注目銘柄ダイジェスト(前場):レオパレス21、TOWA、日ダイナミクなど
[18/10/30]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
TOWA<6315>:732円(-150円)
ストップ安。前日に発表した業績下方修正が嫌気されている。上半期営業利益は従来予想の20億円から8.7億円に、通期では40億円から19億円に下方修正。顧客の投資意欲低迷によってNANDやDRAM関連での受注が減少しているほか、費用増や価格競争による利益率の低下などが背景。市況の悪化は足元で想定以上に進んでいるとの見方が優勢に。
JR西<9021>:7638円(+184円)
大幅続伸。前日にJR3社が決算を発表しているが、本日の株価は同社の上昇率が目立っている。上半期営業利益は1133億円で前年同期比1.9%増益、会社計画1140億円、並びに市場予想水準での着地となった。通期予想は、売上高や純利益が下方修正されたものの、営業利益は1875億円を据え置いている。7月豪雨や9月の台風21号の影響が下押し要因として警戒されていた中、想定以上に底堅い決算との見方が優勢になっている。
レオパレス21<8848>:426円(-96円)
一時ストップ安。前日に発表した業績予想の下方修正がネガティブサプライズとなっている。上半期営業利益は従来予想の92億円から71億円に、通期は245億円から75-105億円のレンジに減額している。過去に施工した賃貸住宅での不備の問題を受けて、調査物件についての入居者を見送っていることが業績下振れの主因に。募集再開による入居者の回復は市場想定より遅れ気味にもなっているようだ。
三菱電<6503>:1360.5円(+45.0円)
大幅続伸。前日は決算発表後に乱高下、上半期営業利益は1259億円で前年同期比18%減益、市場予想を100億円程度下回ったほか、会社計画にも未達であったとみられる。通期予想は為替の円安修正にもかかわらず、従来の3150億円から3050億円に下方修正、FAの下期回復見通し引き下げや自動車の開発費増加などが背景となっている。ただ、足元のFA受注は同業他社比で相対的に堅調なこともあって、悪材料出尽くし感も強まる格好に。
日ダイナミク<4783>:1009円(+115円)
大幅に6日ぶり反発。19年3月期第2四半期累計(18年4-9月)の営業利益を前年同期比31.4%増の5.54億円と発表している。サポート&サービス事業で新規顧客の獲得などが奏功したことに加え、システム開発事業も順調に伸び、利益が拡大した。通期予想は前期比21.2%増の9.50億円で据え置いた。進捗率は58.3%に達しており、先行きの業績に対する期待から買い人気が集まっている。
コマツ<6301>:2746円(+115.5円)
大幅反発。前日に発表した決算が安心感を誘っている。上半期営業利益は2003億円で前年同期比80.2%増益、7-9月期も大幅増益基調継続で、市場予想を上回る好決算となった。通期予想は従来の3390億円から3810億円に、コンセンサスに近い水準まで上方修正している。先行き懸念を映して通期据え置きとの警戒感もあっただけに、一段の上振れ期待も残る上方修正にポジティブな見方が先行へ。
ファナック<6954>:18390円(+475円)
大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は984億円で前年同期比8.4%減益、7-9月期は439億円で同22.8%減益と大幅減益に転じている。7-9月期は受注高も1464億円で同14%減となり、通期予想を1594億円から1509億円に下方修正へ。中国を中心としたFA事業の減少を織り込んでいるもよう。ただ、中国向けの先行き懸念は相当程度織り込み済み、大規模な特別配当実施も発表しており、あく抜け期待などが先行する形に。
HANATOUR<6561>:1444円(+55円)
大幅に6日ぶり反発。メディア企業のブレイカー(東京都港区)への出資を決めたと発表している。ブレイカーが発行するA種優先株式の一部を引き受ける。出資額は0.50億円。ブレイカーは地方自治体や旅行会社からの依頼でインバウンド誘客のための動画、新製品のコマーシャル、テレビゲームの販促動画などを制作している。出資で訪日観光客向けの商品販売でのシナジーを狙う。
ワイエスフード<3358>:310円(+12円)
大幅に6日ぶり反発。福岡県北九州市の賃貸用不動産の引渡完了を受け、譲渡益1.86億円を19年3月期決算で固定資産売却益として特別利益に計上すると発表している。譲渡先は非開示。譲渡の理由は、経営資源の有効活用と資産効率の向上。同期の業績予想の修正については、他の要素も含めて現在精査中としている。8月14日に第1四半期決算を発表した際の純利益予想は0.17億円だった。
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