26日の米国市場ダイジェスト:NYダウは106ドル安、FOMC後の長期金利低下を受け金融株軟調
[18/09/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウは106ドル安、FOMC後の長期金利低下を受け金融株軟調
米国株式相場は下落。ダウ平均は106.93ドル安の26385.28、ナスダックは17.10ポイント安の7990.37で取引を終了した。米中貿易摩擦への懸念が広がるなか、FOMCの追加利上げを確実視する見方が優勢となり、買いが先行。注目のFOMCでは大方の予想通り、政策金利が引き上げられた。貿易摩擦問題の長期化でも景気判断は変わらず、12月の利上げ可能性が高まった。しかし、金融政策については「緩和的」という表現が声明文から削除され、当局による利上げ方針が終了間近であるとの見方から長期金利が低下。金融セクターに売りが広がり、引けにかけて下落する展開となった。セクター別では、運輸や小売が上昇する一方で銀行や不動産が下落した。
FOMC後の長期金利低下を受けて、シティ・グループ(C)、ゴールドマンサックス(GS)、モルガン・スタンレー(MS)などの金融関連株が軒並み下落。スポーツ用品のナイキ(NKE)は、決算内容が嫌気され軟調推移。ピザチェーンのパパ・ジョンズ・インターナショナル(PZZA)は、創業者のジョン・シュナッター氏がプライベート・エクイティ(PE)を通じた同社の買収を計画していることが報じられ上昇。ITサービスのIBM(IBM)や、アクションカメラのゴープロ(GPRO)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、堅調推移となった。
10月1日の締切が迫るなか、米国・カナダの北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉は難航している。米国はメキシコと合意した貿易協定を金曜日に発表予定だが、カナダが加わる余地を残しており、追加情報を注視したい。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米国債利回り低下を意識してドル・円は伸び悩む
26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円14銭まで上昇後、112円74銭まで反落し、112円71銭で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り政策金利を0.25ポイント引き上げ、さらなる利上げを示唆したため一段のドル買いにつながった。ただ、声明では、「金融政策は緩和的」との文言が削除され、利上げ終了の時期は遠くないとの思惑が浮上し、米国債利回りやドルは伸び悩んだ。
ユーロ・ドルは、1.1798ドルまで上昇後、1.1726ドルまで反落し、1.1743ドルで引けた。ユーロ・円は、133円12銭まで上昇した後に132円23銭まで反落し、132円36銭で取引終了。米ドル・円相場が円高方向に振れたことから、ユーロの対円レートは反落した。ポンド・ドルは、1.3152ドルから一時1.3218ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9702フランまで上昇後、0.9624フランまで下落した。
■NY原油:反落で71.57ドル、原油在庫は予想外の増加
NY原油先物11月限は反落(NYMEX原油11月限終値:71.57 ↓0.71)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比−0.71ドルの71.57ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時71.47ドルまで売られた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合結果判明前でポジション調整的な取引が主体となったが、米エネルギー情報局(EIA)が26日発表した米週間在庫統計で、原油在庫は減少予想に反して増加していたことから売りが優勢となった。ガソリン在庫も予想を上回る増加を記録している。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 30.13ドル -0.54ドル(-1.76%)
モルガン・スタンレー(MS) 47.70ドル -0.58ドル(-1.20%)
ゴールドマン・サックス(GS)228.88ドル -3.62ドル(-1.56%)
インテル(INTC) 45.70ドル -0.21ドル(-0.46%)
アップル(AAPL) 220.42ドル -1.77ドル(-0.80%)
アルファベット(GOOG) 1180.49ドル -4.16ドル(-0.35%)
フェイスブック(FB) 166.95ドル +2.04ドル(+1.24%)
キャタピラー(CAT) 153.17ドル -0.92ドル(-0.60%)
アルコア(AA) 40.48ドル -0.76ドル(-1.84%)
ウォルマート(WMT) 94.59ドル -0.51ドル(-0.54%)
スプリント(S) 6.43ドル +0.03ドル(+0.47%)
<HT>
米国株式相場は下落。ダウ平均は106.93ドル安の26385.28、ナスダックは17.10ポイント安の7990.37で取引を終了した。米中貿易摩擦への懸念が広がるなか、FOMCの追加利上げを確実視する見方が優勢となり、買いが先行。注目のFOMCでは大方の予想通り、政策金利が引き上げられた。貿易摩擦問題の長期化でも景気判断は変わらず、12月の利上げ可能性が高まった。しかし、金融政策については「緩和的」という表現が声明文から削除され、当局による利上げ方針が終了間近であるとの見方から長期金利が低下。金融セクターに売りが広がり、引けにかけて下落する展開となった。セクター別では、運輸や小売が上昇する一方で銀行や不動産が下落した。
FOMC後の長期金利低下を受けて、シティ・グループ(C)、ゴールドマンサックス(GS)、モルガン・スタンレー(MS)などの金融関連株が軒並み下落。スポーツ用品のナイキ(NKE)は、決算内容が嫌気され軟調推移。ピザチェーンのパパ・ジョンズ・インターナショナル(PZZA)は、創業者のジョン・シュナッター氏がプライベート・エクイティ(PE)を通じた同社の買収を計画していることが報じられ上昇。ITサービスのIBM(IBM)や、アクションカメラのゴープロ(GPRO)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、堅調推移となった。
10月1日の締切が迫るなか、米国・カナダの北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉は難航している。米国はメキシコと合意した貿易協定を金曜日に発表予定だが、カナダが加わる余地を残しており、追加情報を注視したい。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米国債利回り低下を意識してドル・円は伸び悩む
26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円14銭まで上昇後、112円74銭まで反落し、112円71銭で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り政策金利を0.25ポイント引き上げ、さらなる利上げを示唆したため一段のドル買いにつながった。ただ、声明では、「金融政策は緩和的」との文言が削除され、利上げ終了の時期は遠くないとの思惑が浮上し、米国債利回りやドルは伸び悩んだ。
ユーロ・ドルは、1.1798ドルまで上昇後、1.1726ドルまで反落し、1.1743ドルで引けた。ユーロ・円は、133円12銭まで上昇した後に132円23銭まで反落し、132円36銭で取引終了。米ドル・円相場が円高方向に振れたことから、ユーロの対円レートは反落した。ポンド・ドルは、1.3152ドルから一時1.3218ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9702フランまで上昇後、0.9624フランまで下落した。
■NY原油:反落で71.57ドル、原油在庫は予想外の増加
NY原油先物11月限は反落(NYMEX原油11月限終値:71.57 ↓0.71)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比−0.71ドルの71.57ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時71.47ドルまで売られた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合結果判明前でポジション調整的な取引が主体となったが、米エネルギー情報局(EIA)が26日発表した米週間在庫統計で、原油在庫は減少予想に反して増加していたことから売りが優勢となった。ガソリン在庫も予想を上回る増加を記録している。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 30.13ドル -0.54ドル(-1.76%)
モルガン・スタンレー(MS) 47.70ドル -0.58ドル(-1.20%)
ゴールドマン・サックス(GS)228.88ドル -3.62ドル(-1.56%)
インテル(INTC) 45.70ドル -0.21ドル(-0.46%)
アップル(AAPL) 220.42ドル -1.77ドル(-0.80%)
アルファベット(GOOG) 1180.49ドル -4.16ドル(-0.35%)
フェイスブック(FB) 166.95ドル +2.04ドル(+1.24%)
キャタピラー(CAT) 153.17ドル -0.92ドル(-0.60%)
アルコア(AA) 40.48ドル -0.76ドル(-1.84%)
ウォルマート(WMT) 94.59ドル -0.51ドル(-0.54%)
スプリント(S) 6.43ドル +0.03ドル(+0.47%)
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