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一先ず22500円回復も荒い値動きが続きやすい【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
16日の日経平均は大幅に反発。277.94円高の22549.24円(出来高概算12億6000万株)で取引を終えた。15日の米国市場ではNYダウ、ナスダックともに下落。サウジアラビアによって反政府記者が殺害されたとの疑惑が広がるなか、リスク回避姿勢が強まった。小幅に反発して始まった日経平均は、戻りの鈍さが意識される中、後場寄り付き直後には22269.53円まで下げる局面もみられた。ただし、その後は薄商いの中を先物主導によるインデックス売買が日経平均を押し上げる格好から上昇に転じると、グローベックスの米先物の強い値動きもあり、大引けにかけて上げ幅を拡大し、結局は本日の高値で取引を終えた。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは鉱業、不動産、鉄鋼、海運、非鉄金属、情報通信が堅調。半面、精密機器、サービス、空運、パルプ紙、小売が小安い。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、TDK<6762>、KDDI<9433>が日経平均をけん引している。

日経平均は前日の安値を下回らず底堅い値動きを見せる中、短期筋のショートカバーが次第に強まったようである。とはいえ、慎重姿勢が強く、出来高は12億株台、売買代金は2.4兆円にとどまるなど、薄商いの中をインデックス買いが押し上げる格好となったようである。そのため、本日の上昇で一先ず22500円を回復したものの、今後も荒い値動きが続きやすいだろう。まずは、米国市場の反発がみられるかが注目されるところである。

先週の急落局面で23500円処までは真空地帯でもあり、外部環境に落ち着きがみられれば、リバウンド基調が強まる可能性はある。それ故に本格化する米企業決算のほか、FANGなどハイテク株の底打ち、ソフトバンクGの75日線回復によるシグナルを見極めたいところであろう。中小型株までは物色に広がりがそれ程みられていないが、足元で売り込まれていた中小型株などには、相場の落ち着きとともに自律反発を狙った資金が集中しやすい。



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