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今日の為替市場ポイント:円買い材料不足でドル下げ渋りの可能性

注目トピックス 市況・概況
23日のドル・円相場は、東京市場では113円01銭から112円83銭まで下落。欧米市場でドルは一時112円66銭まで下げたが、112円96銭で取引を終えた。

本日26日のドル・円は、113円を挟んだ水準で推移か。米国金利の先高観は後退しているものの、円買い材料は多くないことから、ドル・円は112円台後半で下げ渋る状態が続くとみられる。

25日に開かれた欧州連合(EU)の臨時首脳会議で、英国がEUを離脱する条件を定めた協定などが正式に合意された。(双方の市民に保障する権利などを定めた離脱協定と、通商などの関係の大枠を示す政治宣言で合意)。合意は想定通りだが、英議会で承認を得ることは依然として困難な状況であるとみられている。英国が実質的にEU内にとどまる移行期間については、最長で2022年末まで延長可能。

ただし、市場関係者の間では、「議会承認を得ることができなかった場合、英国は合意なしの離脱を選択する可能性が大幅に高まる」との見方が依然として多い。議会で否決された場合、メイ首相は辞任するかもしれないが、問題解決にはつながらない。

外為市場参加者の多くは「合意なしのEU離脱」にある程度備えているようだが、「合意なしのEU離脱」がポンド相場に与える影響について、市場参加者の間から「過小評価されている」との声が聞かれている。英国議会で協定案が承認される可能性はかなり低いとされており、ポンド相場は12月にかけてさらに下落する可能性がある。




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