27日の米国市場ダイジェスト:NYダウは108ドル高、米中首脳会談への期待広がる
[18/11/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウは108ドル高、米中首脳会談への期待広がる
米国株式相場は上昇。ダウ平均は108.49ドル高の24748.73、ナスダックは0.85ポイント高の7082.70で取引を終了した。トランプ大統領が12月1日の米中首脳会談で進展が見られない場合、中国からの輸入品2000億ドル相当の関税引き上げを示唆し、売りが先行。輸入自動車への関税導入懸念が強まったほか、ハイテク株に売りが広がったものの、記者会見でクドロー国家経済会議議長が全ての事務方が中国と綿密に交渉を行なっているなどと発言すると下げ幅を縮小し、引けにかけて上昇に転じた。セクター別では電気通信サービスや医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方で、自動車・自動車部品や素材が下落した。
複合企業のユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)は、分社化計画を発表したものの、コスト負担への懸念から下落。自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)は、トランプ大統領が同社の事業再編計画への不満を表明し、電気自動車販売向け補助金の全廃を示唆したことで軟調推移。バイオ医薬品のブリストル・マイヤーズ(BMY)は、皮膚がん治療薬の臨床試験失敗を発表し下落。携帯端末のアップル(AAPL)は、トランプ大統領による関税引き上げ措置の影響が懸念され売られた。
ネット小売のアマゾン(AMZN)は、サイバーマンデーの注文が創業以来で最多となったことを明らかにした。また、アドビ社の調査によるとサイバーマンデーの売上は前年比19%増と、同社予想を上回った。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル強含み、米中貿易摩擦緩和への期待残る
27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円50銭へ下落後、113円84銭まで上昇し、113円78銭で引けた。トランプ米大統領が対中追加関税の可能性を示唆したほか、米国の住宅価格関連指標が予想を下回ったことを嫌ったドル売り、リスク回避の円買いが先行。その後、11月消費者信頼感指数は市場予想と一致したことや、クドロー国家経済会議(NEC)委員長が「トランプ大統領は中国と合意することにもオープン」としたため米中貿易摩擦深刻化への懸念が後退し、ドル買いが再燃した。
ユーロ・ドルは、1.1337ドルから1.1278ドルまで下落し、1.1293ドルで引けた。米国政府による対欧州自動車関税への警戒感がくすぶりユーロ売りが強まった。ユーロ・円は、128円74銭から128円36銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2777ドルから1.2725ドルまで下落した。ドル・スイスは、0.9976フランから1.0001フランまで上昇した。
■NY原油:下げ渋りで51.56ドル、原油の供給過剰是正への期待広がる
NY原油先物1月限は下げ渋り(NYMEX原油1月限終値:51.56 ↓0.07)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は前日比−0.07ドルの51.56ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時50.30ドルまで下落したが、通常取引終了前に下げ幅は急速に縮小。石油輸出国機構(OPEC)は原油の供給過剰を是正するための措置について議論するとの見方が広がったことが要因。ただ、世界経済の減速観測は後退していないため、OPECとOPEC非加盟の主要産油国は需給均衡のために大幅な生産削減を検討する必要があるとみられている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 27.74ドル +0.18ドル(+0.65%)
モルガン・スタンレー(MS) 44.05ドル -0.23ドル(-0.52%)
ゴールドマン・サックス(GS)193.65ドル -0.69ドル(-0.36%)
インテル(INTC) 48.07ドル +0.62ドル(+1.31%)
アップル(AAPL) 174.24ドル -0.38ドル(-0.22%)
アルファベット(GOOG) 1044.41ドル -4.21ドル(-0.40%)
フェイスブック(FB) 135.00ドル -1.38ドル(-1.01%)
キャタピラー(CAT) 124.60ドル -0.20ドル(-0.16%)
アルコア(AA) 31.19ドル -1.38ドル(-4.24%)
ウォルマート(WMT) 95.04ドル -0.11ドル(-0.12%)
スプリント(S) 6.18ドル -0.01ドル(-0.16%)
<SF>
米国株式相場は上昇。ダウ平均は108.49ドル高の24748.73、ナスダックは0.85ポイント高の7082.70で取引を終了した。トランプ大統領が12月1日の米中首脳会談で進展が見られない場合、中国からの輸入品2000億ドル相当の関税引き上げを示唆し、売りが先行。輸入自動車への関税導入懸念が強まったほか、ハイテク株に売りが広がったものの、記者会見でクドロー国家経済会議議長が全ての事務方が中国と綿密に交渉を行なっているなどと発言すると下げ幅を縮小し、引けにかけて上昇に転じた。セクター別では電気通信サービスや医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方で、自動車・自動車部品や素材が下落した。
複合企業のユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)は、分社化計画を発表したものの、コスト負担への懸念から下落。自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)は、トランプ大統領が同社の事業再編計画への不満を表明し、電気自動車販売向け補助金の全廃を示唆したことで軟調推移。バイオ医薬品のブリストル・マイヤーズ(BMY)は、皮膚がん治療薬の臨床試験失敗を発表し下落。携帯端末のアップル(AAPL)は、トランプ大統領による関税引き上げ措置の影響が懸念され売られた。
ネット小売のアマゾン(AMZN)は、サイバーマンデーの注文が創業以来で最多となったことを明らかにした。また、アドビ社の調査によるとサイバーマンデーの売上は前年比19%増と、同社予想を上回った。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル強含み、米中貿易摩擦緩和への期待残る
27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円50銭へ下落後、113円84銭まで上昇し、113円78銭で引けた。トランプ米大統領が対中追加関税の可能性を示唆したほか、米国の住宅価格関連指標が予想を下回ったことを嫌ったドル売り、リスク回避の円買いが先行。その後、11月消費者信頼感指数は市場予想と一致したことや、クドロー国家経済会議(NEC)委員長が「トランプ大統領は中国と合意することにもオープン」としたため米中貿易摩擦深刻化への懸念が後退し、ドル買いが再燃した。
ユーロ・ドルは、1.1337ドルから1.1278ドルまで下落し、1.1293ドルで引けた。米国政府による対欧州自動車関税への警戒感がくすぶりユーロ売りが強まった。ユーロ・円は、128円74銭から128円36銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2777ドルから1.2725ドルまで下落した。ドル・スイスは、0.9976フランから1.0001フランまで上昇した。
■NY原油:下げ渋りで51.56ドル、原油の供給過剰是正への期待広がる
NY原油先物1月限は下げ渋り(NYMEX原油1月限終値:51.56 ↓0.07)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は前日比−0.07ドルの51.56ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時50.30ドルまで下落したが、通常取引終了前に下げ幅は急速に縮小。石油輸出国機構(OPEC)は原油の供給過剰を是正するための措置について議論するとの見方が広がったことが要因。ただ、世界経済の減速観測は後退していないため、OPECとOPEC非加盟の主要産油国は需給均衡のために大幅な生産削減を検討する必要があるとみられている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 27.74ドル +0.18ドル(+0.65%)
モルガン・スタンレー(MS) 44.05ドル -0.23ドル(-0.52%)
ゴールドマン・サックス(GS)193.65ドル -0.69ドル(-0.36%)
インテル(INTC) 48.07ドル +0.62ドル(+1.31%)
アップル(AAPL) 174.24ドル -0.38ドル(-0.22%)
アルファベット(GOOG) 1044.41ドル -4.21ドル(-0.40%)
フェイスブック(FB) 135.00ドル -1.38ドル(-1.01%)
キャタピラー(CAT) 124.60ドル -0.20ドル(-0.16%)
アルコア(AA) 31.19ドル -1.38ドル(-4.24%)
ウォルマート(WMT) 95.04ドル -0.11ドル(-0.12%)
スプリント(S) 6.18ドル -0.01ドル(-0.16%)
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