらいなかやや上昇
30日午前の東京市場で、ドル・円は小じっかり。日銀の政策決定を前に動きづらいなか、米景気拡大を意識したドル買いが観測された。
ドル・円は、朝方から前週末NY終値付近の111円前後でもみあう値動きが続いた。日銀金融政策決定会合が本日から始まり、動きづらい展開。ただ、米4-6月期国内総生産(GDP)の強い内容が意識され、ドルは売りづらいようだ。
正午にかけてはドルが主要通貨に対して買われ、ユーロ・ドルは本日の安値を更新。ただ、ランチタイムの日経平均先物はマイナス圏で推移しており、目先の日本株安継続を意識した円買いがドルの上値を押さえたとみられる。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は110円89銭から111円14銭、ユーロ・円は129円28銭から129円53銭、ユーロ・ドルは1.1650ドルから1.1665ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・東映アニメーション<4816>や寺岡製作所<4987>など、3銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984>
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・トランプ米大統領
「GDPは素晴らしい結果」
「GDP、非常に持続的」
「経済は13年ぶりの最大の成長軌道。本年の成長は3%台へ」
「貿易協議が成長を一段と押し上げへ」
「GDPによると、貿易赤字の縮小が見られる」
「Q3の結果もずば抜けたものに」
「貿易赤字の改善で、GDP4.1%成長を大きく上回ることに」
「失業保険申請件数も50年ぶりの低水準」
「我々は虐待的な貿易の慣行を厳重に取り締まりへ」
・米行政管理予算局(OMB)のミック・マルバニー局長
「4%成長は持続可能、長期的に管理可能な成長だ」
「減税による効果はまだ見られていない」
・プーチン露大統領
「トランプ米大統領と会談の用意、モスクワに招待」
・欧州中央銀行(ECB)専門家調査
「インフレ率予測、2018年、2019年はともに1.7%(前回それぞれ1.5%、1.6%)」
・南ア中銀
「2四半期連続のマイナス成長は予想していない」
・ロシア中銀
「政策金利を7.25%に据え置きとすることを決定」
【経済指標】
米・4-6月期GDP速報値:前期比年率+4.1%
(予想:+4.2%、1-3月期:+2.2%←+2.0%)
米・4-6月期個人消費速報値:前期比年率+4.0%
(予想:+3.0%、1-3月期:+0.5%←+0.9%)
米・7月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:97.9
(予想:97.1、速報値:97.1)
米・7月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値:2.9%
(速報値:2.9%)
米・7月ミシガン大学5−10年期待インフレ率確報値:2.4%
(速報値:2.4%)
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・日銀金融政策決定会合(31日まで)
<海外>
・特になし
<HH>