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今日の為替市場ポイント:日米の株高を意識してリスク回避の円買い抑制も

注目トピックス 市況・概況
30日のドル・円相場は、東京市場では112円31銭から112円85銭まで反発。欧米市場でドルは113円09銭まで一段高となり、113円08銭で取引を終えた。

本日31日のドル・円は、主に113円台前半で推移か。日本銀行の金融政策決定会合の結果判明を待つ状況だが、日米の株高を意識してリスク回避的なドル売り・円買いは抑制される可能性が高いとみられる。

日本銀行は今回の金融政策決定会合で、2%の「物価安定の目標」の実現を目指し、これを安定的に持続するために必要な時点まで、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を継続することを賛成多数で決定する見込み。政策金利のフォワードガイダンス導入は、2%の物価目標達成に寄与することが引き続き期待されており、2019年も「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を維持していく可能性が高い。

政策金利のフォワードガイダンスについては、「当分の間、現在のきわめて低い長短金利の水準を維持する」としたフォワードガイダンス(政策金利の指針)や長期国債買い入れのめどである年間約80兆円も維持するとみられる。貿易問題などを巡って米国と中国の対立が続いていることや、米中間選挙を11月上旬に控えていることから、日銀の金融政策に対する市場の関心は低下しているようだ。ただし、黒田日銀総裁が会見で米国金利の見通しや貿易問題について言及した場合、ドル・円などの為替取引で材料視されるとの声が聞かれている。市場参加者の多くは黒田総裁の会見開始まで様子見を続ける可能性がある。




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