後場に注目すべき3つのポイント〜中小型のバイオ関連などテーマ株物色に期待
[18/08/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
27日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は続伸、中小型のバイオ関連などテーマ株物色に期待
・ドル・円は弱含み、国内勢による月末の売りで
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はファナック<6954>
■日経平均は続伸、中小型のバイオ関連などテーマ株物色に期待
日経平均は続伸。157.76円高の22759.53円(出来高概算4億9000万株)で前場の取引を終えた。24日の米国市場では、パウエルFRB議長が景気拡大の継続を背景に、緩やかな利上げ継続が適切になるとの認識を強調したことが好感され、S&P500指数とナスダック総合指数は最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の22610円となる中、日本株市場も米国株高の流れを引き継ぐ格好となった。また、米半導体大手AMDが7%を超える上昇となるなど、ハイテク株の出直り基調が続いていることも支援材料となった。日経平均はシカゴ先物水準を上回って始まると、その後もじり高基調が続き、前引け間際には一時22813.27円まで上げ幅を広げる局面もみられた。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1600を超えており、全体の7割を超えている。セクターでは空運、鉱業、情報通信の3セクターが下落した他は、30セクターが上昇。石油石炭、非鉄金属、電気機器、機械、輸送用機器、化学、精密機器、パルプ紙、繊維の強さが目立った。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、東エレク<8035>、テルモ<4543>、ソフトバンクG<9984>、TDK<6762>がけん引。
日経平均は先週の地合いが継続し、8月8日以来の22800円を回復してきている。また、マザーズ指数は1000Ptを回復した他、センチメント悪化の一因となっていたメルカリ<4385>も小幅ながら上昇していることで、安心感につながっている。また、サンバイオ<4592>の上方修正を追い風に、そーせい<4565>や低位のバイオ関連へ物色が波及しており、これもセンチメントを明るくさせていると考えられる。
日経平均は強い値動きをみせているが、出来高は5億株割れと低水準であり、インデックスに絡んだ商いが主導している状況である。本格的なシグナル好転が見極めづらい需給状況の中ではあるが、新興市場の中小型株への買い安心感が高まってくるようだと、市場のセンチメントは相当明るくさせるだろう。引き続き中小型のバイオ関連の他、キャッシュレス、サイバーセキュリティなどのテーマ株物色に期待したいところである。
■ドル・円は弱含み、国内勢による月末の売りで
27日午前の東京外為市場でドル・円は弱含み。国内勢による月末特有の売りが強まり、111円を割り込んだ。
ドル・円は、前週末NY終値付近でもみあった後、日経平均株価や上海総合指数のプラス圏推移を背景に円売りが先行。国内勢の売りが一巡し、下げが限定的となれば、午後はドルの買戻しが入る可能性もあろう。
ランチタイムの日経平均先物はプラス圏で推移し、目先の日本株高継続への観測で円売りに振れやすい地合い。ただ、月末に向けた国内勢のドル売りが継続しているもよう。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は110円94銭から111円35銭、ユーロ・円は128円97銭から129円68銭、ユーロ・ドルは1.1616ドルから1.1653ドルで推移した。
■後場のチェック銘柄
・エクストリーム<6033>や大興電子通信<8023>など、6銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はファナック<6954>
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・パウエル米FRB議長
「米国経済は著しく改善」
「強い経済活動は継続」
「緩やかな利上げが適切、成長の強さが維持されれば」
・ブラード米セントルイス連銀総裁
「金利現状維持を望む、インフレ圧力はない」
「米国経済2018年は強いが、2019年、2020年は鈍化へ」
「利回り曲線のシグナルを深刻にとらえるべき」
・トランプ米大統領
「ポンぺオ米国務長官は近く北朝鮮を訪問することを待ち望んでいる。おそらく、中国との貿易問題が解決したあとになる」
「現状で、北朝鮮を訪問しても進展はない」
【経済指標】
米・7月耐久財受注速報値:前月比-1.7%
(予想:-1.0%、6月:+0.7%←+0.8%)
米・7月耐久財受注(輸送用機除く):前月比+0.2%
(予想:+0.5%、6月:+0.1%←+0.2%)
米・7月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防):前月比+0.9%
(予想:+0.3%、6月:+0.9%←+0.7%)
英・7月銀行協会住宅ローン承認件数:39584件
(予想:40650件、6月:40330件←40541件)
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
特になし
<海外>
特になし
<HH>
・日経平均は続伸、中小型のバイオ関連などテーマ株物色に期待
・ドル・円は弱含み、国内勢による月末の売りで
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はファナック<6954>
■日経平均は続伸、中小型のバイオ関連などテーマ株物色に期待
日経平均は続伸。157.76円高の22759.53円(出来高概算4億9000万株)で前場の取引を終えた。24日の米国市場では、パウエルFRB議長が景気拡大の継続を背景に、緩やかな利上げ継続が適切になるとの認識を強調したことが好感され、S&P500指数とナスダック総合指数は最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の22610円となる中、日本株市場も米国株高の流れを引き継ぐ格好となった。また、米半導体大手AMDが7%を超える上昇となるなど、ハイテク株の出直り基調が続いていることも支援材料となった。日経平均はシカゴ先物水準を上回って始まると、その後もじり高基調が続き、前引け間際には一時22813.27円まで上げ幅を広げる局面もみられた。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1600を超えており、全体の7割を超えている。セクターでは空運、鉱業、情報通信の3セクターが下落した他は、30セクターが上昇。石油石炭、非鉄金属、電気機器、機械、輸送用機器、化学、精密機器、パルプ紙、繊維の強さが目立った。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、東エレク<8035>、テルモ<4543>、ソフトバンクG<9984>、TDK<6762>がけん引。
日経平均は先週の地合いが継続し、8月8日以来の22800円を回復してきている。また、マザーズ指数は1000Ptを回復した他、センチメント悪化の一因となっていたメルカリ<4385>も小幅ながら上昇していることで、安心感につながっている。また、サンバイオ<4592>の上方修正を追い風に、そーせい<4565>や低位のバイオ関連へ物色が波及しており、これもセンチメントを明るくさせていると考えられる。
日経平均は強い値動きをみせているが、出来高は5億株割れと低水準であり、インデックスに絡んだ商いが主導している状況である。本格的なシグナル好転が見極めづらい需給状況の中ではあるが、新興市場の中小型株への買い安心感が高まってくるようだと、市場のセンチメントは相当明るくさせるだろう。引き続き中小型のバイオ関連の他、キャッシュレス、サイバーセキュリティなどのテーマ株物色に期待したいところである。
■ドル・円は弱含み、国内勢による月末の売りで
27日午前の東京外為市場でドル・円は弱含み。国内勢による月末特有の売りが強まり、111円を割り込んだ。
ドル・円は、前週末NY終値付近でもみあった後、日経平均株価や上海総合指数のプラス圏推移を背景に円売りが先行。国内勢の売りが一巡し、下げが限定的となれば、午後はドルの買戻しが入る可能性もあろう。
ランチタイムの日経平均先物はプラス圏で推移し、目先の日本株高継続への観測で円売りに振れやすい地合い。ただ、月末に向けた国内勢のドル売りが継続しているもよう。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は110円94銭から111円35銭、ユーロ・円は128円97銭から129円68銭、ユーロ・ドルは1.1616ドルから1.1653ドルで推移した。
■後場のチェック銘柄
・エクストリーム<6033>や大興電子通信<8023>など、6銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はファナック<6954>
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・パウエル米FRB議長
「米国経済は著しく改善」
「強い経済活動は継続」
「緩やかな利上げが適切、成長の強さが維持されれば」
・ブラード米セントルイス連銀総裁
「金利現状維持を望む、インフレ圧力はない」
「米国経済2018年は強いが、2019年、2020年は鈍化へ」
「利回り曲線のシグナルを深刻にとらえるべき」
・トランプ米大統領
「ポンぺオ米国務長官は近く北朝鮮を訪問することを待ち望んでいる。おそらく、中国との貿易問題が解決したあとになる」
「現状で、北朝鮮を訪問しても進展はない」
【経済指標】
米・7月耐久財受注速報値:前月比-1.7%
(予想:-1.0%、6月:+0.7%←+0.8%)
米・7月耐久財受注(輸送用機除く):前月比+0.2%
(予想:+0.5%、6月:+0.1%←+0.2%)
米・7月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防):前月比+0.9%
(予想:+0.3%、6月:+0.9%←+0.7%)
英・7月銀行協会住宅ローン承認件数:39584件
(予想:40650件、6月:40330件←40541件)
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
特になし
<海外>
特になし
<HH>