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週初は米年末商戦の出足が手掛かり材料【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
22日の日経平均は3日ぶり反発。139.01円高の21646.55円(出来高概算12億株)で取引を終えた。米感謝祭を控えて参加者が限られるなか、こう着感の強い相場展開となり、反発で始まった日経平均は前引け段階では小幅に下げに転じる局面もみられた。ただし、後場に入ると再びプラスに転じると、大引けにかけてやや上げ幅を広げる展開となった。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1400を超えており、全体の6割強を占めている。セクターでは水産農林の上昇率が2%を超えたほか、陸運、食料品、サービス、建設、医薬品、小売、不動産など内需系中心に上昇。一方で、鉱業、海運、鉄鋼、銀行、非鉄金属、金属製品が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ユニファミマ<8028>、KDDI<9433>、資生堂<4911>、アステラス製薬<4503>がけん引。半面、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>が重石となっている。

昨日の日経平均は米株安の流れを受けて一時300円を超える下落からの下げ幅縮小、本日は21500円レベルでの底堅さが意識されるなど、やや安心感にはつながった格好である。とはいえ、物色はディフェンシブ系中心とリスク回避的な商いにとどまっているほか、海外勢のフローが限られる中で売りが少なかったとの見方もされる。そのため、米年末商戦の出足や月末に控えている米中首脳会談といった重要イベントを見極めたいところであろう。

来週については、ブラックフライデー、サイバーマンデーにおいてある程度の好調が伝わるようだと安心材料となろう。足元で米小売企業の冴えない決算が相次いでおり、市場はそれ程期待感を高めていないと考えられ、好調な出足となれば一定の評価をすることが考えられる。

その後はブエノスアイレスで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議にあわせて予定されている米中首脳会談に関心が集まる。このところは中国による歩み寄りもみられてきており、いったんはショート筋のポジション圧縮の動きがみられる可能性がありそうだ。ただし、商いは膨らみづらく、全体の方向感は掴みづらいため、個別やセクターでの動きにとどまろう。

そんな中、足元で底堅さがみられているマザーズ指数に市場の関心が向かいやすい面もある。個人主体ではあるが、足元の調整を受けて、ファンド経由での資金流入も観測されており、サンバイオ<4592>など流動性の高い銘柄や直近IPOといった需給懸念が低い銘柄の動向に注目しておきたいところである。




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